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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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ポンクシチューの悲劇って…
こちらは、以前のHPでNo22222get記念&4周年記念でリクエストいただき、
2003年09月27日にUPしたものです。リクエスト内容は、本文最終で。
(コメントは当時のままですが、リクエストいただいた方の名前は念の為伏せてあります)

拍手[2回]


◇◆◇

 それは、ある日の昼過ぎから始まった話。

「今日の夕食、何にしようか?」
 リビングで寛ぐ仲魔に、そう問いかけたのはゼノン。
「ん~…そうだね…」
 首を傾げ、真剣に考え始めたのはルーク。尤も、つい先程昼ご飯が終わったばかりなのだから、まだ何にも考えられない、と言うのが本音なのだが…。
 すると、直ぐ傍でゲームをしていたライデンが、ふと何かを思い出したのだろう。ゲームをしていた手を止め、ゼノンを振り返った。
「俺さぁ、ポンクシチューが食べたい」
「…はぁ?」
 思いがけない言葉に、思わず奇妙な声を上げたルーク。
「何でポンクシチューな訳?別に、ビーフシチューでも良いじゃんよぉ」
 そう問いかけた声に、ライデンは神妙な顔で答える。
「夕べさ、見ちゃったんだよね…『まわりやがれ』。そしたらさぁ、妙にポンクシチューが食べたくなったって訳。ねぇ、ゼノ~ン。駄目ぇ~?」
「…ポンクシチューねぇ…あれ、材料がね…」
 甘えた声を上げるライデンだが、ゼノンは腕を組んで溜め息を吐き出す。
「"殺したばかりの牛の牛肉"でしょ?"犬になめさせろバター"、"青ざめた小麦粉"に"血もしたたるトマトジュース"、"悪魔を呼ぶ玉ねぎ"、"血の色をした人参"、"むせ返るほどのセロリ"……」
 指折り材料を数えるゼノン。面倒な食材ばかりだが、それを普通の材料で作ったら、単なるビーフシチューなのだから致し方あるまい。
「何で、『まわりやがれ』なんて見たんだよ…」
 ルークも呆れ顔でライデンを眺めている。
「…だってさぁ…出来心って言うの?何となく…」
「…ったく…」
 自分たちの出ている映像を見て、何が楽しいのだろう…と思うものの、ふと思い出してつい見たくなってしまう気持ちもわからないでもないのだが…それでも、食べたいモノに関して無理な注文をつけるところは、やはりライデンなのだろう。ルークもゼノンも、溜め息を吐き出していた。
「まぁ…デーモンが魔界に戻ってるから、材料は何とか調達して来て貰うよ。でも、無理だったら諦めてよね」
 溜め息を吐き出しつつそう言ったゼノンに、ライデンはにっこりと微笑み、幾度も首を縦に振る。
 その無邪気な姿には、溜め息しか出なかった。

 さて、こちらはゼノンから思いがけない買い物を頼まれた、魔界のデーモン。
 ゼノンから連絡を受けた通りの材料を仕入れて戻って来てみれば、リビングにもキッチンにも当のゼノンの姿がない…。
「…おい、ゼノンは?」
 庭で洗濯物を取りこんでいたルークに声をかけると、ルークは両手に洗濯物を抱えてリビングへと戻って来る。
「あぁ、お帰り。さっき急に呼び出しがあってね、ライデンと出かけたよ。夜には戻るって」
「出かけた?じゃあ、ポンクシチューは誰が作るんだ?材料は何とか仕入れて来たんだぞ?」
「それなんだよね…」
 溜め息を吐きながらキッチンへと向うルーク。デーモンは材料が入っている袋を抱えたまま、その後を追ってキッチンへと向う。そこで、冷蔵庫に張られた張り紙に視線が向く。
「何だ?これ…」
 材料をテーブルの上に置き、張り紙を手に取る。それはどうやらレシピのようだった。
「ゼノンったらさぁ、レシピ書いて置くから、俺たちに作れ、って言うんだよっ?あのポンクシチューを、だよっ!?」
「…そう言うことか」
 眉間に皺を寄せるルークの姿に、デーモンも納得したように溜め息を吐き出す。
「まぁ…作り方は、普通のビーフシチューと変わらないんだろう?だったら、何とかなるんじゃないか?」
 既に諦めモードのデーモン。デーモンにそう言われてしまえば、ルークとて反抗も出来ない。
「…ま、しょうがないか。失敗しても知らないんだから…っ」
「その時はその時さ」
 くすくすと笑いながら、デーモンは服を着替えに自室へと向う。ルークは取り込んだ洗濯物を片付けにリビングへと向う。
 二名の調理が始まったのは、およそ30分後、だった。

「…そう言えば、エースの姿が見えないな」
 材料を切りながら、ふとそう問いかけたデーモン。
「あぁ、デーさんが出かけた後ね、出て行ったよ。仕事だってさ。夜には帰るって言ってた」
 こちらもデーモンの隣で材料を切っているルーク。
「そうか。じゃあ、みんな食べるんだな。じゃあ、かなりの量がいるよな…」
「そうね。何より、ライデンがいるし…」
 くすくすと笑うルーク。言いだしっぺなのだから、満足するまで食べるはずである。
「そう言えば、マッシュルームって入れるっけ?」
 一通り材料を切り終えたルークの声に、デーモンは手を止める。
「あぁ…そうだな。でも、吾輩、買って来なかったが…」
「あったと思うよ。どっかで見た記憶がある。ちょっと待って」
 そう言って、戸棚を探し始めたルーク。その背中をぼんやりと眺めていたデーモンは、ふと思い出したように"それ"を口にする。
「…"怪しいキノコ"だけは持って来るなよ。前にそれで酷い目にあったんだから…」
「…まだ覚えてたの…?」
「忘れるものか」
 引きつった笑いを浮かべたのはルーク。
 以前、夕食係りになったルークが、ゼノンが茶箪笥で栽培していたなめこに良く似たキノコ(そんなところで栽培する方がどうかしていると思うが…)を味噌汁に入れ、デーモンがその被害者になったと言う事実が、デーモンが口を開いた原因。
 勿論たいした副作用はなく、"縮小"の被害に遭っただけなのだが。
「別に、わざとじゃないんだしぃ~…デーさんだって、ちゃんと戻ったんだし…」
「だから、持って来るなよ、と言っただけじゃないか」
 ぶつぶつと零すルークに、デーモンは笑いを零す。
 別にデーモンとて、怒っている訳ではない。ただあの時は"縮小"で済んだものの、ゼノンのことだから、もっと怪しい副作用のキノコを栽培している可能性もあるから、だ。
「今度はちゃんと見るからねっ」
 そう言いつつ、今度は冷蔵庫を漁っていたルーク。その手がふと止まる。
「あった~」
 そう言って取り出したのは、瓶詰の水煮マッシュルーム。勿論、瓶にもそのようにラベルが貼ってある。
「使いかけか?いつ食べた?」
 瓶の中身は半分程の量しか入っていない。
「さぁ…まぁ、俺たちがいない時に使ったのかもしれないし。ほら、賞味期限はまだ大丈夫だし、変な匂いもしないから」
 瓶の蓋を開け、中の匂いを嗅いでみたが、特に嫌な匂いもしない。ルークの言う通り、賞味期限もまだ随分先である。尤も、それは開ける前の賞味期限なのだが…この時点で、デーモンもルークもそのことには気がついていなかった…。
「火を通すし、大丈夫、大丈夫」
「…そうだな」
 ルークはあっさりとそのマッシュルームを使うことに決めたらしい。勿論、デーモンに反論する理由もない。こちらもあっさりと使用を認めた。
 そして、何とかレシピ通りに調理が進み、後は煮こんで食べるだけ、の状態となった。
 勿論、あの瓶詰めマッシュルームもポンクシチューの中に入っているのは言うまでもない。

◇◆◇

「只今~」
 その日の夜、仕事から戻って来たエースは、リビングで寛ぐルークにそう声をかけた。
「あぁ、お帰り~。ご飯、まだだよね?」
 確認するように声をかけるルーク。
「あぁ。今日は?」
「ポンクシチュー。ライデンの御要望」
「…ポンクシチュー?また、妙なモノを……」
 眉を潜めるエースに、ルークはくすくすと笑いを零す。
「ま、作ったのは俺とデーさんだけどね。ゼノンとライデンは呼び出しかかって出かけたから。もう直ぐ帰ると思うよ」
「通りで静かだと思ったよ」
 呆れた溜め息を吐き出したエース。
「…デーモンは?」
「お風呂。ゼノンとライデンが帰って来る前に、あんたも入ったら?」
「…そうだな。デーモンがあがったら声かけてくれ」
「了解」
 にっこりと微笑むルークに見送られ、エースは着替える為に自室へと向った。

 エースがシャワーを浴び終えて出て来ると、既にゼノンとライデンが帰って来ていた。
「あぁ、お帰り」
「只今」
 にっこりと微笑む二名。
「じゃ、ご飯にしよ~。丹精込めて作ったポンクシチューなんだからねっ」
「はいはい」
 ルークの言葉に、ゼノンは苦笑する。当然彼が作るはずだった面倒な料理を、ルークとデーモンが作ってくれたのだから、得をしたことに違いはない。
 最初にダイニングのテーブルに着いたのは、注文した当魔、ライデン。
「そんなに焦らなくても逃げていかないから」
 くすくすと笑うデーモンに、ライデンは口を尖らせる。
「だって、お腹空いたんだもんっ!早く食べようっ!」
「はいはい」
 全員が席に着き、ライデンが両手を合わせて声を上げる。
「いただきます!」
 その声の後、各々挨拶をして食事を始める。
「…そう言えば、マッシュルーム頼んだっけ?」
 ポンクシチューの中に入っていたマッシュルームに目を留め、そう問いかけたゼノン。
「いや、吾輩は買って来なかったんだが、冷蔵庫にあっただろう?なぁ、ルーク?」
「そうそう。やっぱり、マッシュルーム入れないとね」
 顔を見合わせてそう話す料理担当者二名。が、その瞬間、ゼノンは手に持っていたスプーンを落とす。
「…もしかして…あの、瓶に入ってたヤツ?半分ぐらいの…」
「そう。別に、変な匂いもしなかったし、まだ大丈夫だと思って……」
 ルークの答えが終わらないうちに、ゼノンはがたんとイスから立ち上がる。
「ちょっと、食べないでっ!」
「…おい…」
 その異様さに、一同手が止まる。そして次の瞬間、それぞれの口から零れたのは溜め息。
「…誰か、マッシュルーム食べたヤツ、いる?」
 恐る恐る問いかけたルークの声。だが、みんな顔を見合わせるだけで、食べたと言うものはいない。
「…マッシュルームじゃなくて、何が入ってたんだよ…」
 呆れたように問いかけたのはエース。
「いや、その…研究中のキノコ…」
「だから、研究材料をキッチンに置くなっつーの!!」
 以前の記憶が甦り、エースがそう声を上げる。
「…だって、部屋で繁殖されたら困るし…それに、使うとは思わなかったんだもん。ポンクシチューにマッシュルームは入ってないんだよ。だからレシピにも書かなかったのに…」
「…あのなぁ…」
 溜め息を吐き出したエース。
「とにかく、冷蔵庫に怪しいものを入れたゼノンがイケナイよね?俺たちの所為じゃないよね…??」
 前回同様、夕食係りに当たってしまったルークの声に、デーモンが同意を示して頷く。
「そうだな。イケナイのはゼノンだよな。前回のなめこで懲りてるだろうに、性懲りもなくキッチンに研究材料を置いたんだから」
「…御免ね…」
 流石にゼノンもしゅんとしている。だが、誰も食べていないなら、責められるのもそこまで。それは、他の仲魔たちも割り切っていること。
「…で?副作用は?」
 前回、"縮小"と言う副作用に遭ったデーモンが、そう問いかける。
「さぁ…言ったでしょう?研究中だ、って…」
「…ったく…まぁ、まだ誰も食べてないようなのはラッキーだったな」
 前回同様のゼノンの返答に、エースは呆れはしたものの、災難を免れたと吐息を吐き出す。
「…よけて食べれば大丈夫だよね?」
 目の前の御馳走を前に、思わず問いかけたライデン。
「いや、煮こまれてるから、止めた方が…エキス出てるし…」
「えぇ~~~っ!?だって、まだ殆ど喰べてないのに~~~っ」
「しょうがない、諦めろライデン。その代わり、きっとゼノンが何か作ってくれるはずだから。な?ゼノン」
 元はと言えば、冷蔵庫に研究材料を入れていたゼノンの責任。だから、エースのその言葉には、ゼノンは頷くしかなかった。
 そして。デーモンとルークの作った大量のポンクシチューは、無残にも残菜となった訳である。

◇◆◇

 その日の夕食は、ゼノンが有り合わせで作ったメニューで幕を閉じた訳であるが…実は、それだけでは終わらなかった。
 食後のコーヒーをリビングで楽しんでいた五名。だが突然、ルークが奇妙な声を上げる。
「…ねぇ…何か、エース変じゃない?」
「…は?」
 その声に、四名の視線がエースへと注がれる。
「…何が変だって言うんだよ…?」
 心当たりのないエースは、当然奇妙な顔をしている。
「ほら、絶対可笑しいよ!何か透けて来てる…っ!」
 ルークの悲鳴のような声。他の三名も目を丸くして息を飲んでいる。
「…透けて、って……」
 思わず、自分の手を見つめるエース。確かにルークの言う通り、その手が徐々に色を失い、その下のラグマットが透けて見えて来ているのだ。透明になるに至った心当たりなどまるでないエースは、そのただ事でない事実に、思わず声を上げる。
「どう言うことだよっ!!」
「ちょっ…もしかして、あのキノコ食べた?」
 慌てて口を挟むのはゼノン。
「知るかよっ!!喰った覚えはないぞっ!?」
「でも、それしか原因らしい原因はないでしょう?気付かないうちに食べてたのかも知れない」
「…って、何のんびりしてるんだよっ!!!」
 慌てふためくエースをよそに、ゼノンは既に落ち着いてしまったようだ。勿論、他の三名はハラハラしっぱなしだが。
「そんなに大量に食べた訳じゃないしね。効き目が切れれば大丈夫だよ。そのうち戻るから」
「…ゼノンっ!!」
「死に至るようなことはないから。毒キノコじゃないし」
「毒キノコじゃなくたって、副作用ありまくりじゃねぇかっ!!」
「大丈夫、大丈夫」
 呑気なゼノンの言葉に、エースを除いた三名は何となく安心したようだった。
「…まぁ…ゼノンがそう言うなら…ねぇ?」
「だーっ!!『ゼノンがそう言うなら…』じゃねぇだろうがっ!!」
 デーモンとライデンに同意を求めるルークに、当事者エースだけは大慌てなのだが…やはり、こうなってしまった以上、見守るしかないのも実情。デーモンは苦笑しながらも、ルークに頷いた。
「しょうがないよな。そのうち戻ると言うのなら、下手なことをしないのが一番。な?エース」
「…お前まで…」
 そんなやり取りをしている間に、エースの身体はどんどん薄くなっていく。だが、着ていた衣服はそのままな訳で…。
「…服は透明にならないのな。何かさぁ…服だけ、ってのも可笑しいよね~」
 けらけらと笑うのはライデン。確かに…エースはもう殆ど見えなくなっているのだから、服だけが動いているようなもの。可笑しいと言えば、その通りなのだから仕方がない。無邪気なライデンの言葉に、ルークもゼノンもくすくすと笑いを零す。デーモンだけは…多分、エースに気を使ったのだろう。明らかに笑いを噛み殺している…。
「…もぉ良いっ!お前等なんか、アテにしねぇよっ!」
「まぁまぁ」
 苦笑するデーモン。
「とにかく、今更文句を言っても仕方がないさ。ゼノンを信じるしかないんだから」
 そうこう言っている間にも、エースの身体は完全に消えてしまっていた。ここまで来たら、もう諦めるしかない。
 大きな溜め息を吐き出したエース。流石にエースもこうなったらなす術もない。
「ま、明日には戻ってるよ。迷子にならないように、デーモンの傍から離れないことだね」
 あっさりとそう言って退けたゼノンは、さっさと自室へと戻ってしまった。
「…まぁ~たラブラブオチか~?」
 くすくすと笑うルーク。
「解除がキスじゃないだけマシじゃないの?ま、どうせ言われなくたってキスぐらい…ねぇ?」
 こちらもくすくすと笑っているライデン。どうやら、完全におもちゃにされているらしいエースである。
「じゃ。邪魔者は退散しようか~?ね?」
 ルークとライデンはにやりと顔を見合わせ、こちらもさっさと自室へと引き上げて行く。
「…ったく彼奴等ときたら…我々で遊んでいるよな…」
 前回の被害者デーモンは、そのことを思い出して苦渋の表情を浮かべる。
「…服着てるんだから、迷子になる訳ないだろうが…って言うか、何だよ、迷子って…引率が必要な子供じゃあるまいし。家の中だぞ?」
 既に顔は見えないが…恐らくエースも呆れた表情を浮かべているのだろう。零れた溜め息がそう語っているようだった。
「…さて、どうする?お前は実体だから、別に構わんだろうが…その格好でうろうろされてもな…」
 今度は首を傾げてそう問いかけるデーモン。その先のエースは…と言うよりも、エースが着ている服が…と言う表現が一番合っているのかも知れないが…着ていたシャツのボタンを外している。
「じゃあ、脱ぐか?」
 二名しかいないから言える冗談なのだが、果たして何処まで本気なのか…。だが、今日のデーモンはそんなことでは動じなかった。
「脱いだらホントに透明悪魔だろう?吾輩は実体が見える方が良いんだけれどな」
「…あ、そう…」
 くすくすと笑うエース。顔が見えない分、デーモンも照れがない。やはりデーモンの方が一枚上手のようである。
「とにかく、他に何か症状が出るかも知れないからな。あんまり一名でうろうろしていない方が良い。今夜は安静にしている方が良いぞ」
「お前のベッドで?」
「…安静に出来るのか?」
 笑うデーモンの姿に、エースは笑い声を零す。
「一度ぐらい透明悪魔に抱かれてみるのも良いんじゃないのか?」
「…見た目、気持ち悪いぞ…さっき言っただろう?吾輩は、実体が見える方が良いって。それにまだそんな関係じゃないだろうが」
「…そりゃあ、悪うございましたね…」
 苦笑いでもしているのだろう。エースの声はそんな声だった。
「ま、とにかく今夜は寝よう。明日、戻っていなかったら、またゼノンに掛け合うしかないだろうしな」
 デーモンに促され、デーモンとエースはその夜、同じ部屋で寝ることとなった。
 勿論、中で何があったかは…当然二名にしかわからないことであるが。

◇◆◇

 翌朝。
「…デーモン、起きてる?ご飯だよ。エース、部屋にいないみたいだけど、ここに……」
 軽くノックをして、そっとデーモンの部屋のドアを開けたゼノン。だが、直ぐにその部屋のドアを閉める。
「…大丈夫そう、じゃない」
 くすっと、小さな笑いが零れる。
「もう少し、寝かせてあげようか」
 何を想像しているのか…くすくすと笑いながら、階段を降りるゼノン。
 デーモンの部屋のベッドで、"実体の見える"二名が仲良く眠っていたのは、言うまでもない。

 その後。
 エースはその後の診断でも異常はなかった。
 散々文句を言われたにしても…例の実験中のキノコの件は、結局有耶無耶にされてしまっていたりする…。
 二度と犠牲者が出ないことを祈って、合掌……。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※リクエスト内容は「D&Aメインで何気ない日常に突如起こったポンクシチュー的珍事件。 えー、一言で言いますと…ギャグ路線です(爆)」
と言うことでした。
素直にポンクシチューに留まってしまいました。ライ様と同じ、『まわりやがれ』を見てしまったのでこんなことに。(笑)
もう一つのキノコの話も、そのうちUPします、と言いながら、結局放置でした。UPされる日は来るのか…って言うか、頑張れば良いのか。(苦笑) 多少の修正は入れましたが、内容はほぼそのままです。お馬鹿だなぁ…(笑)
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プロフィール
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
性別:
非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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