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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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檀香 白檀~序章 5

第四部"for PARENTS" (略して第四部"P")

こちらは、本日UPの新作です。
第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;
5話完結 act.5

拍手[3回]


◇◆◇

 ゼノンが休暇を取って雷神界に行って、一週間余り。
 その間、当然だが…ゼノンから連絡は何もなかった。
 暫く様子見で…と言われただけなので、デーモンも翌日からまた仕事に復帰してはいたが…やはり、何処か気も漫ろ。サラの心配そうな表情も連日続いていた。
 誰も、何も言わない。
 その状態で、果たして解決するのだろうか。
 答えは、否。だからこそ…タイミングが大事、だった。

◇◆◇

 休暇中のゼノン。雷神界へとやって来てから、一週間。休暇はもう少し残っていたが…王宮の庭を散歩したり、書斎の本を読んでみたり。日々、時間をどう潰そうか…と考える毎日だった。
 勿論、ライデンがいる時は一緒に散歩したり、のんびり寛いだり…と言う時間もあったが、ライデンが急に一週間も休暇を取れるはずもなく。結局、ライデンの職務中はゼノン一名でいることが多かった。
 ぼんやりとしながら、色々と考えを巡らせる。
 そうしている内に、仕事を終えたライデンが戻って来た。

「ただいま」
 自室へと戻って来たライデンは、窓を開け、ぼんやりと空を眺めているゼノンにそう声をかけた。
「…あぁ、御帰り」
 ふと我に返った。そんな表情が相応しいくらい、ハッとしたように視線を向けたゼノン。
 突然、休暇だと言ってやって来たゼノン。そして一週間、ぼんやりと過ごしている。
 魔界で何があったのかは…一応、エースから連絡は入っていた。ただ、ゼノンからは何も言われていない。だから、ライデンも敢えて聞いてはいなかった。
 ただ…何を、考えているのか。それは、ライデンにもわからない。
 服を着替え、ライデン付きの官吏たるフィードが用意して行った飲み物のワゴンから、グラスに二つの酒を用意する。そして両手に持ってゼノンの隣へと座り、一つをゼノンへと手渡す。
「御免ね、あんまり一緒にいられなくて。でも、明日は休みだし。今日はゆっくり一緒にいられるから」
 そう言いながら、グラスへと口を付ける。
「うん。御免ね、御前は忙しいのに…俺ばっかりのんびりして…」
 手元のグラスへと視線を落としながらそう零すゼノン。
「別に俺は平気だけど…あんたが暇持て余してるんじゃないかと思ってさ…」
 そう言いながら、ちらりと時計へと視線を向けるライデン。
 職務は終えたとは言え…季節柄、まだ日は落ちていない。寧ろ、暑さを含んだ風が窓から入って来る。
 季節は初夏。雷神界も、夏の景色だった。
「ねぇ…デーさんのこと、なんだけどさ…」
 そう話を切り出したライデンに、ゼノンはグラスに口を付け、一気に中身を煽る。
 それを横目に…ライデンが、再び口を開く。
「…御免ね。何か…俺が、焚き付けたみたいで…」
 今回の騒動の発端は、恐らく自分。エースから連絡を受けてから、ライデンの中からずっとその意識が消えなかった。
「…別に、御前の所為じゃ…」
 そう言いつつも、確かに発端はライデンがデーモンに言った言葉だったのかも知れない。ただそれは、デーモンにしかわからないことだが。
「でもさ、俺が余計なことを言わなければ…って思う訳よ。でも…あんたには、何も言わなかったんでしょう?何でだろう…」
 そんな疑問を口にしたライデンに、ゼノンは溜め息を一つ。
「知らないよ。デーモンが何をどうしたかったのか…俺は、何も聞いてないし」
 今までなら、多分直ぐにゼノンに話をしていたはず。それが、このところ…どうも以前とは違う。一名で色々と抱え込んでいるデーモンに、ゼノンは怒っているのだ。
 見返りを求めている訳ではない。けれど、今まであれだけ親身になって来たのに…今になって急に、必要ない、と…切り捨てられたようで。
 医師としての自分と、仲魔としての自分。どちらも邪険にされたようで…それが寂しくもあった。
 溜め息を吐き出すゼノン。その横顔に、ライデンも小さな溜め息を吐き出す。
「デーさんもさ…色々、考えていたんだと思うよ。あんたが休暇を取れていないこともそうだし…今まで沢山苦労もかけただろうし。そんなことも全部ひっくるめて。エースにだって、話してなかったって言うじゃん」
「エースは別でしょ?伴侶同等だもの。色々察しているだろうし、感じ取ることだって出来るから。第一、この前の検査だって…エースが言い出したんだよ。デーモンの様子を見てやってくれ、って。それって、言われてなくても察したからでしょう?俺には…わからなかったもの…」
 そう。エースの方から、気になることがあるから検査をしてくれ、と打診があったのだ。毎日、ゼノンも顔を合わせていたにも関わらず…の状態で。
「でも、ちゃんと調べないとわからないことなんでしょ?あんただって想像もしてなかったら、そこまで調べないじゃん。それはあんたの所為じゃないでしょ?医者だって、全部に万能な訳ないじゃん?」
「…でも、俺は二度目、だから…御前の時だって、言われるまで気付かなかった…」
 ライデンの懐妊の時もそうだった。ゼノンが気が付く前に、側近であるロシュがライデンの様子が可笑しいと話をして来たのだった。そして今回もまた同じ。エルの時のように、計画的ではなかったからこそ…医師として気付かなかった自分に対しても、腹立たしい思いはあるのだ。
「…傍にいてさ、毎日顔見て…一緒に仕事して、それでやっとあれ?って気づくんじゃないの?少なくとも、ロシュはそうだったと思うよ。第一、当事者の俺だって気付かなかったよ?」
「それはそうだけど…デーモンだって気付いてはいなかったみたいだし。でもじゃあ、サラは気付いていたかも、ってことになるじゃない?サラにだって、何も言われてないよ?」
「…それは俺も知らないけど…」
 デーモンの側近たるサラ。彼女からも、ゼノンは何も聞いてはいなかった。勿論、デーモンが口止めしたこともあるのだが…それも、ゼノンの預かり知らぬところ。
 現状に、不満と怒りと哀しみと。あらゆる感情が混ざって、ゼノンもまた、不安定そのものだった。
 折角休暇を取って雷神界にやって来ているのに、何一つ癒されていない。それはライデンも申し訳なくて。
「…とにかくさぁ…俺と話してても何も解決はしないしさ…」
 そう言いながらグラスをテーブルに置いと、その両手を広げてゼノンの首へと回す。
「…ライ…」
 急に抱きつかれて思わず手に持ったグラスが当たらないように片腕を上げて避ける。だが、ライデンの方は全く気にしないようで、そのままゼノンに頬を寄せた。
「…俺は、あんたの味方だから。だから…ちょっとだけ歩み寄ろう…?」
「…歩み寄ろう、って…」
 耳元でライデンが囁くと、困惑顔のゼノンに軽く口付ける。そして、にっこりと笑った。
 そして。
「フィード!」
 声を張り上げ、官吏の名を呼ぶ。そして暫し。ドアが、ノックされた。
「失礼致します」
 ドアを開けて入って来たフィード。そしてその背後から顔を覗かせたのは…魔界にいるはずの、仲魔たち。
「御邪魔するよ」
「…ルーク…それに、エースと…デーモン…」
 姿を見せた仲魔たちに、ゼノンが表情を曇らせる。だがライデンの方は、ゼノンから離れて彼らを出迎えた。
「御免ね、待たせちゃって」
「大丈夫大丈夫。フィードにちゃんと持て成して貰ったから」
 こちらも浮かない表情のデーモン。だが、返事を返したルークは上機嫌だった。そしてデーモンへと視線を向けると、その背後のエースへと小さく目配せをする。
「…悪いな、休暇中に。今日はどうしても…と、ライデンに呼ばれてな」
 エースがそう口を開くと、ゼノンは大きな溜め息を一つ。
 そんな姿に…エースはデーモンの背中にそっと手を添え、促すように軽くその背を押した。
 ライデンとルークもすっとそこから引き…必然的に、デーモンが一番前へ出る形になった。
 大きく息を吸い込んだデーモンは…そのまま、ゼノンに向け、深く頭を下げた。
「悪かった」
「…何に対して謝るの?別に、御前に謝られる必要性はないと思うけど」
 溜め息交じりにそう零すゼノンに、デーモンは顔を上げた。
「吾輩は、御前が好きだ。ずっと…士官学校を卒業する直前からずっと、御前は吾輩を支えてくれた。吾輩にとっては…大事な、仲魔なんだ。だが…今回のことで、吾輩は御前を傷つけた。だから、謝罪した」
 そう、言葉を放つデーモン。勿論、エースもルークも、デーモンの言葉に口を挟むようなことはしない。これは、デーモンとゼノンの間のこと。黙って見守るつもりでいた。勿論、何かあれば参戦する可能性が無きにしも非ず…だが。それは、ライデンも同じこと。黙って、成り行きを見守っていた。
 真っ直ぐにデーモンへと向けた、碧の眼差し。それを納得したかどうかは…まだ、わからない。
「…だったら…どうして、言ってくれなかったの…?もう一度子供を産みたいと願っていたのなら、どうして俺に言ってくれなかったの…?そんなに俺は、御前の信頼を得ていないの…?」
 その問いかけは幾度目だったか。それだけ、ゼノンの想いは深いところにあった。
 するとデーモンも小さな溜め息を吐き出し…そしてゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…御前の事は、ずっと信頼している。吾輩だけじゃない。我々みんながこうして繋がったのは…御前がいたから、だ。吾輩と御前の繋がりだけじゃない。エースとも、ルークとも、ライデンとも…御前は、それぞれにちゃんと絆を築いていた。みんな、御前を信頼しているんだ。だから、こうして顔を合わせているんだ。だから、信頼云々の話じゃない」
「じゃあ、何なの?何で…黙っていたの…?」
 再び問いかけられた言葉。問いかけたその顔は、とても寂しそうで。
「…自信がなかった。それだけ、だ」
「…デーモン…」
「もう一度、子供を産みたいと思ったのは…ライデンに言われるよりも前から、だ。だが、自分の体調が何よりも不安定なことは、良くわかっている。今安定していたって、風邪一つ引いたらどうなるか。それはこれから先だって、ずっと同じことだ。だからエースにだって…産みたいだなんて、一言も言ってはいない。ルークには…ライデンが言ったことを真に受けるなと…その気があるのならきちんと相談しろと、釘を刺されてはいた。だが、その時だってまだ現実的じゃなかった。それに…打ち明けたところで、吾輩の体調で…宿せるかどうかはわからないだろう?叶わぬ望みなら…言わない方が良い。その方が…御前もエースも、辛い思いをしなくても済む。だから、誰にも言わなかったんだ。それが寧ろ、医師としての…仲魔としての御前を傷つけることになると…考えなかった吾輩が全部いけない。それは…御前が休暇を取って雷神界に行ってしまってから、エースにも言われた。十分、反省した。一度傷つけた傷は…簡単に治らないかも知れない。だが…吾輩は……」
 ぐっと、唇を噛み締めたデーモン。感極まって赤く潤んだ眼差しは、真っ直ぐにゼノンを見つめていた。
「御前が…好きだから。その気持ちは変わらないし、御前を頼りにしていることも変わらない。吾輩は…この子を、ちゃんと産んでやりたい。もう一度…ちゃんと、親になりたい。だから…力に、なってくれ。頼む…」
 そう言って、再び頭を下げる。
 心根は…何も、変わらない。デーモンが、そう簡単に変わるはずはない。そんなことは…ゼノンも、良くわかっていたはず。
 御互いに…現状を護ろうとしたばかりに…御互いの気持ちを、見失った。それが、全ての原因。
 だったら…解決方法など、簡単なことだった。
 大きく、息を吐き出したゼノン。そして、口を開く。
「…もぉ…一名で考え込むから、悩むし迷うんでしょう?昔っから…ホント、変わらないんだから…だから話して、って言ってるのに」
「…ゼノン…」
 ふと、纏う空気が変わった。
 そう感じたのは、デーモンだけではない。固唾を飲んで見守っていた全員が、その空気に小さく息を飲んだ。
 デーモンが顔を上げてみれば…いつものように笑っているゼノンがいた。
 細められた碧の眼差しが、少し潤んでいるが。
「…何の為に俺がいるの?御前の話を聞く為でしょう?心を、軽くする為でしょう…?御前のやることの揚げ足を取る為じゃない。怒る為じゃない。御前を、護る為。わかってる?」
「あぁ…わかってる。ホントに…悪かった…」
 はらりとデーモンの頬に零れた涙に、ゼノンは笑いながら歩み寄り、その手で涙を拭った。そしてそのまま腕を伸ばし、軽く背を抱き寄せる。
「心配しないで。ちゃんと…産ませてあげるから。俺は、その為にいるんだから」
 そう言いながら、見守るエースとルークへと視線を向けたゼノン。
「エースとルークも、協力して貰うからね」
 漸く、いつものゼノンが返って来た。そう思いながら、エースとルークと、顔を見合わせる。そしてくすっと笑いを零した。
「勿論。御前も頼むな」
 エースの言葉に、ゼノンが笑う。そして、デーモンも涙を押さえて笑って見せた。
「…よし!じゃあ、円満解決!ってことで…もう良いかな?」
 ルークはそう言ってライデンへと視線を投げる。ライデンもホッとしたように笑いを零すと、部屋のドアを開けた。
「フィード、御待たせ。良いよ」
「御意に」
「…ライ?」
 ドアの外で待機していた様子のフィードに、まだ何か始めようとしているのか…と、ゼノンが怪訝そうに声をかける。すると、ライデンはにっこりと笑い…そして、フィードがワゴンを押して入って来た。
 そこには、グラスや酒の準備と共に…ホールのケーキが一つ。
「…えっと…?」
 何のケーキか…?と首を傾げるゼノンに、ライデンがゼノンに寄り添う。
「発生日、おめでとう。ゼノン」
「………発生日…」
 色々なことがあり過ぎて、自分の発生日などすっかり頭から抜けていた。
 そう言わんばかりの表情のゼノンに、ライデンが言葉を続ける。
「あんたのことだからさ、絶対忘れてるとは思ってたんだ。デーさんとのことがあって、雷神界に休暇で来て…折角のあんたの発生日があるのに、このままみんなで集まれないのは嫌だったからさ…その前に解決出来ていれば良かったんだけど、俺も忙しくて間に入れなくて…だから強引だったけど、みんな呼んで、あんたに話切り出したの」
「…そう。何だか急に言い出したとは思ったんだけど…」
 確かに、今日のライデンはいつもと少し違った。だが、その行動にまで頭が回らなかったのは…やはり、苛立っていたからだろう。
 けれど、心配する気持ちは…痛いほど、伝わった。伴侶として、精一杯繕ってくれたライデンには…感謝しかない。
「…有難うね、ライ」
 その言葉に、にっこりと笑うライデン。
「御前たちも…有難う、ね」
「仲魔だから、ね」
 ゼノンの言葉に、ルークがくすっと笑う。
「相談されないことなんか、俺だって年中あるんだから。デーさんのことだって、数日前よ?聞いたの。俺の方が全然出遅れてるんだから。それが不満なら、ヒトの心配ばっかりしてないであんたもちゃんと吐き出しなさいよ」
 笑いながら、ゼノンの背中を叩くルーク。確かに、このところルークは色々と出遅れてる感を感じてはいるのだろうが…それでも直ぐに立ち直るのはルークらしいと言えばらしいのだ。それをゼノンに求めるのはどうか…と思いつつ、ゼノンも笑いを零した。
 ちゃんと話せば、ちゃんと応えてくれる。ずっと、そうして来たはずだったのに。それを忘れていた。
「さ、それじゃ仲直りしたから御祝いしよう」
 ホッとした笑みを浮かべたライデンの声に、エースとルークでグラスに酒を注ぎ、順番に手渡す。
「ゼノン、発生日おめでとう」
 ライデンが音頭を取り、グラスを掲げる。
「おめでとう。これからも宜しくな」
 にっこりと笑うデーモンに、笑みが零れる。
「有難う。俺も…宜しくね」
 改めて、そう言葉を零す。
 そうして、短い時間ではあるが皆で集まってのささやかな宴となったのだった。

◇◆◇

 休暇を終え、魔界に戻って来たゼノン。その足で、早速訪れたのは副大魔王の執務室、だった。
 執務室のドアを開けた途端、そこには頭を下げるサラの姿。
「申し訳ありませんでした」
「えっと…?」
 突然の謝罪に、当然ゼノンは首を傾げる。
「私が、もっと早くゼノン様に御話ししていれば…揉め事にはならなかったかと…」
 ここに至るまでのことは、話を聞いたのだろう。申し訳なさそうにそう言ったサラ。その背後から、デーモンが声をかける。
「いや、ゼノンに心配かけるからと口止めしたのは吾輩だから。サラはちゃんと、吾輩の命令を厳守しただけだから」
「…そうだね。隠そうとしたデーモンがいけないね」
「…ゼノン様…」
 くすっと笑いを零したゼノンに、少し困惑気味のサラ。その言葉を額面通りに受け取って良いものだろうか…との思いがあったのだろうが…デーモンとゼノンの様子を見る限り、心配することはないように思えた。
「まぁ…今回は、体調面では心配することはなかったけど…今後は何かあったら、連絡してね。デーモンに口止めされても、内緒で報告して良いから」
「…はい」
 本来なら、主であるデーモンからの命令は絶対ではあるが…デーモンを護る為なら、主の命令を反故しても致し方ない。それは、それぞれの判断で連絡を取り合う彼らの屋敷の使用魔たちも同じことだった。
 それだけ強い信頼関係を築けている。その中に自分も含まれるのだと…サラは改めて、自分の役割を再確認することとなった。
「これからも、デーモンを宜しくね。執務中は、君が頼りだから」
 ゼノンにそう言われ、サラは表情を引き締める。
「はい。全力で協力致します」
「…頼もしいね」
 くすくすと笑うゼノンだが、デーモンは苦笑いを浮かべていた。

◇◆◇

 物事の全てが、順調とは限らない。
 けれど、それでも立ち向かうのは、未来の希望を信じて。
 愛しい生命が生まれ出でるまで、あと数か月。
 それまでに…出来る限りの、全てのことを。
 その想いは、誰もが同じだった。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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