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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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誘惑
こちらは本日UPの新作です。
パスワードはありませんが、
些かエロっぽいのでお気をつけて…(笑)

拍手[4回]


◇◆◇

 画面に映るのは…とても、懐かしい映像だった。
「…あれ?珍しいの見てるじゃん」
 部屋の主の背後から、同じ画面に目を向け、声を上げたのは…魔界に遊びに来ていたライデン。
「…あぁ…たまたま見つけてな。懐かしいだろう?」
 くすっと笑いながら、暫し、画面に見入る。
「…それにしても、若いね~」
 主の背後でも、くすくすと笑う声がする。
 確かに、今よりもずっと若い姿。見た目が余り変わらないとは言え、どう見ても肌艶は今よりもずっと良い。弾けるほどの若さがそこに溢れていた。
「…で、何でこのエースは胸元肌蹴てるの…?」
「…何で、吾輩に聞くんだよ…」
「いや、何となく」
  笑いながら、見つめる画面の中には…ギターを弾く、主の恋悪魔。そして、珍しく肌蹴ている胸元。
 素肌ではないが…そこには、色気が溢れていて。
「こりゃ、信者にはたまらんね~。あ、デーさんにもたまらんね~」
 げらげらと笑うライデンに、すっかりからかわれている…。
「御前だって、上半身裸じゃないか」
「この時はタンクトップ着てるけどね。デーさんは上半身ほぼ裸だけど」
「…何だかなぁ…」
 この二名に関して、上半身の裸体率が高いのは…まぁ、この際仕方がない。
「…んでも、やっぱりこうしてみると、ギター弾いてるエースってエロいね~」
「…もう少し、違う言い方は出来んか…?」
「だって、それが一番しっくり来るよ?顔も唇も色っぽいし、どう見ても誰かを誘ってるじゃん。何より…手、挿し入れたいでしょ?この胸元に」
「………ノーコメントで」
「そんだけ悩んでたら、そうだ、って言ってるようなモンだって」
 相変わらずげらげらと笑うライデンに、主は真っ赤である…。
「暫く、エース見ると思い出すよ~」
「…煩いっ」
 流石の主も、今日のライデンには反論出来ず仕舞い…。
 まぁ、そんな日もある。

◇◆◇

 その晩のこと。
 自分の屋敷で寛いでいたデーモンの元を訪れて来たのは、恋悪魔たるエース。
「…ヒトの顔を見るなり、何を赤面してるんだ?御前は…」
 エースの姿を見るなり、ライデンの言葉が甦り、途端に赤面したデーモン。
 いつにない珍しい姿に、エースは呆気に取られていたりする…。
「いや…別に、何でもないんだ」
「…変なヤツ…」
 ソファーに座り、持参して来た酒をグラスに注ぎながら怪訝そうな表情を浮かべたままのエースに、デーモンは小さな咳払いを一つする。
「…で、どうしたんだ?今日は」
 問いかけた声に、エースはグラスを一つ、デーモンに差し出す。
「やっと仕事が一段落ついたから、今日は一緒に呑もうかと思って来たんだが…都合が悪そうだな…?」
「…いや…そう言う訳ではないんだが…」
 ちょっと、間が悪かったのは確かなのだが、だからと言って折角来たエースを追い返す訳にも行かない。
 デーモンはグラスを受け取ると、ベッドの端に腰掛ける。
「…今日な、ライデンと昔のPVを見ていたんだが…」
 そう切り出すと、エースは眉を潜めた。
「何でPVなんか見てんだよ…って言うか、持って来てたのかよ」
「…昔の荷物に紛れてたみたいでな。偶然あったから、見てみたんだが…そうしたら、彼奴が、エースの胸元が肌蹴ててエロいとか何とか言い出したモンだから…」
「…それで俺を見て、赤面してると?」
「まぁ……」
「胸元ぐらいで何を…もっと凄いことしてるだろうに…」
 呆れた表情のエースに、デーモンは頬を膨らませる。
「だってなぁ、ギターを弾いてた御前は、また別物だぞ?めちゃくちゃ色っぽくても、吾輩は手が出せなかったろう?吾輩だって、ずっと御前を眺めている訳にも行かない状況だったし…だから、久し振りに見たらだな…その…」
「むきになって力説するほど欲情したと。まぁ、恋悪魔としては正常な反応だな」
 言い訳をしながら、赤面していたりするデーモンを眺めながら…エースは、グラスに入っていた酒を一気に喉へ流し込むと、着ていた軍服のボタンを半分ほど外し、ぐいっとその胸元を露にする。
 そして。ソファーから立ち上がると、デーモンがいる反対側からベッドの上に座ると、不思議そうに眺めているデーモンの顔を誘うようにじっと見つめながら、にやりと笑った。
「…来いよ」
 枕をポンポンと叩いて、デーモンを呼ぶ。
 いつにない、誘惑。流石のデーモンも、頭がクラクラして来るくらい…その姿は、魅力的で。
「ほら」
 急かされるように声をかけられ、デーモンはベッドサイドにグラスを置くと、ベッドの上に上がる。そして、手を引かれるままに足を伸ばして凭れているエースの正面に来ると、その足を跨いで座る。
 手を伸ばせば直ぐに触れられる距離にいるエースを前に、思わずデーモンは喉を鳴らす。
「悪いな、今日は素肌じゃなくて」
 デーモンの視線を受け止め、エースは小さく笑ってそう言う。
 けれどデーモンには、そんなことは余り関係なく。そっと手を伸ばして軍服の隙間から手を差し入れ、アンダーシャツの上からその胸元に触れる。
 掌に伝わる熱と、鼓動。
 たったそれだけのことなのだが…いつになく、心臓がバクバクしている気がする。
 上気した頬で、ぽぅっとしているデーモンを前に…エースもいつになく欲情していたりする…。
「…そんな顔してたら…俺も理性は保てないな…なぁ、デーモン?」
 そう言うと、エースも手を伸ばしてデーモンの頬に触れる。そしてその親指でデーモンの唇を辿り、首筋から胸元へと指先を落とす。
「……ぁっ…ん」
 ほんの少し、指先が触れているだけなのだが…その指先の熱さに、デーモンは目を潤ませ、吐息を漏らして小さく身震いした。
 今日は、いつも以上に官能的な姿。そんな姿を前に…エースも、思わず喉を鳴らした。
「今日は特に、色っぽいな…」
「…御前もな」
 くすっと、デーモンが笑いを零す。
「さて、どうする?これで終わりか?」
 問いかけたエースの声。
「…まさか。夜はこれからだろう?」
 デーモンはそう答えると、更に身体を寄せてその両腕をエースの首に絡めた。
 そして。
「……まだまだ、全然足りない」
 エースの耳元に顔を寄せ、甘く囁く声に、エースは再びにやりと笑う。
 普段はシャイなクセに、いざエンジンがかかると途端に大胆になる。どっちの姿も、それぞれ魅力的だったりする。
「…じゃ、遠慮なく」
 そう言うなり、エースはデーモンの身体を引き寄せ、深く口付ける。そしてその手で背中を撫で上げると、ビクッとして背中を反らせ、小さな喘ぎ声が零れる。
 反らせた顎から首へと唇を這わせ、更に快楽へと追い立てていく。
 甘い声は、相手だけではなく、発している自分にもまた、興奮を促す。
 長い夜は、まだ始まったばかりだった。


 同じ夜。
 魔界に遊びに来ていたライデンは、常と同じようにそのまま恋悪魔たるゼノンの屋敷へとやって来ていた。
「……デーモンを煽って来たって?」
 ゼノンの自室で食後のお茶を飲みながら、ライデンから話を聞いたゼノンはそう言って眉を潜める。
「何の為に?」
「面白いから」
「……あのねぇ…」
 呆れた溜め息を吐き出したゼノンに、ライデンはくすっと笑う。
「だってさ、折角エロいエースの映像見たんだよ?煽らなきゃ面白くないじゃん」
「エロい映像って…ギター弾いてるだけでしょ?」
「まぁね。でも、エースのギターって絶対誰か誘ってるって。それに、胸元肌蹴てるなんてそうそうないよ?それ言ったら、あんたもだけどね」
「俺は別に、暑くもなかったしね。開ける必要性がわからない。それに下にTシャツ着てたから、例え開けても面白くはないよ?」
「じゃ、それ開けてみようか?」
 くすくすと笑いながらライデンはゼノンへと歩み寄ると、部屋着の胸元に手を触れる。
「残念。開かないじゃん」
「…見ればわかるでしょうよ…」
 ゼノンの部屋着は前開きではなかったので、ライデンの目論見は脆くも崩れ去った訳だが…当然、それだけでは終わらない訳で。
「あんたはそそられない?チラリズムみたいなヤツ」
 ライデンにそう問いかけられ、ゼノンは一瞬考えたものの…くすっと笑いを零した。
「まぁ、嫌いではないけど…昔の話で言えば、チラリズムも何も、御前はほぼ半裸だったからね、そそられるも何も…見慣れてたしね」
「…まぁ、そっか」
 確かに。昼間も、デーモンとそんな話をしたばかりではないか。
 ライデンはゼノンから離れるとソファーに座り、お茶のカップに口をつける。
「でもさ、俺やデーさんは直ぐ脱いだりしていたけど、あんたとエースはホンットに脱がなかったよね?ルークは時と場合によって色々だったけど」
 昔を思い出すように、くすくすと笑うライデン。それは、実に楽しそうに見えた。
「俺もエースも、別に露出するのは趣味じゃないからね。ルークは見せたかっただけでしょ?」
「俺も趣味でやってた訳じゃないよ?」
「まぁ…ね」
 確かに。ゼノンはくすっと笑った。
「…で?煽ったのは、デーモンだけ?」
「…どう思う?」
 ゼノンの言葉を深読みしてか…ライデンはにやりと笑った。
「そうだね…」
 すると、ゼノンは暫く考えてから…こちらも、にやりと笑った。
「俺を、どうしたいの?」
 自分の意図を察して貰ったと言わんばかりに、にっこりと笑ったライデン。
「やだなぁ、流石ゼノン。話が早い」
 そして。
「じゃあ、着替えてくれる?」
「…何に?」
「取り合えず…いつもの局の制服で良いけど?」
「…ったく…世話の焼ける…」
 苦笑しながら、ゼノンはクローゼットを開けると、いつも着ている上着を取り出すと、部屋着の上に羽織る。けれど、その姿を見ていたライデンは一言声を上げる。
「部屋着脱いでね」
「……注文多すぎ」
 くすくすと笑いながら、ゼノンは敢えてライデンに背中を向けて上着と部屋着を脱ぎ、上半身裸の上に改めて上着を羽織り、首元までしっかりとファスナーを上げて前を締める。
「これで良い?」
「OK」
 すっかり顔の緩んでいるライデンは、ゼノンの前に立つと、嬉しそうに笑った。
「ウチの制服だもの、見慣れてるでしょ?」
「まぁね。でも、見慣れてるから良いんだよ?任務中にこんな格好しないでしょ?」
 そう言うと、ゆっくりと目の前のファスナーを下ろして行く。そして、胸の半分ほどまで下ろすと、その裸の胸元にそっと手を触れる。
「…結局、御前もこれがしたかったの?」
「…まぁね。一回くらい、やってみたいじゃん?」
 デーモンを煽っただけではなく…実のところ、自分は自分で恋悪魔を想像して興味津々になっていたりしたライデン…。
 口の端からほんの少し覗いた舌が、その唇を軽く嘗める。その仕草が、とても色っぽい。
「…まぁ…良いけど…」
 ライデンの無邪気な欲望丸出しの姿は、ゼノンにとっても自然と胸が高鳴る。
 ライデンの方も、その掌に感じるいつもより高めのゼノンの体温に、彼の興奮を感じていた。そして、しっとりとした素肌の感触。それが、とても心地良い。
 目を閉じて、暫しその温もりと手触りを味わう。そして、ほうっ…と、大きく息を吐き出すと、やっと目を開けると、じっと自分を見つめながら立っているゼノンににっこりと微笑み、両腕をその首に絡めてそのまま口付ける。
「…やっぱ、あんたって最高」
「…そりゃどうも…」
 ゼノンもちょっと笑ってそう返す。そして、腕を伸ばしてライデンの細い腰を引き寄せた。
「で?その後はどうしたら良い?」
 興味本位で問いかけると、笑うライデンの姿。
「折角だから、今日は俺が攻める」
 そう言うと、徐ろにその手で耳にかかる髪を掻き上げ、ピアスの填まったその耳に舌を這わせる。
「ちょっ…」
「目一杯、喘がせてやるっ」
 笑いながら再び裸の胸を撫で回すと、首元に口付け、吸い上げて花弁を刻む。
「…ぅん…」
 小さな身動ぎと共に珍しく甘い声を上げたゼノンに、ライデンは笑いながら今刻んだばかりの花弁を舐め上げると、再び耳元に口を寄せる。
「ゼノン、可愛い。良い声で啼くじゃん」
「…もぉ…」
「手加減しねぇぜ?」
「…そう来るか」
 くすくすと笑い合うと、顔を寄せる。軽く唇を合わせると、どちらからともなく差し入れられた舌先を絡め、深く口付ける。
 こちらの夜も、まだまだ長そうである。

◇◆◇

 翌日。朝からご機嫌なライデンは、今日もデーモンの執務室を訪れていた。
「おっはよー、デーさんっ」
「…随分ご機嫌だな…」
「まぁね」
 にっこりと笑ってそう返すと、早速デーモンへと擦り寄って来た。
 そして、デーモンの耳元で小さく囁く。
「…夕べ、どうだった?」
「…何がだ?」
 一瞬、間を置いて答えた声に、ライデンはくすくすと笑った。
「あれ、やらなかったの?エースの胸元に手ぇ入れるヤツ」
「………ノーコメントで」
「だから~。それだけ考えたら、そう言ってるようなモンだって、昨日言ったじゃんよぉ」
 爆笑するライデンを横目に、デーモンは僅かに頬を赤く染める。
「…教えない」
 そんな愛らしい姿を見せる副大魔王など、何処の世界にいるだろう。
 そんなことを考えて、ライデンはまた笑う。
「…御前ってば、時々言ってることもやってることも結構凄いのに、どうしてこう…無邪気に見えるんだか…ホント、得だよな~御前は」
 笑うライデンを横目に、デーモンは小さく溜め息を一つ。
「俺は普通だと思ってるんだけど?」
「…まぁ、なぁ…御前には普通なんだろうが…」
 きょとんとした表情でそう返したライデンに、デーモンは思わず苦笑する。
 確かに。ライデンだから、無邪気で済まされるのだろう。
「でも、堂々セクハラだからな。我々以外には気をつけろよ」
「その辺はわかってやってるから大丈夫。これでも、雷神界の跡取りですから。その辺は弁えてるよ?」
 にっこりと笑って、そう宣うライデン…。それには、デーモンも敵う訳はなく。
「何年付き合っても、敵わんな」
 けらけらと笑うデーモン。そんなデーモンを、ライデンも笑って見ていた。
「夕べは、楽しかったんだね。デーさん、いつになく上機嫌だもの」
「…ノーコメントだっつーたろうが」
 また話を戻され、デーモンは思わずそう言い返す。
「俺は楽しかったよ?喘ぐゼノンも可愛かったし」
「………」
 にっこり笑うライデン。
「…ゼノンも大変だな…」
 最早、苦笑しか出て来ない。こっそり、そう思っていたデーモン。
 まぁ…ゼノンが納得しているのだろうから、問題はないのだろうが。
「さて、吾輩は仕事があるんだから、邪魔するなよ」
「了解」
 くすくすと笑う姿は、あの頃と少しも変わらない。
 果たして、いつまでこうしていられるのかはわからないが…それでも、今はこんな時間がとても大事だと思う。
 それを実感出来るのなら、懐かしい映像も、たまには見返しても良いかな…と思ったりもしたデーモンであった。
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