聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。
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骸 1
夢に捕らわれた子供。青い夢を見る子供は、赤を纏う。
子供の名はエース。それ以外、何も語らなかった。
彼女は、己の名前しか知らない子供と出逢ったのだ。
魔界の中心からも遠く離れた、小さな村。片田舎と言う表現が相応しい場所に、その古ぼけた一件の家があった。
「エース」
その家の一室で彼は名前を呼ばれた。呼ばれた声に振り返り、その主を確認する。
彼を呼んだのはまだ幼さを残す年頃の彼女。名前を、サラと言う。
「また、外を見ていたの?エース」
サラは、小さく笑いかける。その姿にエースは僅かな笑みに似せ、ほんの少しだけ目を細めた。
だが、言葉はなかった。
魔界の枢密院が厳重な警戒体制を敷いたおかげで、某局の長官が失踪したと言う事実が公の許に出ることはなかった。しかし何処から流れたのか、僅かな噂だけはこんな小さな村にまで届いていたのだった。
失踪したのは、情報局の長官。副大魔王閣下の恋悪魔(これは一部の者のみに暗黙の了解)である、エース。
だが、この村に保護されているエースは、長官としての権威をもった姿ではない。
何処かぼぉっとした…そして、時折切なげな憂い顔を覗かせるだけの、極めて表情の少ない悪魔だった。
その精神状態は、まるで子供のようで。最も、彼自身は自然発生なので、護られるべき存在の子供として育ったと言う記憶はない。あくまでも、一般論として…であるが。
そして、もう一つ付け加えるならば…それは、精神(ココロ)が壊れた者…と言えるのだろう。
言葉も殆ど話さず、夜は大抵魘されている。それでも最近では落ち着いて来たらしく、魘されることも少なくはなっていたのだが。
その村の誰も、彼が失踪した情報局の長官であるなどとは思いもしなかった。ただ、ココロが壊れ、子供の意識になってしまった可愛そうな悪魔だとしか、思わなかっただろう。偶然彼と出逢い、保護したサラでさえそうだったのだから。
ここで、エースの正体を知っている者はいない。だからこそ、エースは落ち着けるのかも、知れなかった。
エースがこの村にやって来て、サラの家に身を置いてから、半年ばかりが過ぎた頃のことだった。
その夜は風が強く、窓の硝子を鳴らしていた。
そして真夜中。隣の部屋から聞こえる声に、サラは目を覚ます。
いつになく、エースは魘されているようだった。心配になったサラは、エースが眠っている隣の部屋のドアを開けて、その様子を見に行ってみる。
薄暗い部屋の中、荒い息を零し、きつく目を閉じたエース。縋り付くように上掛けを握り締め、魘されていた。
「…エース?」
小さく呼びかけたサラの声は、届かなかったのだろう。
エースは、目覚めない。その赤い唇から零れるモノは、切ない溜め息と喘ぎ声。その閉じられた目の端から、溢れた涙がこめかみを伝う。
いつもよりも…今日は酷い。サラがそう思ったその時。エースが、声を上げた。
「……モ………デーモン…」
「エース…?」
思わず呼びかけたサラの声に、がばっと身を起こしたエース。その視線は薄闇の中を彷徨わせたまま、荒い息を零していた。その額は汗ばんでいて、瞳からは…とめどなく、涙が零れていて。
「エース、大丈夫?」
サラは、心配そうに尋ねた。だが、サラのそんな声さえも、届かない。エースは荒い息を零したまま、ぼんやりと薄闇の壁を見つめていた。そして、片方立てた膝を抱くように顔を伏せる。
「…ぁっ…」
小さな嗚咽を零すエース姿は、まるで夢に魘された子供のようで。サラよりもずっと大柄のエースが、サラよりも小さな子供になってしまっているのだ。
「大丈夫よ、エース。もう泣かないで…」
サラは、優しく言葉を発する。まるで、自分よりも小さな子供を慰めるかのように。
エースの頭の中を巡るのは、相も変わらず、青い夢。その色が、いつも自分を苦しめる。
それは、いつから見ていたのだろうか。その記憶すら、既に失っていた。いや、正確に言えば大切な記憶を己で封じてしまったのだろう。
しかしそれでも…忘れ得ぬ想いは、どんな時でも。
「……今…行くから…」
不意に譫言のように言葉を零し、エースはサラを押し退けた。
「エースっ!!何処に行くの!?」
サラはエースの腕を捕まえようとしたが、それよりも早くエースは駆け出していた。
不意に駆け抜けた声に、ハッとして顔を上げる。
「…エース…?」
つぶやいてみたものの、彼がいるはずがない。
溜め息を吐き、手に持っていたグラスを翳す。中の液体が月の光に揺らいでいて、妙に切なさを増す。
これは確か、前にエースが持って来た…薄い血色の酒。
夢に見るのは、未だに赤い色。愛して病まないはずの、赤い…
「…御前は…まだ何処かで、吾輩を呼んでいるのか……?」
もう何度も繰り返した言葉を、デーモンはつぶやいていた。確信がある訳ではない。ただこの魔界の何処かで、今でも彼が呼んでいるような気がして。
呼ばれているのに…助けられない自分が…酷く、無力に思えて。
眠れない夜は、まだ続いている。
サラの家を飛び出したエースは、行く先もわからずに村の中を彷徨っていた。
「エースっ!」
サラとその養い親たるディールが、エースの後を追って来ていた。
「おら、待ちなよ」
慌ててエースの腕を掴んだのは、ディール。
「…離…せ…」
譫言のようにつぶやくエース。エースよりもずっと力が強く、腕っ節の強いディールに適うはずもなく、振り払おうとした腕はしっかりと捕まれたままだった。
「サラが心配してるんだぞ。しっかりしろ」
「…行かなきゃ…いけないんだ…」
「何処に行くって言うんだ?今にも倒れそうなそんな身体で。無茶はするな」
もがくエースを離さず、ディールは言葉を発した。虚ろな眼差しが今のエースの特有の発作のようなモノであることが明らかだからこそ、行かせる訳にはいかないのだ。
そのうちにエースは力尽きたらしく、抵抗するのを止めた。
「父様、家に運んでくれる?」
「あぁ」
ディールはエースを担ぎ上げると、サラと一緒に歩き出した。
見るのは、青い夢。決して離れないと、誓ったはずなのに。
目覚めた時、傍にいて欲しいのに…彼は、いない。
切り捨てたのは、己なのだから。
----助けてくれ…
叫ぶ声も、もう届かない。
やっと落ち着いたエースをベッドに寝かせ、隣の部屋に戻って来たサラは、小さな溜め息を吐いた。
「随分な騒ぎだったな、今夜は…」
疲れた表情を見せたディールに、サラはそっと目を伏せる。何処か沈んだ表情は、いつにないエースの発作によるものだろう。
「風が強い所為ね、酷く魘されていたの。誰かの名前を呼んでいたけれど…」
「滅多に喋らねぇ奴が、珍しいな。で、誰の名前を?」
問い返したディールの声に、サラは首を捻る。
「確か…デーモンとか、言っていたような…」
「デーモン…ねぇ…どっかで聞いたことあるな…」
腕を組んで、首をかしげるディール。暫しの沈黙の後、思い出したように顔を上げ、その口を開いた。
「そういや…今の副大魔王閣下の名前が、デーモンとか言うんじゃなかったか?」
そう言った声に、サラは思わず眉を潜める。
「それじゃ、エースが呼んでたのはその副大魔王閣下のこと?」
酷く魘された時に見ていたのは、彼の夢なのだろうか。
しかし、あの魘されようは…只事には思えなくて。
「…一体、何者なんだ?エースは…」
副大魔王の名を、呼ぶなんて。
怪訝な表情を浮かべたのは、ディールも同じだった。
サラが村の入口でエースを見つけた時から、エースは自分の名前をつぶやいただけで、その他のことは何も話さなかった。否、話せなかったと言った方が正確だろう。それ故に、ただの病気の悪魔であろうと思い込んでいたのだ。
「…どうする?このまま、彼奴をここに?」
低いトーンで、ディールはつぶやいた。
「追い出さないで、父様。彼は…病魔よ。放って置けないわ」
「しかし、素姓のわからない奴をだなぁ…」
それに、あんな不安定なココロの持ち主を、このまま?
そこに浮かべた表情は、子供に危害を加えられては困ると言った、親の表情に他ならない。
「私の心配しなくても良いのっ。今は、エースの問題でしょ?」
それを容易く読み取ったサラの声に、ディールは大きな溜め息を一つ吐き出す。まさに、"親の心子知らず"である。まぁそれは扠置き。
不意に何かを思い出したディールは、声を潜めてサラに顔を寄せる。
「そう言えば、妙な噂が流れて来たじゃねぇか。何でも、どっかの局の長官が失踪したとか…さ。丁度、エースが迷い込んで来た直ぐ後だったよな?」
長官なら、副大魔王とも親しいかも知れない。ディールの言いたいことは、それだろう。
「じゃあ、その長官って言うのがエースだって言うの?」
信じられない。サラの表情は、まさにそう言っているようだった。だがそこは年長者ディール。サラよりも豊富な経験の持ち主である。
「有り得ないことじゃないさ。それにもしもエースが本当にどっかの長官だとしたら、誰かしら心配してるだろうよ。その…デーモンとか言う副大魔王閣下も、さ」
「…決まった訳じゃ、ないでしょ?」
「いや。この名前は多くないはずだ。仮にも、一族の名を受け継いでいたりなんかしていれば…多分、この魔界広しと言えども…一名だけだ」
昔いたんだぜ。デーモン一族って言う、有名な一族が。
そう言ったディールの声に、サラは複雑な表情を浮かべる。
自身の養い親でありながら、この魔界の外れの小さな村で暮らす男が何処でそんな知識を得ていたのかすら、サラにはわからないのだ。気が付いたらこの男が親として傍にいただけで。
諦めたように大きく息を吐き出したサラ。
「父様の言いたいことはわかったわ。調べて来いって、そう言うんでしょ?」
「まぁ、そう言うことだ。調べられるエースの方は、きっと良い気はしないだろうけどな。だが、放って置く訳にもいかないんだろう?」
エースは、俺が見ててやるから。
そんなつぶやきを零したディールを前に、サラは再び溜め息を吐き出す。そんなに言うなら、自分で行けば良いのに…とまぁ、そう言いたげな表情を浮かべている訳で。だが、それを口にすればディールから帰って来る答えは必ず同じであることを、サラはわかっていた。
俺は、王都は好きじゃねぇ。
必ず、そう言うに決まっている。だから、諦めてサラ自身が行かなければならないのだ。
「…わかったわ」
サラは溜め息と共に、小さくつぶやいていた。
青く透明な夢は、消えてしまいそうな、僅かな想い。
何処までが、確かな記憶なのか…既に、定かではない。
誰を呼んでいるのだろう。誰を、求めているのだろう。
それすらも、わからなくて。
ただ、いとおしくて。
ただ…苦しくて。
朝日が眩しくて、ゆっくりと目を開ける。頭が痛い。夕べ、暴れた記憶は僅かにある。だが、何故そんなことをしたのか、全くわからない。
起き上がったエースは、その右腕が僅かに疼くことに気が付いた。長袖のシャツの袖を捲ってみると、そこには赤い跡。誰かにきつく握られたような、痣がある。
「……」
溜め息を吐き、全く思い出せない記憶を振り払うように頭を振る。
何も、考えたくはなかった。
地獄中央情報局。その建物の前に、サラは立っていた。
その余りの大きさに圧倒されつつ、同局の管理部が所有している資料室(一般に公開される部分は、図書館と呼ばれている)にやって来た。
配任部別の管理簿を手に机に向かったサラは、手始めに枢密院の管理簿を調べ始めた。ページを捲り、その名前に目を留めたサラは、思わず息を飲む。そのページに記されていたのは、副大魔王閣下。名前は…確かにエースが魘されていた時に口走った名前…デーモンと記されている。ディールが言っていたことは間違いではなかった。
魔界中でこの名前を持つのは、確かに彼一名なのだから。
サラは震える手で、他の管理簿を捲り始めた。もしも、ディールの言っていることが全て事実だとしたら…何処かの局の長官職に、エースの名前があるはずである。必要以上に、心臓の音が大きく聞こえるのは、果たして気の所為なのだろうか。
出来ることなら、見つけたくはない。そっとしておいた方が…エースの為には良いのではないか。その思いが駆け巡る中、サラは情報局の配任名簿を捲っていた。そしてそこに、聞き慣れた名前が綴られているのを見つけた。
情報局長官、エース。
間違いは、なかった。彼は…赤を纏う迷子の彼は、情報局の長官。
サラは困惑した表情のまま、強く目を閉じて想いを巡らせた。
その脳裏に過ったのは、魘されていたエースの声。
彼は何故あんなにも悩ましく、切ない声で副大魔王の名を呼んだのだろう。当の副大魔王は、彼があんな状態であることを知っているのだろうか。
サラは覚悟を決め、枢密院へ向かうことにした。
淡い夢の中を、漂っていた。
思い出す度、胸が苦しくなる。
彼は、帰って来ないのだ。
想いは増すばかりなのに、夢の色は薄くなる。
もう、彼の色で魘されることはないのだろうか?それ程までに記憶の色は薄れているのだろうか?
眠れぬ夜は、続いていると言うのに。
最近になって、妙な胸騒ぎが頻繁に起こっていた。
呼んでいる。この魔界と言う、広い地の何処かで。
「…エース…」
何度、その名をつぶやいたことか。それでも、記憶は確実に薄れていた。
このまま忘れてしまうのだろうか?あんなにも愛した存在を。それが、自然の節理なのだろうか。
口惜しいと思いつつ、どうすることも出来なかった。
偶然通りかかったのは、中立の者。
「……?」
何やら騒がしいその場面に出会(でくわ)した彼は、思わず足を止める。
そこには何か…懐かしい"匂い"を、感じた気がして…動くことが、出来なかった。
「御願いです、会わせて下さい!大事な話があるですっ!」
何度そう訴えても、受付の者は首を縦には振らない。
「閣下は只今、任務中です。申し訳ありませんが、アポイントメントのない一般の方の面会の御時間は取れません」
返って来る答えは、そればかりだった。
自分が子供だから、甘く見られているのだろうか。それとも、本当に一般の謁見は許されていないのだろうか。しかし枢密院の厳戒な警備を縫って行く訳にもいかず…かと言ってこのまま諦めてしまうのも情けない。これは一度村へ帰って、ディールに相談するしかないだろう。
大きな溜め息を吐き出し、踵を返した時。正面から誰かにぶつかり、慌てて顔を上げる。
「…御面なさいっ」
謝罪の言葉を上げたサラは、自分の前で小さく笑みを零す彼を見た。
「…何か?」
怪訝な表情を浮かべ、サラは尋ねる。
「随分、頑張ってたみたいだけど…閣下に急用?」
そう、答えが返って来た。
「…取り次いでは貰えませんでしたけど…」
明らかに失笑されている。そう感じ取ったサラは、浮かべそうになったきつい眼差しを隠すように伏せる。だが、彼はそれを知ってか知らずか。
「だろうね。残念だけど、一般の取次ぎはされてないからね。幾ら頼んだところで、無駄な労力ってことだ」
彼は、気の毒そうに小さく零す。その声に、サラがカチンと来たのは言うまでもない。
「嫌味、ですか?私が子供だからって…そう言うことですか?」
「別に、あんたが子供だからどうの、と言う事じゃなくてね…」
すると彼は一瞬、何かを感じて口を噤む。本当に僅かにだが…懐かしい"匂い"に混ざって、確かに記憶に残る、"気"が…そこにはある。
「…まさか…ね…」
自分の本能に感謝しつつ、暫し、思案に暮れる。
このまま…黙っている訳にはいかない。それが、彼が出した答えだった。
彼は、怪訝そうな表情を浮かべたままのサラに、にっこりとした微笑みを返した。
「事と次第によっちゃ、俺が話を聞かないこともないけど…どう?」
「…何者…なんですか?貴方は…」
警戒を解かないサラの口調。
「ん?俺…?ライデンってんだけど…あんたは?」
微笑んだまま、彼は問い返した。
「…サラ」
「サラ、ね。良い名前じゃん」
くすくすと笑いを零すライデンを、サラが不機嫌な表情で見つめていたのは、言うまでもないだろう。
その姿に気が付いたのか、ライデンは笑うのを止めた。
「あんたのこと、気に入ったよ。誰かの為に、一生懸命になってるって感じするけど…?」
突然そう言われて、サラは僅かに赤くなる。
「…知り合い、なんですか?閣下と…」
話題を変えるように、サラはつぶやいた。
「ん~…まぁね。でも、知り合いって言うか…どっちかって言ったら、仲魔だね。大事な」
自分を見つめるライデンの眼差しは、とても柔らかで。
しかしその奥で、小さな哀しみが隠れている。それが尚更、ライデンの眼差しをとても澄んだモノに見せていた。
柔らかな微笑みを浮かべた口元。彼は、悪い他悪魔ではないだろう。瞬間的な判断とでも言おうか。とにかくサラは、ライデンに対する警戒を解き始めていた。
ライデンの方も、変わり始めたサラの表情でそれを察したらしく、くすりと小さな笑いを零した。
「あんたは…何処か、懐かしい"匂い"がするんだ」
「…"匂い"…?それって…田舎臭い、って言うことですか…?」
再び、怪訝そうに眉を潜めたサラ。けれど、ライデンはそんなことにはお構いなしに、すっとサラに顔を寄せる。
思わずドキッとするサラの前…ライデンは、目を閉じて気を研ぎ澄ます。
サラから感じるのは…間違いなく、仲魔の…"エース"の気、だった。
「あ…あの…」
確信を持ったライデンは、身体を離すとにっこりと微笑んだ。
「話、聞かせて。君が知ってる…"エース"の話…」
それは、ライデンにとってもある種の賭け、だったのかも知れない。
もし、相手が何も知らなかったら…不用意に、噂を広げるだけかも知れない。
けれど…相手の顔は、明らかに何かを知っている。それは、今ライデンに向けている表情で明らかだった。
緊張した表情。そして、その眼差しは…ライデンへの不信感で一杯で。
「…あんたの顔、忙しいね。警戒したり、安心したり、緊張したり。まぁ…それが普通か。俺みたいのに声かけられたら…ねぇ?」
「………」
くすくすと笑ったライデン。サラは、図星を突かれ、思わず溜め息を吐き出す。
「…貴方こそ…目が笑ってない。笑ってるように見えて、ずっと…私を、観察してる。私が、どんな秘密を握っているか…」
「鋭いじゃん。気に入った」
ライデンは再び笑いを零すと、サラの手を取る。
「一緒に来て」
「ちょっ…」
有無を言わせず、ライデンはサラの手を引いて建物の奥へと入って行く。勿論、サラが拒まれた枢密院の奥へと。
そこに何があるのか…サラにはまだわからなかった。
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プロフィール
HN:
如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
性別:
非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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