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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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香雲 4

第四部"for PARENTS" (略して第四部"P")

こちらは、以前のHPで2005年02月06日にUPしたものです。
第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;
5話完結 act.4

拍手[1回]


◇◆◇

 執務室の窓から、ぼんやりと外を眺めていた。
 窓の外の闇は、いつの間にか光を放っていた。
「…ったく…結局徹夜かよ…」
 大きな溜め息を吐き出しながら、椅子から立ち上がってコーヒーを淹れに行く。
 夕べは…流石に大人気なかった。客魔を放り出して…押し付けて、帰って来てしまった。それは反省している。けれど…今更、どうすることも出来ない。
 コーヒーを一口啜ってから、煙草に火をつけてその紫煙を燻らす。
 連れて来た手前、せめて…見送った方が良いだろうか…?
 ぼんやりとそんなことを考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「…はい?」
 始業時間まではまだ随分ある。当然、通常の来客ではない。
 誰が訪ねて来たのか…と思いつつドアへと視線を向けていると、そっと開いた隙間から顔を覗かせたのは昨日連れて来た客魔だった。
「おはようございます、エース長官」
「あぁ…クルアール司令官…」
 にっこりと笑う客魔クルアールに、エースはその姿を執務室の中へと促す。そして、気まずそうに頭を下げた。
「昨夜は申し訳ありませんでした。デーモンの屋敷に、泊まられたのですか?」
 ソファーに促しながら問いかけた声に、クルアールは主の正面に座りながら、くすっと笑いを零した。
「いえ、野暮用がありまして…デーモンの、生家にいました。そこから真っすぐここへ」
「…生家…?デーモンと一緒に…ですか?」
「いえ、わたし一名で、です」
「……?」
 怪訝そうな表情を浮かべたエースに、クルアールは、手に持って来た古い本をテーブルに置いた。
「これを、取りに行って来ました」
「…これは…?」
「貴殿が求めて来た、真実です」
「………」
 自分の前に置かれた、古い本。それが、何の真実なのか。
 そう思いながら、暫しその表紙を見つめる。その表情に、クルアールは小さく息を吐き出した。
「わたしは…デーモンが好きです。彼の生き方や考え方…その存在全てが好きです。勿論、貴殿との恋路を邪魔する訳じゃありません。恋愛感情と言うよりも、昔からの親友として。彼に、精一杯生きて欲しい。その想いは、今でも変わりません。だからこそ…わたしなりに、向き合うことにしました。わたしの知らない…彼の過去、に」
「…過去…」
 ドキッとして、一つ息を飲む。
「エース長官。貴殿が、デーモンの過去を…彼が"忘れてしまった過去"を、受け止める覚悟があるのなら…その本に目を通してみてください。最も、一番大事なページは破り取られて、今はもう読めないくらい痛んでおりますが…わたしが、御話します」
「"忘れてしまった過去"、って…それは、あの夜のことですか?」
「いえ、それだけではありません。彼が、士官学校に入る前のこと。そこから、あの夜に至るまで。彼が…何をしていたのか。それを、知るつもりがあるのなら…と言うことです」
 真っすぐに見つめる眼差し。その眼差しの前…ふと過ったのは、小さな疑問。
「…デーモンの過去は…受け止める覚悟はあります。ただ…貴殿は何故、それを知っているんです?士官学校に入る前のことは、貴殿とも知り合う前。貴殿も知らない、そしてデーモンも忘れてしまったことを、何故貴殿が知っていると?誰かに…直接聞いたとでも…?」
 問いかけた言葉に、クルアールは大きく息を吐きだす。そして、自分の額に触れる。
「まぁ…そうですよね。当然の疑問です。ただ…貴殿なら、おわかりになるか…と」
 非常に意味深。その言葉の意味を推察しながら…エースはクルアールの気配を探り始めた。
 そう言えば…彼に関して、詳しい話を何も聞いていない。外見で言えば、黒髪に黒い瞳。魔界には幾らでもいる、青の種族。だが…
「……まさか…邪眼族…か?」
 そう問いかけながら、それでも相手の答えを聞くまでは確信は持てなかった。
 邪眼族の生き残りは、自分一名。ずっとそう信じていた。勿論、それを売りにして来た訳でもないので、もう一名いたところで困ることもないのだが…それでも、自然発生の上、最後の生き残りだと言われていたのだから、エースにとっては初めての同族だった。
「一応…と言った方が良いでしょうか。残念ながらわたしは純血ではありません。貴殿とは違って…邪眼を開くことは出来ません。単なる"物見の能力"しかありませんから、その能力は戦いでは役に立ちません。ですから今まで誰にも話したことはありません。勿論、デーモンにも。ただ…"物に宿った記憶"を辿ることは出来ます。ですから…デーモンの生家へと、足を運んだのですよ。そこに残った"記憶"を、読み解く為に」
「…成程…そう言うことですか…」
 それならば、話は簡単。クルアールは、デーモンの生家でその記憶を辿ったのだ。だからこそ、それをエースに伝えようとしているのだと。
 全て…彼らの、倖せの為に。
 だがしかし。エースは大きく溜息を吐き出すと、自分の前に置かれていた古い本を、クルアールの前へと押し返した。
「これは、御返しします。わたしには…必要ありません」
「…エース長官…」
 当然、喜んで喰いついて来ると思っていた。けれど、捲りもせずに突き返したエースに、クルアールは驚いた表情を浮かべていた。
 そんなクルアールを前に、エースは席を立ってコーヒーを淹れに行く。そして二つのカップを持って戻って来ると、一つをクルアールの前に置いて再びソファーへと腰を下ろした。
「貴殿の御気持ちは有難い。けれど…デーモンにはデーモンの考えがあって、過去を忘れる覚悟をしたのでしょう?わたしには…そんなデーモンの固い意志を、裏切ることは出来ません」
 それは、エースだからこそ、の想い。
「ですが…知りたかったのではないのですか?デーモン一族が滅んだ夜のことを。貴殿たちの、出逢いの記憶を。それを、知らないままで…本当に良いのですか…?」
 どうしても、エースの本心が見えない。そんな思いで問いかけた言葉に、エースはコーヒーを一口飲んでからゆっくりと言葉を放った。
「…確かに…わたしは、貴殿にそれを問いかけた。貴殿は、それに答えてくれようとしていることは、本当に有難いと思っています。けれど、先ほども言った通り…デーモンが捨てた過去を、俺が勝手に拾う訳にはいかない。裏切る訳にはいかない。理由はともあれ…故意的に忘れたとわかったのなら、それで良いのです。自分が必死に生きて来た過去の一部でも、忘れることを選んだ。それだけの覚悟がそこにあったのなら…わたしがそこに立ち入るべきではない。少なくともわたしは、そう思います」
 そう言って、エースはにっこりと笑った。
「貴殿の真似をする訳ではないが…わたしはデーモンが好きです。彼奴の生き方は…まぁ、時にはその頭の固い考えにぶつかり合うこともありますが…彼奴の強い意志がそこにある訳ですから、ぶつかり合ってもそれはそれで戦い甲斐がある。だから、彼奴の生き方も結構好きなんですが…だからこそ、今のままで良いと思います。過去を知ったところで、デーモンは変わらない。今のままの…頑固で、何処か不器用で…真っすぐな、彼奴でいてくれたら…それで良い…」
 笑っているつもりだった。けれど…その琥珀の瞳から、はらりと零れた涙。
 失いたくはない。誰よりも、必要としているから。
 その想いを痛いほど感じ取ったクルアールは、自分の前に押し戻された本を手に取る。そして、小さな吐息を吐き出した。
「…そうですね。わたしも…今のままのデーモンで良いと思います。わたしは踏み込んでしまいましたから…他悪魔事ではなくなりました。けれど、彼は…精一杯、生きようとしている。それは、昔も今も変わりません。それだけは確かなことです。ですから、もし後々知るつもりになったら、声をかけてください。それまで、デーモンの過去は…わたしが、預かっておきますから」
「宜しく御願いします」
 深く、頭を下げるエース。
 多分…エースが、そのことに関して自分に頼ることはないだろう。そう思いながら、クルアールもエースに頭を下げる。
「デーモンを、頼みます」
 その言葉の重みは、エースの心に深く刻み込まれた。

◇◆◇
 エースの執務室を後にしたクルアールは、そのままデーモンの屋敷へと戻って来ていた。
「おはよう。気分は?」
 にっこりと笑いながらそう問いかけた声に、ベッドの中のデーモンは苦笑した。
「この状況で気分を聞かれるとはな。まぁ、悪くはない。御前は?」
「…あぁ、悪くはないな」
 クルアールはそう返すと、デーモンの傍へと歩み寄る。そして抱えていた古い本を、デーモンへと差し出した。
「…御前の生家から、借りて来た。これが…御前の"忘れた過去"の引き金だ。それを知るか、放棄するかは御前次第だが…どうする?」
「…吾輩の…過去?」
 デーモンもまた、エースに問いかけた時と同じように怪訝そうな表情をしていた。
「あぁ。どうする?」
 敢えて、それ以上は口を割らない。言葉少なに問いかけるクルアールに、デーモンは取り合えず差し出された本を手にする。
 表紙には…消えかかってはいたが、一族の紋が彫り込まれている。と言うことは、一族が引き継ぐべき何かが載っているのだろう。だが…それを知ることが、この先どう言うことになるのか…それを、改めて考えていた。
「…なぁ、觜輝…御前、ここに来る前にエースのところに行っただろう…?」
 目を伏せ…指先で消えかけた一族の紋を辿る。その指先を見つめながら問いかけたデーモンの声。その言葉に、クルアールは小さく息を吐き出す。
「…行ったよ。エース長官にも…教えようと思ってね。最愛の御前の過去、だ。当然喰いついて来ると思っていたのだが…あっさり振られてしまった。エース長官は…御前が故意的に忘れた過去ならば、自分は踏み込まないと。御前の覚悟を…裏切ることは出来ない、と。本を開くこともなく突き返して、あっさりとそう言った」
「そう、か…」
 デーモンの口元が、少し綻ぶ。
「わかる気がする。エースなら…そう言いそうだな。そう言うところは酷く真面目だからな」
 実に楽しそうに…デーモンは笑いを零す。そして顔を上げると、真っすぐに觜輝を見つめた。
「…悪いな、觜輝。吾輩も…思い出さなくても良い。エースがそう言うのなら…それをわかってくれるのなら、それで良い。吾輩の"想い"は…ちゃんと、エースに届いていると思う」
「…デーモン…」
「…そんな顔をしてくれるな」
 複雑な表情を浮かべているクルアールに、デーモンは小さく笑う。そして、再び目を伏せた。
「エースとの出逢いと言う大事な記憶が曖昧なこと。それは確かに気になることだ。だが…色々考えたんだ。例え話が噛み合わなかったとしても…多分、あの夜の記憶にいる"あの背中"は、エースなんだ。あの時の"あの背中"の悪魔は…吾輩を、救ってくれた。生きていても良いのだと…"生き残ることを許されたのだ"と…そう、教えてくれた気がする。だから吾輩は…エースが、好きなんだ。吾輩を、認めてくれたから…だから…今更、失った過去は必要ない。御前には悪いが……吾輩も、自分の過去を、知らなくて良い」
 静かに紡がれる、デーモンの言葉。その言葉の重みは、真実を見たクルアールの胸にも突き刺さる。
「…そう、か…俺は、余計なことをしたな…」
 溜息を吐き出すクルアールに、デーモンはその手を伸ばす。そして、その手をそっと握った。
「そんなことはない。まぁ…吾輩の過去を知って、御前が辛い思いをしているんだと言うことはわかるんだ。そうでなければ、吾輩のところへ来るよりも先にエースに会いに行く理由にならない。吾輩は忘れてしまったが…多分、忘れてしまいたい現実が、そこにあったんだろう。だからエースにそれを伝えて…彼奴の言葉を聞きたかったんじゃないのか?吾輩が捨てた過去を、彼奴がどう思うか。それで、彼奴が変わるかどうか。だが、エースはそれを拒否した。吾輩の過去は、御前の心の中にだけ残ることになる。だがな…悲観する必要はない。過去を捨てることが、吾輩が生きていく上で、必要な選択肢だったのだろう。だから…心配、するな。過去がなくても、吾輩は生きていけるから」
「……本当に、御前は強いよ」
 苦笑するクルアール。その強さがあるからこそ…過去を捨てて、生きていく覚悟を決めたのだろう。
 不用意に、その過去を拾い集めてしまったが…そこには全て、意味がある。それだけは、忘れていなかったのだろう。
「…御前の想いはわかった。勿論、エース長官の想いも。もう、俺が口を挟むことは何もない。後は御前たちがちゃんと話し合えば良い。ただ…何かあったら、俺は御前の味方だから。それだけは忘れるなよ」
「あぁ、有難うな」
 過去も全て受け留められる。それが、昔ながらの仲魔としての強い絆。
 にっこりと笑うデーモンの笑顔に、クルアールも小さく笑いを零す。
 この笑顔が…これから先も、見たい時にいつでも見られるように。
 今は、そのささやかな願いを…ただ、信じるしかなかった。


 デーモンの屋敷を出たクルアールは、そのまま帰路に着こうと背中に翼を構えた。けれど、飛び立つ直前に背後から声をかけられた。
「御帰りですか?クルアール司令官」
「……?」
 呼び止められ、背後を振り返る。そこには、にっこりと笑う軍事局総参謀長の姿。
「…ルーク総参謀長…」
 待ち構えられていたのか、偶然立ち寄ったのか…それは、クルアールにはわからない。けれど、ルークは明らかにクルアールに用事があるようだった。
「もし、時間があれば…少し、寄っていきませんか?コーヒーでも淹れますよ?」
「………」
 正直…ルークは余り得意な悪魔ではない。そんな想いがふと過ったが…一応、本局である王都の軍事局の最高責任者である。直属ではないが上司であるルークの誘いを無碍にすることも出来ない。
「…良いですよ」
 小さな吐息を隠しつつ、そう答える。するとにっこりと笑ったルークは、クルアールを促して歩み始めた。
 だがしかし。てっきり軍事局へと向かうと思っていたルークだが、その足は反対方向へと向かっている。
「あの…どちらに…?」
 思わず問いかけた声に、ルークは少し振り返った。
「え?ウチだけど?ここからそんなに遠くないし。何処行くと思った?」
「…てっきり、執務室に行かれるのかと…」
「あぁ、そうね。でも、執務室より…ウチの方が安全。会話は、絶対漏れないから」
「………」
 そう言いながら、先を歩くルーク。その思惑に、何を聞かれるのかと警戒しつつ…話す内容は一つしかないだろう、とは思う。
 自分が知っていることを、何処まで話せるか。そんな計算をしながら、歩くこと暫し。
「デーさん家ほど大きくないけど、まぁどうぞ」
「…御邪魔します」
 促されたまま、その屋敷足を踏み入れる。確かにデーモンの屋敷ほどの大きさはないものの、自分が住んでいる家に比べたら天と地ほどの差のある屋敷。にっこりと出迎える使用魔の姿に頭を下げ、そのままルークの後を追う。
「どうぞ」
 通されたのは、ルークの自室。そして、ソファーへと促されるままに腰を下ろすと、すかさず別の使用魔が御茶を運んで来る。
「蒼羽、暫く他者払いしといて」
 ルークがそう声をかけると、その使用魔は小さく頷いてからクルアールへと頭を下げ、部屋を出ていく。
 そのドアが完全に閉まると、ルークは徐に口を開いた。
「エースの説得…出来た?」
「…はい?」
 何処から切り込まれるかと思っていたが、まさかエースのことからだとは思っていなかった。
「…説得も何も…わたしは何も。ただ…その想いを打ち明けられたので、閣下の様子を見に来ただけです」
 いつものように、冷静にそう答えると、ルークは大きく息を吐き出した。
「そう、か…じゃあまだ、納得してないかな…」
 その表情は、とても神妙で。ルークは元々副大魔王付きの参謀なのだから、デーモンの心配をする理由はわかる。だが…子供を産むことが、寿命を縮める可能性が高いことを考えると…それを望むルークの想いが良くわからない。
「そんなに…閣下に子供を産ませたいですか…?」
 思わず問いかける。
「……貴殿が何を望んでらっしゃるのか…わたしには、わかり兼ねます。閣下が寿命を縮めることを望むのであれば、謀反と見做されるかも知れませんよ…?」
 エースに対しては、好意的な態度で接することが出来た。けれど、どうしてもルークに対しては…素直に受け止められない。その理由は、クルアールにも良くわからなかった。
 だが…クルアールのそんな複雑な表情を前に…ルークは暫くクルアールの顔を見つめていたが、やがてくすっと笑いを零した。
「…成程ね。貴殿が言いたいことはわかった。デーさんの気持ちに賛同することが、裏切者の考えだと、そう言いたい訳か。まぁ…一般に見たら、そうだろうね」
 普通ならば…疑われることが本意ではない。けれど、そんな状況でもルークは笑っていた。
 そして。
「…俺は、デーさんを裏切らないよ。俺は一生…あの悪魔の参謀だからね。デーさんが副大魔王を辞める時が来たら、俺も辞める。エースも大事な仲魔だけど、でも…デーさんを裏切ったら、刃を向ける覚悟だから。勿論、デーさんの願いが寿命を縮めるかも知れないことは重々承知。でも、それがデーさんの願いなら、俺はデーさんの味方でいる。それが、俺の役目だもの。ただの好奇心だけで貴殿に声をかけた訳じゃない。貴殿がデーさんの敵にならないかどうかを、見極めることも俺の仕事だもの。そこを、履き違えないで貰いたいんだけどね」
 にっこりと笑ったままのルーク。けれど、その眼光は鋭くクルアールを見つめていた。
「貴殿が俺を嫌いでも結構。デーさんが貴殿の仲魔であるうちは、別に何を言われようとも反撃はしない。ただ、もし万が一、貴殿がデーさんを裏切ったら…貴殿は俺の敵だから。それは忘れないで」
 穏やかに。しかし、はっきりと。クルアールにそう告げたルークに、クルアールは一つ息を飲んだ。
「…そういうつもりでは…わたしがデーモンを裏切ることはありません。彼は、いつまでも大事な仲魔、ですから」
「そう?なら良いけど」
 再び、にっこりと笑うルーク。
 クルアールの予想以上に、冷静で鋭い。そして何より、デーモンに忠誠を誓っているような言葉。それは、クルアールにすれば新たな発見だった。
 最強の剣とも言える、百戦錬磨たる最愛の恋悪魔。鉄壁の如くあらゆる妨害からも彼らを護る有能な医師。そして、忠誠を誓った参謀は最強の盾となる。心強い仲魔たちに囲まれているデーモンなら…きっと、大丈夫だろう。
 ルークの本心も覗くことが出来た。それはクルアールにとって大きな収穫。そしてデーモンの想いが満たされれば…言うことは何もない。
 大きく息を吐き出したクルアール。そしてルークに向け、軽く微笑んだ。
「御心配なく。わたしは…貴殿方を信じておりますから。エース長官も、きっと…デーモンの気持ちは、良くわかっているはずです。ですから…答えはもう直出ると思います。その時は…デーモンを、頼みます」
「…勿論。全力で支えますから」
 クルアールの気持ちを受け取り、ルークも微笑む。
 大切に思う気持ちは、誰も同じ。だからこそ…それがわかれば、誤解も解ける。
 固い握手を交わし、ルークとクルアールの間も穏やかな空気と変わる。
 あとは…先の運命を、見届けるしかなかった。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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