聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。
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Prussian blue
その年は珍しく、雨の多い年だった。
魔界の四季は人間界と良く似ているが、梅雨のない魔界で、雨が続くことなど例年では有り得ないことであった。だが、その年は例年を遥かに上回り、一ヶ月以上も強い雨が続いていたのだった。
執務室の窓からぼんやりと外を眺めていたのは、この部屋の主デーモン。強く窓を打つ雨を見つめながら、既に幾度目かの溜め息を吐き出していた。
ここ暫く、青空を見ていない。と言うか、日差しを浴びていない。見えるのは紺青の雨。何とも言えない重い空気は、溜め息ばかりを生み出していた。
とその時、雨の音とは別の音が、その耳に届いた。
ドアを叩く、軽いノックの音。そして、聞き慣れた声。
『デーさん、いる?』
「あぁ、どうぞ」
声をかけると、直ぐにそのドアは開かれ、見慣れた仲魔が姿を現した。
黒い漆黒の髪と、黒曜石の瞳。青い紋様をその顔に戴く悪魔…ルーク。
「どうした?」
問いかけた声に、ルークの溜め息が返って来る。
「どうした?じゃないでしょ?報告書を持って来たに決まっているじゃないの…」
「あぁ…そうか」
「もぉ。エースが任務でいないからって、ぼぉっとしないでよっ」
「悪い、悪い」
苦笑を零しつつ、デーモンはルークが持って来た報告書を受け取ると、目を通し始めた。
それを眺めつつ、ルークは雨の打ちつける窓に視線を向けた。
「…こんなに雨が続くなんて、どうかしてるよね。ゼノンのヤツ、ライデンと喧嘩でもしたんじゃないの?」
「いや、この雨はライデンの所為ではないらしいぞ。この前ゼノンから話を聞いたが、ライデンは頗る御機嫌らしい。異常気象じゃないか?」
「…人間界みたいなこと、言わないでよね」
呆れた溜め息を吐き出しつつ、ルークの視線は再び外を見つめていた。
「…そう言えばさ…こんなに雨が続くと、エースの任務も長引くね。こんなに酷い雨じゃ、俺ならきっと何とか出来るけど、経験の浅い他の作戦参謀じゃ戦いどころじゃないだろうしね…」
「…そう、だな…」
報告書を持ったまま、小さな溜め息を吐き出したデーモン。
一ヶ月前に戦地に向かったエースからは、幾度か連絡は入って来ている。
今回は、いつも相棒として出かけるルークは留守番。代わりに、まだ若い参謀がエースの相棒として出かけている。無論、今回のエースは監察官の立場にある。
だが、出発と同じに降り出した雨には作戦参謀も手を焼いているようで、思ったように任務も進まないらしい。それが、デーモンが職務に集中出来ない原因でもあるのだ。
そんなデーモンの様子を見つめながら、ルークはふと、その言葉を問いかけた。
「…ねぇ、デーさん…もしも、さ…」
「ん?」
ルークの問いかけに、デーモンの視線がその黒曜石を捕らえた。その途端、ルークは言おうとしていた言葉を飲みこんだ。
「…いや、何でもない。気にしないで」
慌ててにっこりと微笑むルーク。
「何だ、そんな言われ方をしたら、尚更気になるんだが…」
首を傾げてそう零すデーモンに、ルークは更ににっこりと微笑んだ。
「気にしない、気にしない」
デーモンに有無を言わさず、ルークはその話題をそこで切り上げた。
「じゃあ、俺は職務が残っているから帰るね」
「あぁ。雨脚も強いから、気を付けてな」
「有難う。じゃあね」
軽く手を振って、デーモンの執務室を後にする。だが、そのドアを出た途端、大きな溜め息を吐き出していた。
「…言えるはずなんか、ないじゃないの」
小さくつぶやきながら、廊下の窓ガラスに目を向ける。
一向にやむ気配のない雨。もう一ヶ月も前からずっと同じ景色ばかり見ているような気がするのは、気の所為でもない。だが、それを口にすることは、ルークには出来なかった。
「…この雨がやまなかったらどうする?」
他に誰もいない廊下。勿論、執務室のデーモンに聞こえるはずもなく…独り言のように、自問自答する。だがその答えは、ルークの小さな笑いと共に零れ落ちた。
「そんなこと聞いたって、デーさんの答えは決まってるじゃんねぇ」
くすくすと笑いながら、廊下を歩き始めたルーク。その脳裏には、恐らく前向きなデーモンが答えるであろう言葉が過っていた。
----どんな雨でも、必ずいつかはやむから。
こちらは、遠征に出ているエースの軍。勿論、こちらでも雨は降り続いていた。
「…今日も雨ですね。一体、いつになったらやむことやら…」
溜め息を吐き出しつつそう零したのは、今回のエースの相棒である作戦参謀。
「そうだな。そのうちやむだろうが…任務が長引くのはいただけないな」
今回のエースの任務は、彼自身が戦線に立つモノではない。あくまでも、この、まだ若い相棒率いる部隊の実地訓練のようなもの。だから、エースがその気になりさえすればあっと言う間に終わるであろう戦いではあったが、敢えて見守ることに徹していた。
「さて、それでは今日の予定を聞こうか?」
あくまでも、この作戦参謀の意向を伺い見るエース。監察官の立場なのだから、必要以上口を出さないことに決めていた。
「この雨ですから、予定通りに行動するのは難しいと思いますが………」
作戦参謀の立てた予定を聞きながら、エースは半ばぼんやりと、外の雨を見つめていた。
その日の夜も遅く、デーモンの元にエースからの音声のみの定時連絡が入った。
「毎日雨で大変だな。ご苦労様」
『その言葉は、作戦参謀にかけてやってくれ。俺は傍観者だからな』
久し振りに聞いた、愛しい恋悪魔の声。電波状態が悪く、映像がないのが残念なところだが…声を聞く限りでは、エースは元気そうだった。
「あと、どれくらいかかりそうなんだ?」
一通りの報告を受けたデーモンは、思わずそう問いかける。
『さぁな。これが本当の戦だったら、一晩で終わらせる自信はあるけれどな。今回は俺は手も口も出さないことに決めているから…早くてもあと一週間はかかるだろうな』
「…そうか。その間に、雨もやむと良いんだけれどな…」
闇の中で聞こえるのは、風の唸る音と、窓を叩きつける雨の音。まだ当分はやみそうもないその状態に、そんなぼやきを零してしまうのも無理はない。
けれど、そんなデーモンのぼやきに対し、エースは笑っているようだった。
『いつかはやむ雨だ。焦ることはないさ。焦れば焦るだけ、無謀なことをやりたくなる』
「でも、もう一ヶ月も降り続いているんだぞ?今まで、そんなことはなかったじゃないか」
『確かにな。だが、時には素直に自然現象を受け入れることも必要だ』
「それはそうだが……」
エースの言うことは尤もである。デーモンとて、それくらいはわかっている。
けれど…今は、理屈抜きに……。
『じゃあ、そろそろ切るぞ?』
「あ、ちょっ……」
電波を切りかけたエースに、慌てたのはデーモン。
『まだ何かあるのか?』
怪訝そうな声に、デーモンは大きく息を吐き出す。そして。
「…早く、帰って来てくれよな」
囁くような声。それでも、エースにはちゃんと届いているだろう。
『俺が恋しくなったか?』
くすくすと笑う声。
「…当たり前だろう?これで結構…寂しいんだぞ」
笑うエースに対し、デーモンは真剣に答える。すると、エースの笑いもすっと収まった。
『早く終わらせろ、って言うことは、作戦参謀に言ってくれよな。呑気に構えてはいるが、こっちだって……』
「エース…?」
一瞬、エースの声が途切れた。それを怪訝に思って問いかけたデーモンの声に、今度はエースが囁くようにつぶやく。
『愛してるよ』
それを最後に、通信は切れた。
「…ったく…自分勝手に切りやがって…」
口ではそんな憎まれ口を叩いたものの、デーモンの表情は満足そうであった。エースの放った最後の一言が、その不安を和らげたことは言うまでもない。
雨は、未だやむことなく降り続いていた。
翌日もまた雨であった。だが、そこに不安げな溜め息はなかった。
「…強行突破?」
ここは、遠征に出ているエースの軍。そして、怪訝そうな声を発したのは、当の主、エースであった。
「はい。この先、どのくらいこの雨が続くかもわかりませんから。でしたら、いっそうのことと思いまして…」
エースに向け、そう提案したのは、今回の相棒である作戦参謀。
「作戦参謀として…強行突破をして、勝利を得られる確証は?」
興味本位で問いかけてみると、作戦参謀は僅かに表情を曇らせる。
「…確証と言われると、答えようがないのですが…ですが、これ以上長引くことも、良いとも思えません。作戦参謀として、軍の状態を考えての結論です」
「成程ね。御前の考えはわかった」
表情一つ変えないエースに、不安を覚えたのだろう。作戦参謀は更に自信なさげにエースに問いかける。
「…反対…されますか?」
だがその問いかけに対し、エースはにやりと笑った。
「いや。俺は、口出ししないことに決めているからな。まぁ、御前の思う通りにやってみると良い。上手く行けばそれは御前の自信に繋がるであろうし、仮に失敗したとしても、良い経験になるだろう?煩いことは言わないから、御前が指示を出してみるんだな」
エースの言葉に、作戦参謀は小さな安堵の吐息を吐き出すと、エースに一礼をして出て行った。
その後姿を見送り、足音も完全に遠ざかると、エースは小さな溜め息を一つ。
「…今頃強行突破だなんて、遅いぐらいだよ。ルークなら…雨が降り出して三日目には発案してるだろうよ」
一悪魔ぼやきながら、窓の外をぼんやりと見つめる。
「ま、若さ故…か。もっと、度胸をつけさせることが必要だな…」
ぶつぶつと零しながらも、終結の目処がついたことには安堵の溜め息を吐き出さずにはいられない。
やっと…愛しい恋悪魔に近づいたのだから。
それから数日後の真夜中。強い雨はまだ振り続いていた。
この間の連絡を最後に、遠征先のエースからの報告は入っていない。それを不安に思いつつも、エースを信じて待ち続けるデーモン。
昼間ルークが彼の執務室へやって来た時に、同行している作戦参謀について、度胸がないだの、考え方が甘いだのと色々と愚痴を零していたが、今回は相手がエースなだけに、酷い負け方だけはしないだろうと締め括って帰って行ったのだった。
まぁ、ルークが相棒であれば、確かにもっと早く片付く任務であるのだが、今回はエースにしては珍しく監察官に徹しているようなので(いつもは業を煮やして手を出し、勝手に終わらせてしまうので…)、デーモンも根気強く待っているのであった。
だがしかし、心配な気持ちは変わらず。この日もなかなか眠れずにいた。
と、その時。雨の音とは違う音が外から聞こえたような気がして。
「…何だ…?」
何かを感じ取ったかのように、雨の打ちつける窓に顔を寄せる。そして外を覗き見るが、闇に閉ざされた空間は、特別変わったモノを映し出してはいなかった。
「…気の所為、か?」
暫く、窓越しに外を覗いていたが、何も変わらない。
恐らく自分の思い過ごしだと思い、再び眠れないベッドへと足を運びかけた瞬間。
----デーモン。
不意に、呼ばれた気がした。
はっとして足を止め、再び窓辺へと走り寄る。窓からの景色は何も変わらない。けれど、確かに聞こえたのだ。
愛しい、恋悪魔の声が。
強い雨が打ちつけていることも構わずに窓を開けると、テラスへと走り出る。そして、手摺から身を乗り出して下を見下ろした。
するとそこには、ずぶ濡れになって上を見上げている恋悪魔の姿があった。
「…エース…っ!?」
「…よぉ」
見下ろすデーモンの姿に、恋悪魔…エースはくすっと笑って片手を挙げた。当然、驚いたのはデーモンである。
「よぉ、じゃないだろうっ!?何で御前がこんなところに…任務はどうしたっ?」
慌てふためいているデーモンをよそに、エースは未だ雨に濡れたまま、デーモンを見上げていた。
「終わった。だから、ここにいるんじゃないか」
「終わった、って…御前まさか、まだ勝手に終わらせたんじゃあるまいな…?」
平然と言って退けるエースに、嫌な予感でもしたのだろう。眉を潜めるデーモンに対して、エースは再び笑いを零した。
「どれだけ信用ないんだ、俺は。今回は何もしてないさ。作戦参謀の計画だぞ?」
「…なら、良いんだが…前例があるから言ってるんだ」
以前、邪眼を使って強引に任務を終わらせたと言う前例があるだけに、デーモンもそれを心配したのだ。だが今回は強引な手段で終わらせたのではないとわかった為、ホッと安堵の表情へと変わる。
そんなデーモンをぼんやりと眺めながら、そのまま雨に打たれているエース。勿論、外に出ている以上、時間が経てば経つだけ、デーモンも濡れていく訳で…。
「御前も濡れるぞ?」
ふと、そう口を開く。
「濡れるぞ、じゃなくて…っ」
そう言いかけて、デーモンははたと口を噤んだ。
自分を見上げるエースの表情が、妙に晴れ晴れとしていることに気がついたのだ。その柔らかな眼差しも、笑みを称えた口元も。
「…って言うか…そろそろそっちに行っても良いか?」
「え……あぁ…」
デーモンが戸惑っている間に、エースは背中に翼を呼び出すと、デーモンが見下ろしていたテラスまで一気に飛びあがった。
デーモンの目の前までやって来たエース。強い雨に打たれていたこともあり、髪も、着ていた軍服も、背中の翼までも、ずぶ濡れになっていた。だが、自分が濡れていることは全く気にも留めず、雨に濡れ始めたデーモンを、瞳を細めて見つめた。
「ほら、こんなところにいるから、御前までこんなに濡れたじゃないか」
「こんなところって…」
エースが今までいた庭ほど強い雨が当たっている訳ではないが、テラスとて確かに外なのだから、雨に濡れるのは当然のこと。事ここに至り、デーモンははっとしたように我に返った。
「あ…タオル…」
慌てて部屋の中へ戻ろうと踵を返しかけたデーモンであったが、徐ろにエースがその腕を掴んだ。
「…エース?」
「限界」
小さくそうつぶやくと、エースはそのままデーモンを抱き寄せる。
「『水も滴る良い男』、だろう?」
エースのその言葉に、思わず笑いを零すデーモン。その言葉の通り、ずぶ濡れの髪からデーモンの顔へと雨雫が滴る。けれど…そんなことに構っていられない。
ホッとしたように大きく息を吐き出すと、その耳元で囁く。
「…逢いたかった…」
雨に濡れながらも、恐らく真っ先に駆けつけて来たのだろう。その気持ちが嬉しくて…気障な態度がちょっと可笑しくて、デーモンはエースの腕の中でくすくすと笑いを零し始めた。
「…吾輩も、だ」
笑いながら零した言葉に、小さく笑ったエース。
頬を寄せ、どちらからともなく口付ける。けれど、そこでまったりと余韻に浸っている訳にも行かない。
「ほら、風邪引く前に部屋に入るぞ?今、バスタオル持って来るから」
エースの背中をポンポンと叩き、身体を離す。そしてバスタオルを取りに戻ると、未だずぶ濡れでテラスに立っているエースの手を引いて部屋の中へと引き入れると、頭にバスタオルをかぶせた。
「今、風呂に湯入れるから。ちゃんと温まらないと駄目だぞ」
そう言いながら、デーモンは忙しなくパタパタと走り回っている。それだけ見れば、何処の誰がこの屋敷の主で、副大魔王だと思うだろう…と言うくらい。
「…まるで世話女房だな」
くすくすと笑うエースに、デーモンはちょっと顔を赤くする。
「風邪引かれるよりはずっと良いだろう?まだ報告書も貰ってないからな」
「そう来るか」
「ほら、服も靴も脱いで。乾かして貰うから。取り敢えず、バスルームへ直行!」
風邪を引いては困ると急かすデーモンに、エースは苦笑しながらその指示に従う。
だが、そこはエース。一筋縄ではいかない。
「御前も濡れてるだろう?一緒に入ろう」
「…ばっ……」
途端に真っ赤になるデーモン。
「ほら、早く。風邪引くぞ?」
「………なんで吾輩まで…っ」
「滅多にないぞ?こんなチャンス」
「…どんなチャンスだよ…」
真っ赤な顔で溜め息を吐き出すデーモン。その姿を笑いながら見ているエースだが、その手はしっかりとデーモンを捕まえていたりする。
「……ったく…」
すっかり諦めモードのデーモン。エースに連れて行かれるままに、一緒にバスルームへと足を踏み入れる。と、その途端、エースにきつく抱き締められた。
「ちょっ…」
未だ、濡れた服を着たまま。
「大きな声出すなよ。バスルームって思っている以上に響くんだから」
デーモンの耳元でそう囁くと、少しでも音を紛らわせる為か…冷えた身体を温める為か。エースは躊躇うことなくバルブを捻る。当然、頭の上から降り注ぐ飛沫。
服を着たまま、降り注ぐシャワーに打たれながら、エースはそのままデーモンに深く口付ける。
甘い吐息を吐き出したその唇も、長い睫も、勿論頭の先から足の先まで全てシャワーの湯が伝って下へと落ちる。
「…そんなに慌てるな。吾輩は何処にも逃げないって」
そう言葉を零しながら、両手で濡れたエースの髪を掻き上げると、エースは小さく溜め息を吐き出す。
「任務中、散々御預け喰らってるんだぞ?」
「大丈夫。夜はまだ長いんだ」
くすくすと笑いながら、デーモンはやっと、濡れた服を脱ぐ。そしてエースの服も脱がせると、バスルームから脱衣所へと放り投げる。
「さ、ゆっくり温まろう」
「…色気がない…」
思わずそう零したエースに、デーモンは再び笑いを零した。そして腕を伸ばして、エースの首へと絡める。
「今から見せてやるさ。何せ…吾輩だって、御預け喰らってたんだからな」
そう言うなり、今度はデーモンから、エースに口付ける。
「…こんな土砂降りの中…真っ直ぐ来てくれて、有難うな」
「そりゃあ…御前に一番、逢いたかったんだから。当然だろう?」
デーモンの身体に腕を回して抱き寄せながら、その耳元でそう囁くエース。
「相変わらず気障だな。でも…嬉しかった」
「…だろう?」
くすくすと笑うデーモンにつられ、エースも笑いを零す。
冷たい雨ではなく、温かいシャワーの湯に濡れながら、御互いの想いを確かめ合う。
久方振りに再会した恋悪魔たちの時間は、これからだった。
翌朝は、一ヶ月振りの晴天だった。
恋悪魔たちが、同じベッドの中からこの朝日を見たのは、言うまでもないことである。
やまない雨はないから。
どんな雨も、必ずいつかはやむから。
だから…心配しなくても良いよ。
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COMMENT
プロフィール
HN:
如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
性別:
非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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