聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。
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aphrodisiac
「…ねぇ、ルークぅ…暇ぁ~…」
大きな欠伸と共に零れた言葉に、溜め息が一つ。
「だからって、俺の部屋に居座るのやめてくんない?暇だったら、ゼノンのところに行ってれば良いじゃんよぉ」
「ゼノンはいないもん。何か知らないけど、仕事だって~」
「あ、そう…」
駄目だこりゃ。
溜め息を吐き出したルーク。
「俺も、仕事中なんだけど…?」
そう。彼は、曲作りの真っ最中。決して、暇ではないのだが…。
「だって、あんたしかいないんだもん。他に誰もいないしさ?」
「だからってねぇ…」
既に、ベッドの上は乗っ取られている。すっかりくつろいでごろごろしているのだから、尚性質が悪い…。
まぁ…他に誰もいない、と言うこの状況で、そう簡単に解放してくれないであろうことはわかっているけど…
「…コーヒーでも、淹れて来るか…」
溜め息を吐き出しつつ、ルークは抱えていたギターを置いてキッチンへと立つ。
すると、意外とすんなりとベッドから降りて、その後をくっついて来たライデン。
そして、ダイニングの椅子に座って、ルークがコーヒーを淹れる姿をじっと見つめていた。
「…何?」
いつにない視線に、不審に思ったルークがそう問いかける。
すると、帰って来た答え。
「…みんなさぁ、あんたのことカッコイイとか、綺麗だとか、色っぽいだとか言うけどさぁ…俺は、可愛いと思うんだけど…」
「…はい?」
何の話をしだすのやら…。そんな表情を浮かべたルークに、ライデンはにっこりと微笑む。
「可愛いね、ルーク」
「…キモイんですけど…?」
「何でよぉ~?」
くすくすと笑う姿に、溜め息が一つ…。
淹れ終えたばかりのコーヒーのカップをライデンの前に置くと、その正面に腰を下ろす。
「あのさぁ。別に俺は、"可愛い"の担当じゃない訳よ。その辺は、あんたが担当していれば良い話じゃん」
「俺は、"カッコイイ"って言われたいけど?」
「…いや、あんたは"可愛い"担当で。決定事項だからね」
何の話をしているのやら…。
ルークは溜め息を一つ吐き出すと、コーヒーを啜る。
その姿を、テーブルに伏せって眺めているライデン。
「…まだ何かあるの…?」
ホント、今日はいつになく熱視線を浴びているのだが…。
「可愛いのにな…勿体無い…」
「…あのねぇ…」
ずっと言われ続けていると、妙な気分になってくる訳で…流石のルークも、ほんの少し、頬が赤くなる気がする。
その様子をじっと眺めていたライデンは、ふと口を開く。
「ねぇ…あんたってさ、誰か口説いたことある訳…?」
「…何の話だよ…」
「だってさ、あんたって、誰かに惚れて口説くって言うよりも、一方的に惚れられて口説かれる、っていう感じが満載なんだよね」
「何だよそれ…俺だってねぇ、ありますよ?それくらい」
「篁が、じゃないよ?あんたが、だよ?」
「……あるさ、それくらい…」
「へぇ~初耳~」
くすくすと笑うライデン。何故かここに来て、ライデンにからかわれているような気がしてならない。
「…そう言うあんたは?ゼノンが初恋ってことは、口説いたことないんじゃないの?」
やり返すつもりでそう言ったルークだったが、ライデンはきょとんとした表情で、平然と返す。
「え?ゼノン口説いたけど?」
「……そう言う事ね…」
それが真実かどうかは当事者たちにしかわからないが…ライデンは、そのつもりでいるらしいことはわかった。
何でこんな話になったかな…と、ルークが珍しく微妙な空気を感じていると、にんまりと笑うライデンが視界に入る。
「…ねぇ、ルーク…」
「…何だよ…」
「…あんたを、口説いて良い…?」
「…はぁ?!」
思わず声を上げたルーク。まぁ…当然と言えば、当然。
「あんた、ゼノンがいるでしょうがっ!」
「うん。でも、今いないし。何か、ムラムラして来たし」
「…俺はしてないし…っ」
「まぁまぁ」
ライデンは椅子から立ち上がると、徐にルークの背後へと回る。そして、後ろからルークの体を抱き締める。
「ちょっ…ライデンったらっ!ふざけてんじゃないっ」
「ふざけてないもん。言ってるでしょ?可愛いよ、って」
腕力の差は当然あるのだから、ルークにライデンの腕を振り解くことは出来ない。
「ルーク、可愛いよ」
ルークの頬の直ぐ傍に、ライデンの顔がある。そして、その囁きが、妙に熱く感じる。
「ちょっ…と…」
背後から、その首筋に触れられた唇。その熱い感覚に、思わず肩を竦める。
うっかりすれば、飲み込まれそうになる。それだけ…今、この状況のライデンは、色気が溢れていて。
まさか、ライデンのそんな顔を見るとも思っていなかったルークは、当然戸惑う。
「…ライ…っ」
これ以上はヤバイ。そう思ったルークは、咄嗟に逃げ出そうとするのだが、腕を掴まれ、そのまま床に押し倒される。
「ライデンっ!」
慌てて声を上げたものの…既にマウントポジションにいるライデンを退かすことは出来ず。
「…ルーク。あんたを頂戴」
完全にルークを組み敷き、顔を寄せ、耳元で囁くと、その耳に口付ける。
熱い吐息と、熱い舌先がその耳に触れる。恋悪魔同士なら、それもまた良いのだろうが…ルークからすれば、これ以上流される訳にも行かず、気まず過ぎるだけで。
「やーめーろーっ!!」
堪え切れず、大きな声を上げた瞬間。
「…何してるの…?」
「…っ!!」
声の主は、ルークからはライデンの影になって見えない。けれど、相手からはルークが組み敷かれているのは見えている訳で…。
「…ライデンを止めてっ」
思わずそう声を上げると、ルークの身体の上からライデンの身体が引き離される。
その向こうに見えたのは…呆れた表情を浮かべた、ゼノンの姿。
「…助かった…」
思わず、そう言葉を零してぐったりと身体の力を抜くルーク。
「…どうしたのさ…?」
「どうもこうも…ライデンに襲われたのっ!あんた、ライデンにどう言う教育してんのさっ」
「…教育も何も…良い大人に、何を教育しろと…。一から性教育でも教える訳?」
「だから…っ」
呑気なゼノンに、ルークは起き上がって抗議の声を上げる。
…が。目の前のライデンは…と言うと、背後からゼノンに抱えられたまま、ぐったりとしている。
「…ちょっ…ライデン?」
先ほどまでの勢いは何処へやら…ぐったりとした身体は、完全にゼノンに凭れかかっている。
「…えっと…??」
「…熱、あるみたいだけど…?」
「……あぁ……」
通りで…吐息も舌先も熱かった訳だ…。
「取り合えず、寝かせて来るよ」
ゼノンはそう言うと、ライデンを抱えて二階へと向かう。
その背中を見送ったルークは、ぐったりとした表情で大きな溜め息を一つ。
「…何なんだよ…ったく…」
暫し、放心状態…だった。
場所を変え、リビングでコーヒーを飲んでいたルークは、戻って来たゼノンが何かを持っているのに気が付いた。
「…お帰り。それは?」
「ん、風邪薬のゴミと、空のコップ。ライデンの部屋の枕元にあった。多分、具合悪くて飲んだんだろうけど…人間界の薬だったから、変な副作用が出たみたいだね。催淫剤的な?」
くすっと、小さな笑いを零すゼノン。それは、先ほどの二名の姿を思い出して…に他ならない。
「…催淫剤って…ただの風邪薬で?」
怪訝そうに眉を潜めるルークに、ゼノンは手に持っていたゴミを改めて眺める。
「多分、色んな条件が重なった結果だろうけどね。必ずいつもそうなるって言う訳じゃないし。まぁ、運が悪かった、ってとこかな」
「…運が悪かった、って…随分雑な扱いだよな……でも、俺の所為じゃないってのはわかったでしょ?!」
先ほどのは、ルークにとっては失態であり…思い出すだけで、赤面してしまう。
「勿論、わかってるよ」
ゼノンはゴミをゴミ箱へと入れると、新たにコーヒーを淹れて戻って来る。
「ライデン、コーヒー飲んだ?」
「…あぁ、飲んでないと思う。淹れたは淹れたんだけど…」
その後直ぐに、迫られたし…。
その言葉を飲み込み、ルークはゼノンに問いかける。
「何で?」
「うん。具合悪いと美味しくないから、ってあんまり飲まないんだ。冷めたコーヒーの入ったカップはあったけど、口つけた様子がなかったから。一応、具合悪いって言う自覚はあったのかな」
「…へぇ…」
何から何までわかっていらっしゃる。
そんな表情を見せたルーク。
「…にしてもさぁ、気をつけないと…彼奴、見境ないよ?何で俺に迫って来るかね…」
溜め息混じりにそう零したルークに、ゼノンはくすくすと笑った。
「だから、普段は人間界の薬は飲ませなかったんだけどね。今日は俺もいなかったし。ライデンは、自分がそうなることわかってないから」
「…あ、そう…今度から、ちゃんと薬置いといてよ…」
「気をつけるよ」
そうは言いつつも…ゼノンの表情は変わらない。
恋悪魔が、他の相手に手を出そうとしていたとしても…。
「…あんたさぁ、嫉妬とかしないの…?」
ふと、問いかけてみる。
「嫉妬?するよ?良くそう聞かれるんだけど、何で?」
そう答えるものの、やはり表情は変わらない。
「だってさぁ、ライデンのあんな姿見ても、動揺してないじゃん?もし、あんたが帰って来るのがもう少し遅かったら、俺だってどうなってたかわからないし…?」
「…惚れちゃった?」
「…まさか。あんたの恋悪魔に、手出す訳ないじゃん」
そんなことしたら、後が怖いし…。
そう言いたげな、ルークの表情。
けれどゼノンは、笑っているだけ。
「まぁ、何がどうなって、御前がライデンに組み敷かれたのかはわからないけどね。でも、俺はライデンを信じてるし。それに…」
「…それに?」
「御前が、ライデンに欲情するとは思えないし」
「………」
そう言われてしまうと…一瞬でも、ライデンが色っぽいと思ってしまった、などとは言い出せない。
口を噤んだルークを、ゼノンは観察しているかのように眺めていた。
「…あれ?欲情した?」
「…ば~か。する訳ないだろ?あんたじゃあるまいし…」
そうは言うものの、僅かに赤くなった顔をぷいと背けたルーク。
ライデンではないが…ゼノンも、ルークのそんな姿は、とても可愛いと思う。
「…あんたさぁ…いつも、ライデンにあんな風に迫られてるの…?」
ルークは、ふとそれが聞いてみたくなった。
「あんな、って言われてもね…俺は、御前が押し倒されてるとこしか見てないし。まぁ、男らしいでしょ?」
「………」
普段のライデンからは想像もつかなかった姿に、ルークもそれ以上どう答えて言いのかがわからない。
まぁ、要は…当事者二名が、納得していればそれで良い訳だが。
「…まぁね、あんたたちのどっちがどっちか、なんてことは聞かないけどさ。それでも、もう少~しで良いから、相手を選ぶように言っといてくれると助かるんだけど…?」
「まぁ、本人覚えてないからね…選ぶように、って言われても…」
「じゃあ、首に縄でもつけといてっ」
「…機嫌悪そうだね…?」
「………」
飄々と交わすゼノンに対し、一悪魔でイライラし始めたルーク。
「…別に、機嫌が悪い訳じゃないよ。ただね、冗談でもあぁ言うことは…」
「冗談じゃなかったら?」
「…意味わかんないし…」
溜め息を吐き出すルーク。その表情は、複雑極まりない。そして、それを眺めているゼノンは、実に…楽しそうに見える…。
「ライデンは、あんたの恋悪魔。でしょ?冗談じゃない、ってどう言う事さ」
「さぁね。俺にも、ライデンの本心はわからないよ。本気で御前を落とそうと思ったのかどうかはね。でも、それだけ魅力的だった、ってことでしょ?じゃあ、それで良いじゃない?」
「…ホント、あんたって嫉妬に無縁っぽいよね…」
「だから、俺だって嫉妬するってば」
「見えないもん」
口を尖らせるルークに、ゼノンは小さく笑った。
「…ライデンが、全くの正気で…その上で、御前に手を出そうとしたのなら、俺は嫉妬するよ。当然でしょ?でも、相手は薬で浮かされていただけだし。薬の効き目が切れれば元に戻る。だから、御前に対して嫉妬はしない。以上。質問は?」
「…特にはないね。まぁ、正論だわな」
大きく息を吐き出したルーク。
「不快だったら謝るよ。御免ね」
小さくつぶやいたゼノンの声に、ルークはやっと少し笑いを零した。
「あんたが謝るのは筋違いだったね。俺も悪かった。まさかの…予想外の展開だったもんでね」
「…だろうね。俺も驚いたし」
「驚いてたんだ。冷静に見えたけど」
くすくすと笑うルーク。
「ふざけてじゃれあうのは見たことあるけど、他悪魔をあそこまで本気で押し倒してるのは見たことないしね。まぁ、本気だったら…さて、どうなるか…」
「…怖いこと言うのやめて…」
ゼノンを本気で怒らせると手に負えないのは重々承知。
「俺は、ライデンに手を出すつもりもないし、あんたを敵に回すつもりもない」
「わかってるよ。大丈夫」
くすっと、ゼノンも笑う。
「でもさ、熱に浮かされたって言ったって、変なこと言うよな~。俺が可愛い、とか…」
笑いながらそう零したルーク。まぁ…その言葉が、奇妙な展開の始まりだった訳で。
「可愛いって、言われたの?ライデンに?」
「そう。急にね。変でしょ?」
「へぇ…」
そう言われて、ゼノンはまじまじとルークの姿を眺める。そして。
「…可愛いと思うけど?」
「…あ~、もうやめて~。聞きたくない~~」
ルークはぞっとしたように身震いすると、両手で耳を押さえる。
その姿をくすくすと笑いながら見ているゼノン。
「まぁ、俺やライデンとはタイプが違う訳だしね。ここ数年で随分綺麗になったでしょ?そろそろ、嫁にでも行けそうだね」
「…何でだよ…」
ルークは溜め息を一つ。
ふと、その脳裏にライデンに言われた言葉が甦る。
「ねぇ?俺ってさぁ…そんなに、誰かに惚れて口説くタイプに見えない?」
「は?」
「俺が口説く、って言うよりも、一方的に惚れられて口説かれるタイプだって、ライデンに言われてさ。見た目もこんなだから、そう思われるのかなぁ…」
「…そう言う事」
そんな悩みを打ち明けられることも珍しいことだが、悩みの内容も珍しいことで。
暫く考えた後、ゼノンは口を開く。
「…別に、御前が周りに振り回されて、迷惑しているのでなければ…口説こうが口説かれようが、どっちでも良いと思うけど…?」
「…そう?」
首を傾げるルーク。
「だって、本気で好きになった相手がいるのなら、御前だって迷わず口説くでしょ?まぁ…今までがどうだったかは知らないけど」
「…まぁ……今までは色々だけどね」
恋愛に関して…あんまり良い思い出はないし。
小さな溜め息を吐き出したルークに、ゼノンはにっこりと微笑む。
「別に、今までは今までだよ。そのうち、きっと良い相手が見つかるよ。その時に、自分から口説こうか、口説かれても良いか、わかるんじゃない?今からそんなに考えなくても」
「…そうだよな。ま、それで良いか」
確かに、相手次第だと思う。
「…で、あんたはライデンに口説かれたの?」
「…何で?」
「いや、ライデンがそう言ってたから」
「……どうだったかな~…」
暫く考えてから、ゼノンはくすっと笑う。
「…秘密」
「…だと思った」
呆れ顔のルーク。まぁ、それはそれで…ルークにとって、どうでも良い事だが。
「さて、それじゃライデンの様子でも見て来ようかな」
ゼノンはそう言うと、空になったカップを持って立ち上がる。
「あぁ、俺は曲作りの途中だったんだ。ライデンに邪魔されて、全然進んでないんだよね」
大きく伸びをすると、ルークもソファーから立ち上がる。
「進みそう?」
「…さぁね。すっかり調子狂っちゃったし」
くすくすと笑いながら、ルークもカップを片付けて自分の部屋へと向かった。
どのくらい、楽譜と向かい合っていただろうか…。
控えめなノックの音に顔を上げると、窓から見える空はすっかり暗くなっていた。
「はい?」
大きく伸びをしながら声をかけると、そのドアがそっと開く。
その隙間から見えたのは…申し訳なさそうな表情を浮かべている、ライデン。
「…大変…御迷惑をおかけしました…」
恐らく、ゼノンに怒られたのだろう…。
その言葉と姿に、ルークは思わず噴出す。
「正気に戻った?」
「…面目ない…」
「まぁ、入ったら?」
くすくすと笑うルーク。
こそこそと入って来るライデンを見ても、襲われそうとは到底思えない。
「申し訳ございませんでした…っ」
入って来るなり土下座までされて…
「…そこまでしなくても良いけど…」
見ているルークの方が、ドン引きである…。
「…ゼノンに、何て言われたの?」
ライデンを座らせてそう問いかけると、ライデンは上目遣いでルークを見上げる。
「…勝手に薬飲んで、あんたに迷惑かけた、って…」
「…迷惑の内容は聞いたの?…」
「……それは聞いてないけど…俺、覚えてるし…」
「…あ、そ…」
覚えてないんじゃなかったのかよ…。
ライデンを前にしていなければ、多分そう零していただろうが…反省しきりの姿を前に、ルークがそこまで言える訳もなく。
「…まぁ…欲情するなら、俺じゃなくてゼノンにして」
「…御免…」
顔を伏せ、項垂れるライデン。その姿に、もうそれ以上責めることも出来ず。
溜め息を吐き出したルークは、ふとそれを問いかけた。
「…何で、俺を口説こうだなんて思ったのさ…?」
するとライデンは、ちょっとだけ視線を上げる。
「…怒らない?」
「……返事によるけど?」
「…可愛かったから」
「……またそれかい…」
ルークは、溜め息を一つ…。
「とにかく、もう駄目だからねっ」
「は~い…」
「反省したら帰ってよしっ」
ルークの声に、ライデンは苦笑しながら立ち上がる。
「何か、ペットみてぇ」
「…同等だね」
「何じゃそりゃ」
すっかりルークの機嫌も直ったと見たライデンは、くすっと小さく笑う。
「まぁね、ゼノンを怒らせるつもりはないし、本命はゼノンだけど…」
そう言うと、すっとルークの耳元へと顔を寄せる。
そして。
「…やっぱり可愛いよ、ルーク」
「……からかうんじゃありませんっ」
「ごめ~んね~」
笑いながら部屋から出て行くライデン。その背中を見送ったルークは…深い、溜め息を一つ。
「…"おもちゃ"から"おもちゃ"にされた…気分…」
結局…ライデンの真意は、誰にもわからないのだった。
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プロフィール
HN:
如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
性別:
非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
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