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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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LEAVES 5

第四部"for PARENTS" (略して第四部"P")

こちらは、本日UPの新作です。
第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;
5話完結 act.5

拍手[2回]


◇◆◇

 翌日。ルークがいつも通り登庁すると、直ぐに副官が声をかける。
「大魔王陛下からの呼び出しがかかっていますよ」
「…あぁ…わかった。じゃあ、ちょっと行って来るから…」
 用件を伝え、仕事に戻る副官の背中に、小さな溜め息を一つ。
 昨日は全く仕事にならなかった。と言うか、何一つ手を付けなかった。おかげで仕事が滞っているのだが…呼び出されたのなら仕方がない。
 もう一つ溜め息を吐き出したルークは、重い足取りで大魔王の執務室へと向かったのだった。

 大魔王の執務室へとやって来ると、そこには副大魔王たるデーモンだけではなく、エースの姿もあった。
「…デーさんはともかく…何であんたまでいるのさ…」
 思わず零した言葉に、エースが小さな溜め息を一つ吐き出す。
「デーモンに呼ばれたんだよ。俺が御前に話したことだから…一緒に話を聞け、と。その方が、説明する手間が省けるから、って…」
 そう零したエースに、隣にいたデーモンが食って掛かる。
「説明する手間が省けるだなんて言ってないだろう?御前も一緒に聞けば、吾輩が説明するよりも正確だろう?って言っただけじゃないか。それに、心配なんだろう?ルークのことが」
「…何だよ、ヤキモチ焼いてんのか?」
「…馬鹿言え。ルークは吾輩の大事な片腕だぞ?ヤキモチなんか焼く訳なかろう?」
「……はいはい、仲良し仲良し」
 久々に見た、デーモンとエースの(低レベルな)言い争いに、ルークは溜め息を吐き出して間に入る。
「その仲良しは、後にしてくれる?仕事溜まってるから、のんびりしてられないんだよね…」
 そう言いながら、ダミアンの前に立つ。
「…と言うことですので…なるべく簡潔に…」
 何となく気拙い…と思いながらそう言うと、ダミアンは溜め息を一つ。
「なら、簡潔に言おう。彼女も納得はした。御目付け役は御前だ。詳しい話が聞きたければ、夜にでも屋敷に来ると良い。以上」
「…はい?」
 ダミアンも、何処となく機嫌が悪い気がする…と思いながら、実に簡潔な答えに…ルークも溜め息を一つ。
 余りに完結過ぎて、ルークだけでなく、わざわざ足を運んだエースも何とも言えない表情をしている。
「…簡潔に、と言ったのは御前だぞ?結論だけ言うのなら、今の報告で終わりだ」
「まぁ、そうでしょうけど…」
 確かに、簡潔に…と言ったのは自分なのだから、仕方ない。
「…では、また後程…詳しく聞かせていただきます」
 ダミアンに頭を下げ、ルークは踵を返す。そしてそのまま執務室を出て行く。
「…宜しいんですか?」
 唖然とした表情でルークを見送ったデーモン。引き止めることすら忘れていたが…ダミアンは再び溜め息を吐き出す。
「簡潔に、と言ったのはルークだからな。結論は伝えたんだ。問題ないだろう?」
「…それはそうですが…」
 だがしかし。少しだけ考えたエースは、改めて口を開く。
「簡潔に、と言ったのはルークですから…ルークには、後でゆっくり説明してやってください。ですが、俺たちはまた話が別です。ルークと違って呼び出された訳ではありませんが、関わった上にわざわざ足を運んだのですから…今ここで、ちゃんと状況を御話頂かないと帰れませんが」
「…全く…」
 大きな溜め息を吐き出すダミアン。この機嫌の悪さの要因は…まぁ、察してはいるが。
 話を聞くまで帰らない。エースにそう言われた以上、ダミアンも追い返す訳にもいかない。黙って追い返しでもしたら、その後まで文句を言われることは必至なのだから。
 仕方なく…と言った表情で、ダミアンは事の真相をデーモンとエースに話して聞かせる。
 当然、すんなり納得出来るか…と問われれば、首を傾げざるを得ない報告。
 その話の真相が真実なのか否かは、わからない。だが…デーモンもエースも、伝えられたことを、真実と捉えるしかなかった。

◇◆◇

 重い気持ちのまま、どうにか二日分の仕事を強引に終わらせたルーク。当然、時間内に終わるはずはないので…ダミアンの私邸へとやって来た時には、日が変わる直前だった。
 そんな時間に訪ねて行って、不躾だとは思ったが…それでも、詳細を聞かないことには、すんなりと腑に落ちない訳で。
 そんな想いで訪ねて行くと、すんなりと自室へと案内される。ダミアンはテラスで椅子に背を凭れ、夜空を見上げながら酒の入ったグラスを手に、ルークの来訪を待っていた。
「…ずっと、ここに…?」
「素面で話をしたら、また口調が荒くなるだろう?」
 流石に酔い潰れて…と言うことはないが、それでもいつもよりは酒量は多かったようだ。立ち上がろうとしたが、既に足に来ているようで…そのまま椅子へと腰を落とす。
「…呑み過ぎですよ。今、水を…」
 小さな溜め息を吐き出すと、水差しからグラスに水を注ぎ、ダミアンに持たせる。その水を一気に煽ったダミアンは、大きな溜め息を一つ。
「御前だって、わたしのところに怒鳴り込んで来ただろう?わたしだって同じだよ。何を考えていたんだか…」
 完全に愚痴零し。滅多に見せない姿に、ルークはダミアンの隣へと椅子を持って来て座る。
「…奥方様から、何か…?」
 朝の訪問で聞けなかったこと。ダミアンがこれだけやさぐれているのだから、そこに何かがあったのだろうと察した。そう言えば…朝も、ルークが忙しかったとは言え…ダミアンもまた、苛ついていた感は否めなかった。
「…元を糺せば、単なる勘違いだ。それを勝手に勘繰って、デーモンにあんな勅書を勝手に送って…」
「…勘違い…?」
 思わず眉を顰めたルーク。ダミアンもまた、険しい表情。
「シリウスの入閣の噂を聞いて、わたしに内緒で内偵を入れたらしい。そうしたら、不慣れな内偵はわたしの執務室に頻繁に出入りする悪魔を見かけたそうだ。漆黒のウエーブに蒼の紋様、黒曜石の瞳の悪魔がね。そして、顔の判別もつかない内偵者の報告を、顔の判別のつかない彼女が鵜呑みにした…と言う訳だ」
「…それって、俺…じゃないですよね?シリウス様の入閣の話が聞こえる頃にも、俺はまだシリウス様のところで忙しかったし…報告やらで出入りしていても、全く頻繁じゃないし…」
 眉を顰めたまま問いかけると、ダミアンは溜め息を一つ。
「勿論、御前じゃない。ジュリアン、だよ」
「…ジュリアン…」
 元々、ダミアンの隠密使であり、特別警備隊であったジュリアン。今はどちらも機能していないとは言え、ダミアンの傍近くで護る為に、大魔王の側近として働いている。頻繁に執務室に出入りすることも当然と言えば当然。それはルークも知っていた。
「御前とジュリアンは、髪も紋様も確かに同じ色だからな。だが、良く似てはいるが御前たちを知っていればわかることだ。内偵者は軍事局の総参謀長の顔も知らないくらいの若輩者だったんだろう。誰だかは知らないけれどね。それで…彼女も、ジュリアンを御前だと勘違いしたようだ。一度会ったきりで、紋様などロクに覚えていないクセに、曖昧な記憶で、御前が忙しそうだから…と勝手にデーモンを引っ張り出して…全く…」
「…そう言うことですか」
 思わず、大きな溜め息が零れる。
 真相がわかれば、何てことはない。ただ、かなり振り回されたが。ルークでこれなのだから…若しかしたら、今まで目立っていないだけで…ダミアンとの間には、他にも色々とあったのかも知れない。だからこそ、ダミアンも億劫だったのだろう、と…漸く察した。
「…御免なさい。俺が怒鳴り込んで行ったから…」
「…いや。デーモンも言っていただろう?御前の言うことは正論だ。シリウスを育てたのは御前だからね。一番信頼を寄せている御前を御目付け役にしなければ、また彼奴はそこで反抗するだろうしね。デーモンがどうの、と言うことではなくて…我々に振り回されて…とね。彼女とのことは…わたしが間に立てば良いだけの話だから」
 再び椅子の背に深く凭れ、空を見上げるダミアン。その表情が少し憂鬱そうに見える。
「御前が帰ってから、デーモンとエースには話はしたんだ。聞くまで帰らない、と言われてね。御前に一番最初に話すべきだったんだが…悪かったね」
「…いえ、それは別に…忙しくて帰ったのは俺ですから…」
 果たして…デーモンとエースの両名は、すんなりと納得したのだろうか?それもまた、彼らに聞いてみなければわからない。ただ、色々と邪推したこともあって…何処までが真実なのか、と首を傾げたくなる気持ちもあるだろうが。
 王妃とのやり取りを背負うダミアンが、ついつい、呑みたくなる気持ちもわからなくはない。ルークもまた、一昨日はライデン相手に二日酔いになるまで呑んだではないか、と。
「…話はわかりましたから…もう、寝た方が良いですよ。ベッド行きますよ」
 溜め息を吐き出しつつ、その手を取る。
「…泊まって…行ってくれるかい…?」
 ぽつりと零した、ダミアンの言葉。その言葉に…ふと、いつか聞いた言葉が蘇る。
----…御前といるとね、癒されるんだよ。
 そして、夕べ自分が零した言葉。
----…癒されてぇな…
 果たして…誰に、何を、癒されたかったのか。こんなに…愛しい相手が、傍にいるというのに。
「…ルーク?」
 返答がない。それが引っかかったのか、その視線をルークへと向けたダミアン。ルークは…と言うと、赤くなった顔に、薄っすらと涙の浮かんだ黒曜石の瞳でダミアンを見つめていた。だが次の瞬間、その首へと腕を回して抱き着いた。
「…どうした?」
 思いがけない姿に、一気に酔いが醒めた。そんなダミアンに、ルークは肩口へと顔を埋める。
「…ルーク?」
 もう一度、呼びかけられた。
 大きく息を吐き出し…ついでに鼻を啜り…顔を上げる。だが、ダミアンの視線から隠すように…肩に顎を乗せ、顔を背ける。
「…俺が、貴方を癒しますから……」
 そうつぶやいた声に、ダミアンはくすっと笑いを零す。そして、その手でルークの頭を抱き寄せた。
「そう、か。なら…御前はわたしが…癒せるかな?」
「…勿論。貴方が…良いです」
 誰よりも愛おしい。その想いを、忘れてはいけなかった。
 アリスのことを思い出して、未練たらたらで後悔している場合ではない。
 そう考えると…ゼノンはあぁ言ったものの…やはり、不誠実なのではないかと思ったりもする。
 物思いに耽るルークの頭を一撫でして、ダミアンはルークの顔を覗き込むように、少し身体を引いた。
「…で?どうして泣くんだい?」
「…泣いてませんから…」
 鼻を啜り、慌てて袖口で目元を擦る。そして大きく息を吐き出し、気持ちを切り替え…そして、にっこりと笑った。
「さ、部屋に戻りますよっ」
 そう言って、改めてダミアンの手を取る。
「…あぁ。今夜は眠れないかな…?」
 すっかり元気になったルークに、苦笑しながら従うダミアン。だが、その表情は先ほどとは随分違う。
 既に、ルークに癒されている。その感の否めないダミアンであった。

◇◆◇

 そして翌日。ダミアンの私邸から一旦自分の屋敷に戻り、着替えてからルークが登庁すると、ドアの前に待ち悪魔が三名。
「…早いね…」
「こっちも忙しいんでな。仕事の前にすっきりしておこうかと…なぁ?」
 口を開いたエースに、ルークは溜め息を一つ。
「そう。まぁ…入んなよ」
 ドアを開け、中に促す。そしてソファーへと促しながら、ルークは御茶を淹れに行く。
「ゼノンも話聞いたの?事の顛末」
 御茶を淹れつつそう問いかけると、腰を下ろしたゼノンがルークへと視線を向ける。
「だって、デーモンとエースが押しかけて来たもの。聞かざるを得ないでしょう?シリウス殿下のことは…俺は良くわからないけど…」
「まさか、何も聞いてないとは思わなくてな…てっきり、その話も相談しているものだと思っていたからな。巻き込んで悪かったな…」
 改めてそう詫びるデーモン。恐らく…先陣を切って押しかけたのはエースだろうが。
「そう。まぁ…ゼノンとは他の話してたしね…」
 何となく言葉を濁しながら、三名の前に御茶のカップを置く。そしてそのまま…徐ろに、頭を下げた。
「御心配、おかけしました…っ」
 デーモンとエース、そしてゼノンに向け、頭を下げるルーク。頭を下げられた方は…まぁ、当然ではあるが…きょとんとした表情。
「…何だよ、御前…あの説明で、納得したのか…?」
 イマイチ腑に落ちない、と言う表情のエースがそう問いかけると、ルークは顔を上げ、ソファーへと腰を下ろす。
「だって…信じるしかないじゃん。ダミ様が、あんなに神経擦り減らしてるんだもの…結論さえはっきりすればね、取り敢えず良いかな、って…」
「また御前はそうやってダミアン様を甘やかす…」
 溜め息を吐き出すエース。だが、デーモンとゼノンはそれほどでもない様子だった。
「まぁ…良いんじゃないか?ダミアン様だって、ルークが御目付け役だと言っている訳だし…奥方様も、納得されたようだから」
「納得、ねぇ…俺は腑に落ちないけどな。ルークとジュリアンを間違えた。それはそうだったのかも知れないが…他にも理由があったのかも知れないだろう?それだけが真実だとは…どうにも、なぁ…」
 腕を組み、唸るように溜め息を吐き出すエース。その想いは…ルークやデーモン、ゼノンにも…なくもない。
 ただ…ルークの想いは、また少し違う。
「…昨夜ね…仕事終わり…遅くなったけど、ダミ様のところに行ったんだ。そしたら、テラスで呑んでて…ちょっと酔ってた。でも、詳しい話聞いて…口調も荒いし、溜め息ばっかりついて…愚痴零されてるみたいでさ。何だか、居たたまれなくて…苦しかった…」
「…ルーク…」
 大きな溜め息を一つ、吐き出したルーク。
「知ってる…?ダミ様ね、自分からは…言ってくれないんだよ。好きだとか…愛してる、とか…勿論、俺が言えば返してくれるし、大事にして貰っていることは態度でわかるけど…言葉としてダミ様から言われたのは、結婚前の一回だけ。その意味、わかる?」  突然そんな話を切り出され…果たして、どう返したら良いものか。一瞬、そんな想いが過ぎったものの…溜め息を一つ吐き出したエースが、口を開いた。
「いつでも、御前が離れられるように…だろう?」
「…エース…」
 それを口にするべきではない。デーモンから向けられた眼差しは…多分、そう言いたかったのではないかと思うくらい、物言いたげで。だが、ルークは小さく笑いを零す。
「流石、エース。はっきり言ってくれるよね」
「…だってそうだろう?シリウス様が生まれた時に、俺は御前に言ったよな?ダミアン様と御前の関係が、準風満帆で倖せだなんて、誰も思ってないと。それが納得出来ないなら、別れるべきだと。ゼノンも覚えているだろう?」
「…あぁ、そう言えばそんなことあったね…」
 重い溜め息を吐き出したゼノン。だが一名、デーモンは目を丸くしている。
「吾輩は聞いてないぞ、そんな話!」
「御前はその場にいなかったしな。どっちにしても、御前はダミアン様の味方だろう?もし拗れたら、誰がどっちにつくかで、また気に病むだろう?」
「…それはだな…」
 デーモンは、何があっても絶対にダミアンからは離れない。それをわかっているが故に、敢えてエースもその話をデーモンにはしなかった。まさか、また同じ話を繰り返すことになるとは思いも寄らなかったが…。
 少しムッとしているデーモンを放置し、エースは更に言葉を続ける。
「俺は、今でも同じことを御前に言う。納得出来ないなら、別れるべきだ」
「…だから、別れない、って…勝手に、別れる方向で話進めないでよ…」
 呆れたように吐き出した溜め息。
「ダミ様と別れたいと思ってる訳じゃないよ。エースが言った通り…俺がダメだと思った時に、いつでも離れられるように…ダミ様からは、好きだとか愛してるだとか、そんな言葉を言わないんだと思う。それでも俺は良いんだ。俺はダミ様を好きだし、態度ではちゃんと見せてくれるしね。でもね…俺が、ダミ様を苦しめてる。そう…思わなくもない。その想いはね、やっぱり…ずっと引っかかってるんだよ。でも、自分たちで決めたことじゃん。俺が別れる、って言わない限り、ダミ様からは何も言わないと思う。俺はその想いに胡坐をかいて……ダミ様の心の安定、って言うのをさ…考えられなかったのかな、って…昨夜思った訳よ。ダミ様が、奥方様と俺たちとの間に入ってくれているんだから…俺が出来ることは、癒してあげることぐらいかなって…ね」
「…毎度毎度、御前の出す結論は同じなのにな。何でそこまで悩むかな…」
「ホントにね」
 溜め息を吐き出すエースに、苦笑するルーク。
「まぁ、良いんじゃないか?それはそれで。御前だってそうじゃないか。喧嘩する内容なんか、大抵同じなんだ。吾輩たちなら、何度だって聞いてやるから」
「そうだね」
「ホント、御前らはダミアン様とルークに甘いよな」
 デーモンとゼノンの言葉に、エースは溜め息をもう一つ。
「何言ってるんだ。御前だって、ルークの心配ばっかりしている癖に」
 苦笑するデーモンに、苦虫を噛み潰したような表情のエース。それはそれで…この二名も仲が良い。
「デーモンの言う通り、俺たちは何度だって話は聞くよ。でも、一番は…わかっているとは思うけど、ダミアン様とちゃんと理解し合って、って言うことだからね…?」
 一応念を押すように、ゼノンが口を挟む。その言葉には、ルークも頷きを返す。
「そりゃ、勿論。だから…大丈夫」
 何か…内密な話を含んだような笑いを零したルークに、ゼノンも小さく笑う。
「まぁ…今後はな、また何かあったら報告。良いな?」
「…仕事みてぇ」
 エースの言葉に、笑うルーク。
 ルークとのこんな時間も、暫く振りだった気がする。
 誰もがそう思いながら、その笑顔が憂いにならないことを、願うしかなかった。


 シリウスが、何を見て…何を知っているのか。それがわかるのは、まだ先のこと。
 それまでは、束の間の安らぎを。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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