聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。
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香雲 5
第四部"for PARENTS" (略して第四部"P")
こちらは、以前のHPで2005年02月27日にUPしたものです。第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;
5話完結 act.5
そこに行くのは、どれくらい振りだっただろうか。
そんなことを思いつつ、ゼノンは呼び出されるままに目的の場所へと辿り着いていた。
枢密院の裏手に当たる、静かな一本道。そこに聳え立つ、古い桜の木。その木は今や眠りに着いていて、葉の一枚もついてはいない。
その木の上の方。太い枝に座り、ぼんやりとしている姿が見えた。
「…いなくなるなら、せめてリエラにぐらい連絡して行けば良いのに…みんな慌ててたよ」
下から見上げ、そう声をかけたゼノン。
「…今更、だろう?俺がいないと何も出来ない訳じゃないんだ。それに今日はちゃんといるだろう?」
そう、声が届く。ゼノンは大きな溜め息を吐き出すと、翼を以って空へと上がる。そして、その姿の近くまで行くと、ゆっくりと静止する。
そこには、職務開始と共にゼノンを呼び出したエースがいた。
「デーモンから…話、聞いたんでしょう?だから、怒っているの?連絡もしないで、何処かへ行ったと思ったら、クルアール司令官を連れて来て…自分は顔を見せずに帰るって、どう言うことさ…」
問いかけた声に、小さな溜め息が返る。
「…クルアール司令官に関しては、俺が悪かったよ。ただ…御前だけじゃない。ルークも来ていたのなら…顔を合わせたら、絶対デーモンの肩を持つだろう?話し合いにもなりゃしないじゃないか」
「御前が反論しなければ、何の文句もないんだよ」
エースの近くの太い枝に腰を下ろしてそう零したゼノンに、エースは再び溜息を零す。
「御前は…賛成なのか?御前だけは、最後まで反対するものだとばかり思っていたんだけれどな」
「そりゃ…最初は反対したよ。俺はライデンの出産に立ち会っているから、その大変さは良くわかっているもの。何て馬鹿なことを言い出すのかと思ったよ。だけど…デーモンの気持ちをゆっくり聞いて、その想いの深さを感じて…俺は、賛成することにした。それが、俺に出来る精一杯のことだと思ったから」
「…馬鹿言うなよ。子供を産むことがどれだけの負担になるかは、御前が一番良くわかっているはずだろう?それを御前は…」
「わかっているよ。だから、賛成した」
「…ゼノン…」
困惑した表情で、ゼノンを見つめる眼差し。多分、昨日一日ずっと苦悩していたのだろう。それは察することが出来た。けれど…ゼノンにはゼノンの想いがある。それだけは、伝えて置きたかった。
「確かに、子供を産むことは大きな負担になると思う。でも、その先のことを考えると、それがデーモンの未来に影を落とすことになるとは思わない。寧ろ、子供を持つことで、生きる希望が生まれるんじゃないかと思う。それに…御前の為、でもあるんだよ」
「…俺の為?」
怪訝そうに眉を寄せるエース。
「そう。御前の生命を、護る為」
ゼノンは、真っ直ぐに自分を見つめる眼差しを見つめ返した。
「もしも…デーモンの"寿命"が尽きるようなことになったら…御前も、デーモンと生命を共にするつもりだったんじゃない…?」
問いかけたゼノンの言葉に、エースは口を噤んでいた。それが、何よりの答え。
「デーモンもね、それをわかっていたみたい。でもそれは、デーモンの望みじゃない。デーモンは、自分の為に御前の生命を犠牲には出来ない、って言っていたよ。だから…御前の生命を護る為にも、子供を産もうと思ったんだよ」
「…子供と俺の生命と、どう繋がるんだよ。それに俺は…デーモンと約束したんだ。共に生きようと。だから…」
「御前の言いたいことはわかっているよ。だから、死をも共にすると言いたいんでしょう?でも、デーモンは違う。御前に、生きていて貰いたいんだよ。だからこそ、身体の負担になることも承知で、子供を産むことを考えたんだ。子供がいれば、自分にもしものことがあったとしても、御前がその子供を残して、死を共にすることは出来ないだろう、ってね。それに、デーモン自身も、子供がいれば、生きる希望が出来るんじゃないか、って。御前たち二名がこの先も共に生きて行く為の選択肢として、子供を産むことを選んだんだよ」
「でもだからと言って、簡単に決断出来る事じゃないだろう?安易に決断を下すことは出来ない」
エースの気持ちは変わらない。それでも、ゼノンも引かなかった。
「確かにね。事が事だけに、安易に決断を下すことは出来ないよ。でも、俺も良く考えたし、デーモンとも良く話をした。その結果の決断なんだよ。今なら、まだデーモンの気力も体力も魔力も、生きて行くには十分な状態だよ。前にも言った通り、きちんと気をつければ今直ぐにどうこうなる問題じゃない。勿論、この先どうなるかはわからないけれどね。でも、今なら…不可能なことじゃない。だからこそ、俺は賛成した。俺たちみんなが協力すれば、デーモンの生命を護る事は出来る。その為なら、どんな協力も惜しまないよ。俺は、俺に出来ることを精一杯協力する。だから俺は、今こうして御前に話をしているんだよ」
その眼差しは、医師としての責任感と…そして、仲魔としての強い絆を感じさせられた。
そして、同じ色の眼差しを…昨日から幾度も見ていたはず。
エースの唇から零れた、大きな吐息。
「…前に…ウイルスに侵されて、デーモンの生命が危うくなった時…俺の能力を、分け与えたよな?デーモンの生命を縮める要因の一つがそれなら…俺は、デーモンの生命を背負ったことになる。俺が能力を分け与えていられる間は、デーモンは生きていられる。違うか?」
問いかけた言葉に、ゼノンは溜息を一つ。
「…そうかも知れない。ただ、御前の能力とデーモンが本来持っている能力は別物だから。デーモンの身体を…その能力を、内側から支えることは厳しいと思う。御前が分け与えることが出来る能力は、デーモンが生きていく為には微々たるエネルギーにしかならない。御前だって、自分が生きていかなきゃいけないんだから、闇雲に分け与えることなんか出来ないんだよ」
「それはわかってる。だが、もしも…毎日、少しずつでも分け与えることが出来れば…可能なことだろう…?」
「…エース…」
言葉の意味は、ゼノンにもわかる。ただそれは、ただエースの負担になるだけ。それこそ、デーモンが望む生き方ではないのだ。
「…仕事をしながら、毎日御前の能力を減らしていくの?自分の生命を削って?御前の生命を縮めることは…デーモンは、望まないよ。毎日能力を分け与えたとしても、それをデーモンが受け入れなければ意味がない。デーモンは、自力で生きようとしているんだ。御前の為に。それを、根本から覆すことになる」
「公言しなければ良いだろう?能力を分け与えていると悟られなければ良いだけのことだ。遠征は極力避けられるよう、リエラにも協力して貰う。毎日近くにいられるように…何かあれば直ぐに戻れるように、仕事の整理も始めた。申し訳ないが…シリウス様の教育係も、引かせて貰った。ただ…あくまでもデーモン一名の生命を支える為であって、子供を産むとなるとまた別の話になる」
「シリウス様の教育係を引かせて貰った、って…辞めた、って言うこと?」
「あぁ。教育係の重要性は良くわかっている。だから、片手間には出来ない。それは、ダミアン様にも素直に伝え、シリウス様の了承も得た。次の教育係が誰になるかはわからないが、俺が担うよりもずっと良いと思う」
思いがけないその言葉に、ゼノンは息を飲んだ。
漸く心を開き始めた皇太子。その関係を断ち切ってまで、デーモンの為に。その気持ちは良くわかる。だが…その先の選択肢が、未だ不鮮明で。多分、エースもまだ迷っている。だから…誰にも、先が見えていないのだ。
「…一言、相談してくれれば良かったのに…」
思わずそう零したゼノンだったが、その言葉をエースは溜息で押し流した。
「教育係に関しては、相談しても同じことだ。シリウス様も納得された。勿論、関係を一切断ち切った訳じゃない。何かあれば協力はする。だが、ずっと支えることは難しい。それだけのことだ」
「エース…」
相変わらずの独断。けれどそれだけエースも切羽詰まっているのだ。それがわかるだけに、ゼノンもそれ以上何も言えなかった。
「…わかった。教育係の件は…もう、何も言わない。言ったところで、何も覆されないだろうしね。ただ…デーモンのことは、訳が違う。さっきも言った通り、御前の生命を削って支えることは、限度がある。それはわかっているでしょう?だから、これからのことを真面目に相談しているんだ。クルアール司令官だって、心配して様子を見に来たんでしょう?御前が何を相談したのか…まぁ、凡そのことはわかるけれど、みんなが納得出来る答えを出したい。それが、俺の想いなんだ」
溜息を吐き出しつつ、ゼノンも自分の想いをエースに伝える。エース一名で支えられるほど、一名の生命は軽くはない。下手をすれば、両名共の寿命を縮める結果になる。それだけは避けなければならない。それは医師として、ゼノンの固い意志でもある。
「…クルアール司令官は…デーモンの為に、わざわざ王都にやって来た。デーモンとどんな話をしたのかはわからない。ただ…彼は、デーモンがどんな選択肢を選んでも、それを受け入れると言っていた。どんなデーモンであろうとも…昔ながらの仲魔には変わりない、とな。確かにそれは俺も同じなんだ。どんなデーモンでも良い。とにかく…生きていて欲しい。だから…俺自身の能力を分け与えてでも生きていて貰いたいと思うし…自ら生命を縮める行為は、精一杯、反対する。だがそれは…ただの、俺の我儘なのか…?」
その問いかけは…とても、重い。ゼノンも、その問いかけには即答は出来なかった。
暫しの沈黙。そして、ゼノンがゆっくりと口を開く。
「…確かに、御前の我儘、だよ。デーモンの気持ちを考えていないもの。でも…それで良いのかも知れないね。御前でなければ…多分、その我儘は通用しない。御前だから、言える我儘だと思う。だから…デーモンの代わりに俺が、その我儘を受け止めるよ。必ず…デーモンの生命を護るから…少しでも長く生きられるように、精一杯頑張るから…だから御前も…自分一名で支えようと思わないで。御前の生命を護る為に、子供を産みたいって言うデーモンの我儘も、わかってあげて。俺が今言えるのはそれだけだと思う。後は…御前の決断に、任せるから」
----邪魔して御免ね。
ゼノンはそれだけ言って、ほんの少し微笑んで見せた。そして、エースの前から姿を消す。
ゼノンが去った後、エースは大きな溜め息を吐き出し、空を見上げた。
透き通る程澄んだ青空が…少しだけ、涙で滲む。
最後にこんな青空を恋悪魔と見たのは…果たして、どのくらい前のことだっただろう。そんなに前のことではないはずなのに…それすら、思い出せなかった。
自分が座っているこの古い木も…いつから、眠りに着いたのだっただろう。
共にある為に。生きて行く為に…必要なこと。ゼノンから釘を刺されたからという訳ではないが…それをもう一度、考えてみなければ。
「…御前も…ちょっと協力してくれよな」
小さくつぶやいたエースは、掌に能力を集めると、ゆっくりと木の幹に触れた。
微かに感じる温もり。例え、花をつけることが出来なくなっても…枯れてしまった訳じゃない。
生命は、まだ十分。ただ…花をつけるだけの力が少なくなっただけ。
ならば…その力を、分け与えよう。
ほんの少しの時間で良い。共に生きていることを、実感していたいから。
もう一度…希望を抱く為に。
翌日。
昼を少し過ぎた頃、デーモンの屋敷を訪れたエースの姿があった。
「…どうした?」
いつにない早い時間の訪問に目を丸くしたデーモンであったが、エースは表情一つ変えなかった。
そして。
「出かけられるか?」
徐ろに、そう口にしたエース。その思惑が完全にはわからないものの、エースには何か想いがあるのだろうと察したデーモンは、小さく頷いて支度を始めた。
安静とは言え、外出を禁じられている訳ではない。だから、素直にエースの誘いに乗ってみたのだ。
支度を終えたデーモンを連れ、エースが訪れた場所は…枢密院の、デーモンの執務室、だった。
暫く留守にしていたにも関わらず、きちんと掃除されている執務室。
「…桜…?」
執務室に入った途端、目に入ったのは…窓の外に見える、大きな桜の木。もう随分前に眠りに着き、葉の一枚、花の一片さえ付けることのなかった古い木が、満開の花を咲かせていたのだ。
「…どうして…?」
思わず零した言葉。けれど、エースがここに自分を連れて来た理由がそこにあると踏んだデーモンは、自分の後ろに立つエースを振り返った。
「どう言うことだ…?」
再び問いかけた声に、エースは真っ直ぐ窓際へと歩み寄る。そして、窓を大きく開け、窓枠へと凭れ掛かる。
「昨日、一昨日と…ずっと、考えていた。御前の我儘を、どう受け止めたら良いか。断ることは簡単だ。俺が、拒否すれば良いだけの話だから。でも、それでは何も解決はしない。だから…クルアール司令官に、相談した。彼はすぐに御前の様子を見にやって来た。そして、俺と御前の出逢いの真相を見つけ、それを俺に伝えに来た。そこに、御前の寿命が短くなった理由があるのだと。でも…俺は、聞かなかった。そんなこと…と言ってしまうと、御前は気を悪くするかも知れないが…俺は、御前が覚悟を決めて捨てた過去なら、知る必要はない。だから…前だけを、見ることにした」
そう言って、デーモンへと視線を向けたエース。
真っすぐな、琥珀色の眼差し。その眼差しが…うっすらと、潤んでいる。
「昨日…ゼノンにも言った。御前が、自ら生命を縮める行為は…俺は精一杯、反対する。例えそれが我儘だとしても…俺は、それしか言えない。御前が子供を産むことを、安易に受け入れてしまったら…何かあった時に、俺は絶対後悔する。その時子供が産まれていたとしたら…俺は、子供を恨むかも知れない。それこそ、御前の望まない結果だ。だから俺は、簡単には受け入れられないんだ」
「エース…」
その眼差しから、逃れることが出来ない。じっと見つめたその視線の意味を、デーモンはまだ見つけられずにいた。
ただ一つわかることは…辿り着く結果は、一つしかないと言うこと。
「もしも、吾輩が死んだら…御前も、死ぬだろう…?」
直接、問いかけたことはなかった。けれど、多分間違いはない。そう思いながら問いかけた言葉に、エースは小さく笑いを零した。
「…そうだな。多分…そうする。俺だけ生き残ることは…ただの、拷問だ。御前がそれを望まなくても…俺にはそうすることしか出来ない。だから…俺に生きていて貰いたいのなら…御前も、しっかり生きてくれ」
それが、エースの答え。
デーモンがエースの生命を護りたいのなら…自分が、生きるしかない。
「…成程、な。生きるしかない、か…」
小さな吐息を吐き出す。
「そう、だ。それが、二日間考えた俺の結論、だ。尤も…最初から、俺の中ではその結論しかない。ただ…その過程は、また未知の話だ。だから、御前が子供を産んだとしても…その、一過程にしか、過ぎない」
「…エース……産んでも、良いのか…?」
思いがけない言葉に、デーモンは思わず目を丸くする。
否定されることだけを想像していた。だからある意味、それ以外の答えに対しての言葉を用意出来ていなかったのかも知れない。そんな思いが、ぼんやりとデーモンの頭を過っていた。
そんな、唖然としたデーモンを前に、エースは大きく息を吐き出す。そして再び、窓の外の満開の桜へと目を移した。
「…率先して、産んでくれとは言わない。それだけは言えない。ただ…御前の望み通りの未来を受け入れられない自分が…一番、嫌だった。御前と共に生きるより、御前を失うことを真っ先に考えた自分が…一番愚かだと思った。だから…俺は、共に生きる道を選ぶ。俺を生かしたいのなら、御前がちゃんと生きること。その生命を…決して無駄に、しないこと。一分でも、一秒でも良い。少しでも長く、生きていてくれ。未来ある"子供"と一緒に…生きていてくれ。その為なら……俺は、御前を支えるから…」
途端に、背後からきつく抱き締められた。
それは、以前と全く変わらない力強さ。そして、背中に感じる温もりも…何も、変わりない。
「…約束する…少しでも長く、御前と生きていくから…吾輩は、子供と、御前と……一緒に、生きていきたい…」
「…デーモン…」
胸の前でしっかりと握られた手の上に、エースも自分の手を重ねる。
この執務室で、桜の花を愛でる。その時間を…これで最期にしてはいけない。
共に、生きていく為に。
その為の選択肢を…ただの我儘で、摘み取ってはいけない。
ひらりと舞い落ちる花弁。
何年経っても変わらないその風景は、決して色褪せない。
「またいつか…ここで、こうして桜を見ような…」
「…あぁ、勿論。その時は…子供も一緒にいると良いな…」
「気が早い…」
くすっと、笑いを零したエース。そして重ねたその手をそっと解くと、身体の向きを変えてデーモンと向かい合う。
潤んだ、金色の眼差し。うっすらと上気した頬に手を伸ばし、その指先を触れる。
「あの桜は…御前と同じ、だ。花を咲かせることが出来なくなっても、まだちゃんと生きていた。だから、少しだけ力を分け与えた。それだけで、まだまだ、美しい花を咲かせることが出来る。俺は、御前にも俺の能力を毎日少しずつ分け与えていくつもりだ。勿論、御互いに無理のない範囲で。だからそれを拒否しないでくれ。俺が御前の為に今出来る、精一杯の方法だから。それだけはわかってくれ」
その言葉に、デーモンは小さく息を吐き出す。
エースの生命を削って、自分が生きる。その決断は、本来デーモンが望む未来ではない。けれど…エースが選んだ、最良の選択肢であるのなら。それを受け入れなければ。
「…わかった。御前の生命を、吾輩は分けて貰うんだ。だから吾輩は、簡単には死なない。死んでやるものか。それが…吾輩が背負った、運命だ。一族が滅んでも尚、"生きていて良いのだ"と…"御前に"認めて貰った、吾輩の運命だ。だから、負けない。必ず御前とここに戻って来る。もう一度…だなんて言わない。何度だって、ここで…一緒に桜を見るんだ。吾輩と、御前と…子供と、みんなで、な」
にっこりと笑うデーモン。その力強い笑顔に、エースの瞳から涙が零れた。
「…一緒に、な…」
腕を伸ばし、デーモンの身体を強く抱き締める。
「あぁ、一緒に、だ」
エースの頭をしっかりと抱き締め、頬を摺り寄せる。
暖かな温もりは、生命の証。その温もりを失わない為に…精一杯護り抜かなければならない。今はその為ならば、どんな手段でも取るつもりはある。
共に、行き抜く為に。
それは、彼らが新たに歩き始める為の、出発点だった。
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プロフィール
HN:
如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
性別:
非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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