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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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星彩~その後 前編

第四部"for CHILDREN" (略して第四部"C")

こちらは、以前のHPで2008年06月13日にUPしたものです。
第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;

拍手[4回]


◇◆◇

 少し前に、その連絡はあった。
 はっきり言ってしまえば、その名前に全く覚えはなかった。けれど、その存在だけは覚えていた。
 彼の悪魔の…血を分けた子。
 それだけで、十分羨ましい。
 興味を持ったのは、それがきっかけ。もし、彼の悪魔に似ていれば…いつか、傍近くに置いて、一緒に仕事が出来れば。そう考えると、何だか胸が躍る気がした。
 これは、是非顔を見に行かねば。
 そう思い始めたら、行動は早かった。
 反対されることを承知の上。だが、そんなことよりも彼の興味の方が勝っていた。
 多少の強引も、好奇心で押し切るつもりでいた。
 それだけ、彼の興味を引くことは非常に珍しいことだった。

◇◆◇

 その日、ルークはその辞令を手に、皇太子宮を訪れていた。
 いつものようにシリウスの自室へと訪れる。そして、そのドアをノックした。
「…どうぞ」
「失礼します」
 声をかけ、目の前のドアを開ける。
 シリウスはいつもの通り、窓辺の椅子に腰掛けて本を読んで………いなかった。彼は、ルークの直ぐ目の前に立っていたのだ。
「……っと……どうなされたんですか…?」
 思いがけない場所を陣取られ、面食らったルーク。だが、シリウスはにっこりと微笑んでいた。
「話があるんだ」
「…そうですか…わたしも、大事な話があります」
 小さく咳払いをして、シリウスに流されないように気を引き締める。
 そして徐ろに、手に持っていた封書をシリウスへと差し出した。
「…これを御覧下さい」
「……親父から?」
 それは、大魔王の印の蜜蝋で封をされていた。即ち、正式な詔である。
 蜜蝋の封を割り、シリウスは中の書類を取り出すと、その視線を落とす。それを見計らいながら、ルークも口を挟む。
「大魔王陛下からの詔です。枢密院にて、皇太子殿下として正式に職務に参入されたし、とのことです。帝王学も一通り学習しましたし、そろそろ職務に着いても良いのではないかと…」
「……あのさぁ…」
 ルークの言葉を遮り、シリウスは言葉を放つ。
「まだ、やりたいことがあるんだけど」
「……は?」
 ルークは、あからさまに眉を顰めた。
 このシリウスのこと。どうせ、また突飛押しもないことを考えているに違いない。そんな思いが、その表情にそのまま出ていたのだ。
 そのルークの表情の前…シリウスも、眉を顰める。
「…御前ねぇ…仮にも、俺は皇太子だよ?何だよ、その顔は…」
「…皇太子殿下だからこそ、の表情のつもりですが?」
 ルークも負けてはいない。教育係として、この程度のことで引いてしまうようでは、最初から勤まらない役職である。
 尤も、最初のうちは…ルークもシリウスのことを誤解していた。引っ込み思案で、無口で、大人しいと思っていたのだ。だが、実際教育係として接していくうちに見えて来た本性。
 引っ込み思案どころの話ではない。寧ろ、その正反対。外に出なかっただけで、実はあれこれやってみたくて仕方がないようだ。意外と大胆な性格らしい。だがその辺は、実は父親たるダミアンに良く似ている…とも言えないことはない。
 無口で大人しいだなんてとんでもない。何処で覚えたのやら…言葉遣いも、決して良いとは言えない。口を開けば罵声が飛ぶ、とでも言えば良いだろうか…とにかく最初は、呆れる程だった。彼の前では誰もそんな口調では話さないはず。勿論、ダミアンも、母親たる王妃も。
 勉強を教える傍ら、言葉遣いや仕草を躾け直す日々。当然、ルークが強く出なければ収拾がつかない訳で。
 その苦労のおかげで、今や何処に出しても可笑しくはない皇太子となったのだが…親しい悪魔の前では、未だこんな口調である。まぁ、その辺りは仕方がないだろうが。他悪魔前できちんとしていれば申し分ないのだから。これで気を抜かなければ問題ないのだ。
「…まぁとにかく、話を聞きなよ」
 ここは、シリウスが折れた。小さな溜め息を吐き出してルークを宥め、言葉を続ける。
「この間、ゼフィーから連絡があったんだけどさ、エースの血を引いた子が士官学校に入学したらしいね」
「……エースの血を引いた子、って…あぁ…エルのことですね。確かに、入学しましたが…それが何か?」
 シリウスが、エルのことを"エースの血を引いた子"と言ったことがやや引っかかったものの…ルークは素直に頷く。
「それで…だ。俺も、士官学校に行ってみたいんだけど」
「……………はい?」
 話の展開が唐突過ぎる。
「…ちょっと待って下さい。エルが士官学校に入学したことと、貴殿が士官学校に行くことと、何の関係があるんですか?」
 うっかり素通りしてしまうところだったが、危ういところでその矛盾に気が付いた。
「いや、だからさぁ…良い時期だろう?ほら、新入学の時期だし。俺が入ったって、わかりゃしないって」
「…もう、新入学の時期は過ぎましたが…」
 そう。エルが入学してから、もうだいぶ日が過ぎている。今更新入生と言われても、それこそ目立ち過ぎる。
「でも、ほら。ゼフィーだって、みんなと一緒には入学してないだろう?」
「ゼフィーは中途入学ですから…」
「だから、俺もそれで良いって。別に、卒業までいようってんじゃないんだから。ちょっとの期間で良いんだ。ほら、入局する前に、色々経験しておいた方が良いんだろう?親父だって、そう言ってたじゃないか。士官学校にはゼフィーもいるし。何の心配もないだろう?」
「……そうは言いましても……」
 また、突飛押しもない話だ。ルークの表情はそう言いたげだ。
「親父が入局したのは、俺の今の年よりももっと上だったはずだろう?俺だけこんなに早く入局する必要性は何処にあるんだ?それに、身になる経験はするべきだろう?ルークも、そう言ったじゃないか」
「…確かに言いましたが…それとこれとは話が違います。陛下が入局した頃のことは…わたしは存じ上げませんので、何とも申し上げられません。士官学校の入学に関しては、わたし一名で答えを出せる問題ではありません」
 シリウスに押され気味のルーク。
 そう。ルークが一名で決断して良い問題ではない。何せ相手は…後にこの一国を背負う皇太子、なのだから。
「…取り敢えず、その話は陛下に通しておきます。ただ…どのような答えが返って来るかはわかりませんよ」
「ん~…まぁ、しょうがないか」
 父親たる大魔王陛下の許可が出なければ、シリウスの目論見は当然水の泡と消える訳だ。ここは、逆らわないことが無難だろう。
 そんな思いで返した答えに、ルークは溜め息を一つ。
 皇太子時代はかなり好き勝手に動いていた大魔王たるダミアンのこと。多分…シリウスの提案は、すんなり許可されるだろう。ダミアンに聞かなくても、そんなことはわかり切っている。そして、シリウスもまたそれに感付いている。だからこその提案なのだろう。ただ、父王たる威厳を見せつけなければ、この先の歯止めが利かなくなる恐れがあるのだから、段階をきちんと踏まなければ。
 ルークは更に背負うであろうこの先の気苦労を想像し、大きな溜め息を吐き出していた。


 その日の夕方。ルークは、大魔王たるダミアンの執務室を訪れていた。そして、シリウスから打ち明けられた、士官学校入学の話をダミアンに伝える。
 案の定、ダミアンから返って来た答えは…。
「…あぁ、良いんじゃない?」
「……やっぱり…」
 大きな溜め息を一つ。
「何だい?その溜め息は」
 くすっと笑いを零し、ダミアンはルークの表情を見つめる。ルークのその表情は、とても不愉快そうだ。
「…ダミ様の事ですから、即答で了解だと思いましたよ」
「そうだろう?」
 笑うダミアン。そしてその眼差しが、懐かしそうにすっと細められた。
「わたしもね…地球任務に行く時は、かなり強引に親父に迫ったんだ。呆れながらも、それを凡そ認めてくれた。尤も…本格的に取り組む前に呼び戻されはしたけれどね。早々に離脱せざるを得なかったわたしにとっては、不完全燃焼と言えなくもないが…御前たちがしっかり頑張ってくれたからね。結果は上出来だった。シリウスがそこまでするとは思わないが…チャレンジ精神は、つぶさないようにしてやりたいんだよ。親父がそうしてくれたように…ね」
「まぁ…御気持ちはわかりますよ。ですが、御父上も内心はハラハラしていたのでは?上層部の有能な面子をごっそり引き連れての、かなり強引な地球任務でしたからね。天界からの襲撃がなくて幸いでした」
 自分も参加していたとはいえ…流石に、今では考えられないくらいの強引な任務だったことは言うまでもない。そしてそれを許可した当時の大魔王の心労たるや…今のルークには、他悪魔事とも思えなかった。
 そんな、半分呆れたような溜め息を吐き出したルークに、ダミアンは静かに口を開く。
「そういう時は察するものだよ。幾ら、敵国と言えども…ね。万全ではない状況に踏み込むことほど、アンフェアなことはない。流石にプライドが許さないだろう?だから、襲撃があったとしても、それは地球に向けて、だったんだよ。それがミカエル総帥のプライドだったんだろうね」
 懐かしむような言葉。それは今や、全て過去の話にしかならない。
 ルークも…ミカエルに関しては、他悪魔事ではない。だからこそ…現状は些か納得がいかない。
 まぁ、今はそんなことを心配している場合ではないのだが。
「さて、昔話はおしまいだ。素直に準備を始めたらどうだい?」
 くすくすと笑いながらそう問いかけるダミアン。勿論、ルークの表情に気づかなくはないが…そこは、触れずにいた。
「もう一つ…宜しいですか?」
 シリウスが疑問に思っていたことを思い出し、どうせなら…と問いかけてみることにした。
「何だい?」
 首を傾げるダミアンに、ルークも少し、首を傾げる。
「シリウス様に入局の詔を御渡しした際に、疑問に思っておられましたよ。ダミ様の入局より、どうして自分の入局が早いのか、と。確かにそうですよね?俺はまだ、魔界に来ていなかったので…何とも申し上げられないと御伝えしましたが…」
 そう問いかけた声に、ダミアンは少し考え…そして、小さく笑いを零した。
「…そうだね。確かに、わたしの入局はもっと遅かったが…まぁ、一番の違いは、情勢だろうな。今は各局の上層部は信頼がおけるが、親父が治めていた頃はまだ天界との諍いが多かったからね。何より、教育係が…過保護だった、と言うところかな」
「…過保護、って…」
 ルークは経験してはいないが…話だけは聞いている。ダミアンの教育係であったルシフェルが、どれだけダミアンを必死に護っていたか。その象徴が隠密使であり、同年代のデーモンと言う補佐役であったのだろう。
「ルシフェルは、教育係としては有能だったと思うよ。だが、彼自身に敵が多過ぎた。あの頃はだいぶ落ち着ていていたとはいえ、それでも堕天使として警戒心は強かったからね。だから、わたしに対しても必要以上に過保護だったのではないかと思うよ。自分の所為でわたしに何かあっては…と思っていたんじゃないかとね。それを問いかけたことはないが…多分、胸の内はそんなところだったんじゃないかと思うよ」
 そんな話を聞きながら…当然ルークは複雑な表情を浮かべている。
 ルークとて、堕天使であり教育係と言う立場は同じであり、シリウスと必死に向き合って来た。シリウスが生命を懸けて護らなければならない存在であることは間違いない。けれど…ルシフェルのようにそこまで過保護に出来るかと言えば…今のルークには、きっと出来ない。他にも護らなければならないものが多過ぎるのかも知れない。
 そんな複雑な表情で溜め息を一つ吐き出したルークに、ダミアンも一つ吐息を吐き出す。
「わたしはね、ルーク…シリウスに対して、御前にそこまでやれとは思っていないよ。今の情勢ならそこまで過保護に育てる必要はないだろうし…何より、シリウスが従わないだろうからね。それに関しては、御前が気に病むことはない。早いうちからゼフィーに出会えたことは良かったんじゃないかと思うよ。"仲魔"としての認識も出来ただろうし、わたしにとってのデーモンと同じ立場と考えられるだろう。それに士官学校に入れば自分の意思で動ける間に、自分で仲魔を見つけられる。エルも入学したことで、これから出会えるだろうしね」
 そんな前向きな言葉に、ルークは再び大きく息を吐き出す。
「…わかりました。ダミ様も賛成だと言うのなら、その意に従います。ただ、士官学校に入ってしまったら、俺にはもう見護ることしか出来ませんから…せめて、下準備だけは整えておきます。入学準備も始めますが…ホントに良いんですね?幾ら士官学校が安全な場所だとは言え、それはあくまでも外部からの攻撃に対してです。ゼゼのようなこともありますし…一概に安全だとは…」
「誰も、安全な場所だから行かせるとは言っていないよ。危険があろうとも、それを自分で選んだのなら、それは経験と言うもの。安全な場所だけに留めておくつもりもないし、それはシリウスも望まないだろう。自分の生命は自分で護る。それくらいの覚悟はないとね。だから、どんなことも良い経験だと言うことだよ」
 にっこりと微笑むダミアン。この穏やかな表情の裏のサディスティックさと言ったら……過保護に育ち過ぎるとこうなるのか…と思わなくもない。まぁ、今に越したことではないが。
「…では…短期入学の手続きをします。名前は…どうしますか?流石に、そのままの名前で入ると、後々厄介なことになるかと…」
 今はまだ名前が知られていないから良い。でも、何れシリウスの下に務める者たちが集まっている場所である。ほんの些細なことでも、後で色々穿り返される可能性がないとは言えない。
 自由気ままで、何をしでかすかわからないシリウスなら尚のこと。
「…そうだね…」
 ダミアンもそこはルークの意に従う。
 その神経質そうな指先で己の唇を辿り、視線は中を彷徨う。そうして暫く思いを巡らせた後、にっこりと微笑んだ。
「そうだ。"そら"にしよう。天狼と書いて"そら"」
「…"天狼"?」
 何処をどうしたらそう言う名前が出て来るのだろう?そんな思いで顰めたルークの眉根を眺めながら、ダミアンは笑いを零す。
「"シリウス"の別名だよ。後で調べて御覧」
「……はぁ…」
 イマイチ良くわからないが…ダミアンの言う通りにするしかあるまい。
 そう思いながら、ルークは言葉を続けた。
「"天狼(そら)"、ですね。わかりました。では、学長に届けて置きます。許可が下り次第、入学と言うことで…」
「あぁ、頼むよ」
 楽しげに微笑むダミアン。その姿に、ルークは小さな溜め息を吐き出していた。
 この親にして、この子あり。その表情は、そう言いたげでもある。
「…そう言えば…もう一つありました…」
 ふと、ルークが口を開いた。
「…シリウス様が言っていました。エルのことを、"エースの血を引いた子"って。何か…引っかかるんですけど…」
 シリウスのその言葉に、ルークは引っかかっていた。普通なら、"デーモンとエースの子"、若しくは"デーモンの子"、"エースの子"と言うだろう。それをわざわざ、"エースの血を引いた子"と言ったこと。その回り諄い言い方を聞いたのは初めてだったこともある。
 だが、ルークが引っかかったことに対して、ダミアンは実にあっさりとしていた。
「そんなに気になるかい?」
「…気になりません?」
「別に?シリウスがそう言った理由は簡単。エースが好きだからだよ。多分、初恋の君なんだろうね」
「…は?……そうなんですか?!」
 思いも寄らない切り口に、ルークは唖然とする。
「何だ、気付かなかったのかい?結構露骨だったと思うけどね。シリウスが妙な言い回しをしたのも、素直に言いたくなかったからだろう。エルは唯一エースの血を引いた子だろう?間違っちゃいない。それに、士官学校に行きたがったのも、エルの顔を見てみたかったからじゃないかな?エースにそっくりなら、自分の傍にでも置こうと思ったのかもね」
「…成程…」
 そう言われてみれば、そんな気がしない訳でもない…。何せ、このダミアンの血を引いた子だ。興味を持ったモノにとことん入れ込むはずだ。
 …と思いを巡らせていたルークだったが、ふと我に返る。
 今…自分も、同じ言い回しを考えた。シリウスを、ダミアンの血を引いた子、と。勿論、シリウスがそう言っていた、と言う意識があったからだろうが…自分に当て填めてみれば、そう言いたくなる気持ちもわかる気がした。
 要は…ある種の"嫉妬心"なのだ。
 親子の絆は、他魔には介入出来ないものがある。自分にとって一生手に入れることの出来ない程深い絆を、生まれただけで手に入れたのだ。その存在に嫉妬しないはずはない。
 現にルークも…そんな感情を抱いたことはある。尤も、今はそれどころではないが。
「…まぁ…エルに会えば、その熱も冷めるでしょうが」
 エルの容姿を思い出し、ルークは小さな溜め息を一つ。
 外見は、デーモンの容姿に似ている。エースと同じなのは目の色ぐらい。尤も、性格はエースと瓜二つのようだが。まぁ、シリウスがエースの何処に惚れたのかはわからないが。
「楽しみだね~」
 全くの他魔事。そんな雰囲気を漂わせながら、ダミアンはにこにこと笑う。
「…何があっても知りませんからね…」
 ここまで来たら、最早傍観するしかない。ルークも、そう覚悟を決めたのだった。
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