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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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STILL ALIVE 1
こちらは、以前のHPで2003年07月05日にUPしたものです
 ※シリーズ小説はカップリング小説です。
(勿論DxAですが、ダミアンxルークもあります。
でもこのシリーズのメインはRXです…多分/^^;
13話完結 act.1

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◇◆◇

「……ダミアン様、どうなさいました?」
 それは恐らく、幾度目かの呼びかけだったのだろう。
 洋酒の入ったグラスを手に、いつになくぼんやりと窓の外を見つめていたダミアンは、その使用魔の声にふと我に返った。
 その瞬間、手に持っていたグラスはするりと掌から滑り落ち、カシャンと音を立てて床に砕けた。
「あ…しまった」
 柄にもない失態。それを気にしてか、自ら屈み込んで割れたグラスの破片に手を伸ばす。刹那。
「…っ」
「ダミアン様、大丈夫ですか?」
 慌てて駆け寄った使用魔の声に、思わず溜め息を零す。
「大丈夫だよ」
「しかし、御怪我を…」
「気にすることはない。こんな傷、嘗めておけば直ぐに治るから」
 そう言葉を紡ぎ、掌を見つめる。ぱっくりと口を開いた傷口から溢れる深紅の血に、情けないと思いつつ唇を寄せる。
 だが、しかし。
「…おや?」
「…どうなさいました?」
 破片を集め終わった使用魔が顔を上げると、未だ鮮血を流し続ける傷口がそこにあった。
 常ならば直ぐに塞がるはずの傷口が、全く塞がる気配すら見せない。掌を切ったにしては、流れ出る鮮血の量が異常である。いつしかそれは袖を濡らし、肘にまで辿り着いていた。そしてそこから滴る赫が、絨毯を不必要に濡らしていた。
「…止まらない…」
 小さくつぶやいた顔が、いつになく青白く見えた。

◇◆◇

「ルーク」
 情報局の門を潜った瞬間、聞き慣れた声が背後から追いかけて来た。
「あれ?執務室にいたんじゃないの?」
 小走りで近寄って来た赤き悪魔…エースに、蒼き悪魔…ルークはそう問いかける。
「さっきリエラに連絡取ったら、執務室に籠もってるって言ってたけど…?」
「あぁ、それは表向き。ちょっと用事があって、留守にしてたんだけどな」
「急用?」
「たいしたことじゃない。もう用は済んだ」
 行こうか。
 エースに促され、彼の執務室に向かう。だが、どこか様子が可笑しいような気がする。問いかけてもするりと躱される答えに、ルークは常ではないエースを見ているような気がしていた。
 そして、前を歩き、しなやかに動くその背中を見つめていたルークは、彼奴の執務室のドアの前でふとそれに気が付く。
「エース…それ、どうしたの?」
「ん?」
「ほら、ここ。濡れてる…」
 丁度、左の袖口の辺り。黒の軍服が、僅かに湿ったように鈍く光っている。手を伸ばし、その袖口に触れた指先に着いた色に、ルークが息を飲んだのは明らかだった。
 それは、僅かだけれど甘い香料の香りがした。
「…これ…」
「悪い。汚したな」
 歩みを留め、その指先を見つめるルーク。そう答えたエースの表情は、いつもと変わらない。全くの、平生。
「とにかく入って、中で手を洗ってくれ」
 再びルークを促し、執務室のドアを開けたエース。だが、ルークは歩みを留めたまま…足が、動かない。
「ルーク?」
 入って来ないのが気になったのか、エースは執務室から顔を覗かせる。
「どうした?」
「……」
「入れよ。話は、それからだ」
 そうつぶやく声が、酷く固い。
 奇妙な悪寒が背筋を走り抜け、ルークはきつく目を閉じていた。
「…ルーク?」
 エースがそうつぶやいた瞬間、突如としてルークの膝が折れ、床へと倒れ込む。
「ルーク…っ」
 慌てて伸ばした腕でルークを抱き止めたエースは、その顔を覗き込む。
「大丈夫か、ルーク」
「…大丈夫。ちょっと、眩暈がしただけだから…」
「顔色が良くないな。とにかく、中に…」
 ルークを抱えるように、執務室へと運び込む。ソファーにゆっくりと腰を落とさせる仕種は、彼にしては随分優しい。
「気分は?」
「大丈夫だって。そんな心配しないで」
 大きく息を吐き出し、ルークはそう言葉を紡ぐ。渡したグラスの水を煽るルークの姿に小さな安堵の溜め息を吐き出したエースは、濡らしたタオルを持って来ると、汚れたルークの指先を拭って綺麗にした。
 それから汚れた軍服の上着を脱いで、新しいモノに着替える為にその場を離れる。
 その間、ルークは先程汚れた指先に再び視線を向けていた。既に拭われ、綺麗になっていたものの…その指先を濡らしたものに、ルークは確かな確証を得ていた。
 そして、戻って来たエースに、それを問いかける。
「ねぇ、エース…あんたの袖口に付いていたの…あれってダミ様の…血、だよね?」
「ルーク…」
「どうして?何で、あんたの袖口にダミ様の血が付いてるの?」
 不安げな色を見せる眼差しが、真っ直にエースを見つめている。
「何の、ことだ?」
 そう、言葉を紡いだものの、そんなまやかしの言葉で納得するようなルークではないことも、エースにはわかっていたはずだった。当然返って来た答えは、ルークには当然の言葉だった。
「誤魔化さないで。その血から漂って来た甘い香りは、ダミ様と同じ香料だ。俺が、間違えるはずないじゃない」
 エースとて、最初から騙し通せると思っていた訳じゃない。そう簡単に誤魔化せるモノなどではなかったからだ。
 それは、皇太子であるダミアンだけが使うことを許された、個悪魔所有の香料。髪や衣服だけからではなく、身体の奥深く、一滴の血液からでさえも、わかる者には容易に判別出来るのだ。
 だからこそそれは、ダミアン以外の他の誰からも匂うことは有り得ない。そしてまた、ルークがその香りを間違えると言うことも、有り得ないことだろう。
 ルークが、余程の鈍感でない限りは。
「エース」
 尋常ではない何かを感じ、ルークは真っ直にエースを見つめている。その表情でその不安を感じ取ったのか、エースは溜め息を一つ。そして、ルークの向かいに腰かける。
「心配、するな。そんな大事じゃない」
「でも…」
「案ずるな。ダミアン様は、決して柔じゃないはずだ。俺たちが信じてさえいれば…」
「…どう言う…こと?」
 エースの言っている言葉の意味がわからない。眉を潜めたルークの表情は、まさにそれだった。
 暫しの沈黙の後、エースは徐ろに口を開く。
「その話は、後回しにしよう」
「後回しになんか、出来る訳ないじゃないっ!」
 思わず声を上げたルークに向け、エースは小さな溜め息を吐き出した。
「後は後だ。今は、何も話せない。俺だって理由が何もわからないんだ、仕方ないだろう?」
「そんなことって…」
----冗談じゃない。
 ルークの口から零れたその言葉に、エースはすっと視線を背ける。
「…悪いな。御前には何も言うなと、口止めされてるんだ」
「誰に?」
「…皆まで言わせるな」
 その答えに、小さく息を飲む音だけが響く。
「まさか…ダミ様…?」
「……」
「答えないってことは、そう言うことだよね」
 相も変わらず、エースから返って来るのは、沈黙だけである。痺れを切らしたルークは、ソファーから立ち上がると、エースをきつく睨み付けた。
「あんたから答えを得られないんじゃ、しょうがない。直接ダミ様に聞いて来る」
 すると、エースは大きな溜め息を零した。
「行っても会えないぞ。面会謝絶だ」
「あんたは会えたのに?俺だけ面会謝絶な訳!?」
「とにかく、無理だ。行くだけ無駄だ。それよりも、自分の身体を心配したらどうだ?眩暈で倒れるようなら、御前の方こそ休んでろ。ちゃんとゼノンに見て貰え」
「冗談じゃない!」
 声を張り上げるルークにも、エースは動じない。それが彼には、当然の態度であるかのように、じっとソファーに座ったままである。
 しかしそれがかえって、ルークの感情の火に油を注いだ。
「自分の身体よりも、ダミ様が大切に決まってるじゃないかっ!!俺は何ともない!放って置いてよ!!」
「じゃあ勝手にしろ!」
 売り言葉に買い言葉。カッとなって叫ぶルークにつられて、エースもまたきつい言葉を返した。途端、口を噤んだルークの眼差しは、酷く哀しそうで。
「…勝手にするよ。あんたには頼まない」
 踵を返し、執務室から出て行ったルークの背中を、エースは溜め息と共に見送っていた。

 エースの執務室を飛び出したルークは、その足で皇太子宮へとやって来ていた。厳粛な雰囲気の門を潜り、重いドアを叩くと、暫くして顔を覗かせたのは、この皇太子宮で最も古株の執事。
「…ダミ様は?」
 徐ろに口を開くと、彼の表情がすっと強ばる。
「申し訳ありません。若様から、どなたも御通しするなとの言付けを受けております。ルーク様でも、御通しする訳には…」
 老齢の彼のその表情は、申し訳ないと言う想いで一杯のように思えた。だが、そんな言葉で今のルークを止めることは出来るはずもなく。
「…そう。それなら、勝手に行かせて貰う」
 半ば強引に彼を押し退け、奥へと進む。
「ルーク様!」
 追いかけて来る声にも怯まず、足は真っ直にダミアンの寝室へと向かっている。
「ルーク様、いけません!!」
 先走る想いは、止められなかった。
 そのドアに手を伸ばした途端、再び執事の声が大きく響いた。
「触れてはいけませんっ!ルーク様っ!!」
「…っ!!」
 ノブに指先が触れた瞬間、ルークは巨大な能力に跳ね飛ばされた。
「ルーク様っ」
 慌てて駆け寄る執事に助け起こされたルークは、目の前のドアを茫然と見つめている。
「…結界…?」
「どなたも御通しするなとの言付けです。ルーク様であっても…この結界は、通れません」
「…冗談じゃない」
 目の前まで、来ているのに。このドア一枚隔てた向こうには、ダミアンがいるはずなのに。そう思うと、悔しくて仕方がない。
「…何で…何でだよ!聞こえてるんでしょ、ダミ様っ!!何で俺は駄目なんだよっ!」
「ルーク様っ!」
 再び、ドアへと身体をぶつける。弾き返されても、諦められない想いが一杯で。
「御止め下さい、ルーク様!」
 ルークの身を案じて上げた執事の声も、届かない。幾度もドアへぶつかり、弾き返され、傷を負っても、ルークはそれを止めようとしなかった。
 だが、幾度目かになり、呼吸も荒く、身体の自由も利かなくなった頃、その肩を引き留める力があった。
「…もうよせ、ルーク」
「……」
 その声に振り返れば、哀しそうな表情のデーモンがそこにいた。
「無駄、だ。この結界は、壊れない。ダミアン様が張った結界は、ダミアン様にしか解けないんだ」
「…デーさん…」
 どうにもならない想いに、ルークの頬に涙が零れた。
「…狡いよ…何で、俺はこのドアを潜ることが出来ない訳?エースは許して…俺はどうして駄目なの…?俺の方が…こんなに、心配なのに…心配してるのに…っ!!聞こえてるんでしょ!?ダミ様、何とか言ってよ…っ!!」
 悲鳴に近い声を上げながら、ルークはその感情のままに涙を零していた。それを見つめていたデーモンは、ただ、その隣にいることしか出来ない。
「…御前の気持ちは、良くわかる。だが…無理なものは無理なんだ。出直そう」
 デーモンにそう声をかけられても、ルークはなかなかその場から動こうとしない。
「…ルーク様…傷の手当を…」
 執事にそう言われ、やっとその場から立ち上がる。だがその眼差しは、未だドアの方を向いていた。
 もしかしたら、今直ぐにでもこのドアを開けてくれるかも知れない。今直ぐに、顔を覗かせて、いつもの微笑みを見せてくれるのではないかと。
 だが、その望みは叶わなかった。
「…ほら、ルーク…」
 差し出したデーモンの手を暫く見つめていたルーク。だがその時、再び酷い眩暈を感じて固く目を閉じる。
「…ルーク…?」
 直ぐ近くにいるはずのデーモンの声が、酷く遠い。
 そう思った瞬間、その意識は闇に落ちた。
「ルーク!」
 突然ぐったりと倒れ込んだルークに、デーモンは慌てて声を上げる。
 そんな状態であっても、固く閉ざされたドアは、ルークの想いとは裏腹に開くことはなかった。

 ふと目を開けると、見慣れない天井が映った。
「気が付いたか?」
 そう声をかけられて顔を向けると、向かいのソファーに心配そうなデーモンの姿が見えた。
「…あれ、俺…」
 自分がどうなってるのか咄嗟に判断出来ず、記憶を辿る。
「…倒れたんだ。ダミアン様の部屋の前で」
「…あぁ…」
 その状況を思い出し、気分は一気にどん底へと落とされた。
 その重い気分のまま身体を起こすと、どうやら、リビングのソファーに寝かされていたようだと言うことはわかった。先ほど負った傷も、すっかり手当されている。
「気を失っていた時間は十五分ぐらいだが…大丈夫か?」
「…うん、まぁ…」
「体調が悪いのなら、ちゃんとゼノンに診て貰え。御前にも何かあったら…」
「俺は大丈夫だよ」
 大きな溜め息を吐き出したルークは、何とも言えない表情のまま。
 とその時、リビングのドアがノックされ御茶を持った執事が入って来た。
「ルーク様、気が付かれましたか」
 ホッとしたような表情を浮かべ、安堵の吐息が零れた。
「御気分は如何ですか?」
「…大丈夫。御免ね、心配かけて」
 問いかけられた声にそう答えながら、デーモンの前に出された紅茶の湯気を見つめていた。
「只今、ルーク様の御飲み物を御持ち致します」
 そう言って、執事は姿を消す。
 口を噤んだままのルーク。その悲痛げな表情に、デーモンは小さく溜め息を吐き出すと、ゆっくりと口を開く。
「吾輩も…門前払いを喰らったクチだ。ここ何日も登庁して来ないから連絡を取ってみれば、屋敷に籠もったままだと言うことだった。来てみればこの始末だ。あの部屋に入れるのは、医師であるゼノンと、この屋敷で身の回りの世話をしている使用魔だけだ。執事ですら、入れない」
「…エースも…だよ」
「何?」
「聞いてないの?エースも、ダミ様に会ってるんだよ。袖口に、ダミ様の血が付いてた。だから、多分…怪我をしているんだとは思う。でも…何にも教えてくれないから…」
 俯いたままでそう言葉を紡ぐルークを、デーモンはただ見つめていた。
「…そうか。それで、さっき言っていたのか。エースは許して…ってヤツ」
 小さな溜め息が零れる。それは、デーモンの唇から。
「とにかく今は待つしかない。ダミアン様が何を考えてそうしているのかわからないが、信じて待つしかないだろう?」
 その言葉に、ルークも溜め息を一つ吐き出すと、頭を抱えるように項垂れた。
「俺には…待つことしか出来ないんだ……ダミ様の為に、何かをすることも…出来ないんだ」
「ルーク…」
 ルークの想いは、痛い程良くわかる。
 多分、誰よりもその想いは深いはず。誰よりも…傍にいたいと思っているはず。それを、無碍に切り捨てられた気分だろう。誰よりも信じていた者から、裏切られた気分だろう。
 だが、今はとにかく待つしかないのだと、デーモンは自分自身にも言い聞かせていた。そうすることでしか、自分たちの前に道は開けないのだと。

◇◆◇

 その翌日、皇太子宮のダミアンの寝室を訪れたゼノンの姿があった。
「気分は如何ですか?」
 ぼんやりと窓の外を見つめるダミアンに、手当を終えたゼノンはそう声をかける。
 その手に巻かれている包帯が、酷く痛々しい。幾日も前に出来た傷のはずなのに、まだ塞がり切らない傷口に加えて微熱が続き、一向に治る気配もない。その事実に不安を覚えているのは、多分、ゼノン一名ではないだろう。
 ダミアンもまた、顔には出さないものの、その不安を抱えていた。
「…昨日、ルークが来たよ」
 ぽつりと、つぶやかれた言葉。
「当然結界は破れなかった。エースから聞いたんだろう。酷く、興奮していたよ。だから、口止めして置いたのだけれどね…」
 その低い口調に、ゼノンはただ紡がれる言葉を聞いているしかなかった。
 ダミアンの言葉は続く。
「どうして自分は、このドアを潜れないのかと。どうして駄目なのかと…泣いていたよ。その声を聞いてね…私にはもう、ルークの涙を拭ってやれないんだと痛感した。まさか…こんなにも唐突に、断ち切られてしまうと言うのは…流石に切ないね」
「…ダミアン様…」
 それは、ダミアンの口から初めて語られた、ルークへの想いだったのかも知れない。
 ルークの感情表現は極めて明確だが、常ににこやかに、そしてさりげなくそれを躱すダミアンからは、真の感情など見られるはずがなかった。だが、今ここに至って、ダミアンの心にどんな感情があるか、僅かにだが覗けたような気がしてならなかった。
 ダミアンもまた、ルークのことを…
 密かにそんなことを考えていると、不意にその耳に声が届いた。
「原因は、まだわからないのだろう?」
 そう問いかけられ、ゼノンは小さく溜め息を吐き出す。
「まだ…調査段階のままです。ウイルス性のモノであることは確かなのですが…感染ルートがはっきりしなくて…」
「デーモンも心配して来ていたが…気になることがあってね」
 不意にそう話題を変えられ、ゼノンは一瞬、何のことだか、良く把握出来ていなかったようだ。
「気になること…ですか?」
 怪訝そうに尋ねる声に、ダミアンの言葉が答える。
「ルークもそうだが…ちょっと、纏う気が可笑しい。乱れていると言うか…魔力が衰えて来ていると言うか。おまけにルークは、そのドアの向こうで倒れたようだ。貧血らしいが…」
「…倒れた…?ルークが…ですか?」
「最近、会っていないのかい?」
 そう問いかける眼差しは、いつものダミアンに戻っていた。皇太子としてあるべきの、厘とした気がそこにある。
「最近は余り…」
 それは、自分のミスだったのだろうか。
 ゼノンが見せた表情は、まさにそれだった。
「あぁ、そんな顔しない。御前の所為じゃない。御前も忙しいからね、頻繁に会っていなければ、わからないかも知れないと言う程度のモノだが…注意した方が良いかも知れないな。下手をすれば…」
----魔界は、滅びるぞ。
 ぽつりと零した言葉に、ゼノンは背筋が凍るような気がした。
 この皇太子は…どんな未来を見つめているのだろうと。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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