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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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ANGEL HEALING 前編
こちらは、以前のHPで2003年3月22日にUPしたものです
 ※シリーズ小説はカップリング小説です。
(基本DxAですが、色々複雑です…スミマセン…/苦笑)

拍手[2回]


◇◆◇

 すっかり闇が落ちた部屋の中に、ぼんやりとした光がある。それは、既にその姿を留めていない、かつての惑星の映像だった。
 その映像をぼんやりと見つめているのは、かつての副大魔王。青く輝くその映像は、深い意識の片隅に、未だ確かな存在として残っていた。
----御前は、地球に拘わり過ぎてる。
 前に、そう言われた記憶はあった。それ程、自分が彼女に執着していたと言うことを、彼は今更になって痛感していた。
 自分は、そうして彼を壊した。そしてまた、再生した彼を取り戻した今も、まだ巻き込んでしまった。そう思うと…とても、胸が痛い。
 いつまで…それを、繰り返すのだろうか…?
 いっそうのこと……離れてしまえば、楽だったのだろうか…?
 彼とも…この惑星とも、出逢わなければ良かったのだろうか…?
 その胸の内は、決して明かすことなど出来なかった。

◇◆◇

 ふと気が付くと、灰色の空から雪が降り始めていた。吐き出す息は白く、頬も指先も冷たくなり始めていた。
「…デーモン」
 背後から名を呼ばれた彼は、声の主を振り返る。長い黒髪を背中に垂らし、赤き紋様をその白い顔に戴いた悪魔が一名、彼を見つめて立っていた。
「風邪、引くぞ」
 そう声をかけられた直後、そっと彼の手を取る。
「行こう」
 彼を促すように、赤き悪魔は握った手を引き寄せる。促されるに従い、彼はゆっくりと歩みを進めた。

「まだ、気にしているのか?」
 ソファーに深く腰を降ろし、今し方運んで来られたコーヒーのカップを両の手で包んで拗たような仕草を見せる彼に尋ねたエースの声。
 しかしながら…尋ねたところで正常な答えは返って来ない。彼が紡ぐ言葉は、ここにはないのだから。
「気にしたところで、どうなる訳でもない。意識下での会話は出来るんだ。別に困ることはないだろう?」
 彼の向かいでエースはそう言った直後、射るような視線に見舞われる。
「…何だよ」
『ソレデ、良イノカ?』
 そう返って来たのは、彼の意識下の声。
「良いのかって…」
 エースに、彼の質問の意味は確実に伝わらなかったらしい。ゼノンから診て貰った結果は、未だに正確な診断は出せない、と言うことだった。つまりは、デーモンの声はまだ経過観察の状態である。だが、意識下での会話なら何とか熟せるだろうと言う結論は出ていた。
 エースはそれを思い出すかのように、言葉を続ける。
「精神力のことを言ってるのか?だとしたら、御前の無理のないように気にかけてるつもりだが…」
『ソウ言う問題ジャナイ』
 エースの声を遮り、彼は頬を膨らます。それは、エースの答えに対する不満をあからさまにしていて。
「じゃあ、何だよ」
 問い返した声に、彼はすっと表情を変える。何処か寂しそうな…切なさを際立たせる表情。
『吾輩ガ、二度ト御前ノ名ヲ呼ベナクテモ…御前ハソレデ良イノカ?』
「…良いのかって…ゼノンにもわからない状況だろう?この状態で、他にどうしろって言うんだよ」
『…モウ、良イ』
「デーモン?」
 彼の意識下の声は、もう聞こえては来なかった。
「何を怒ってるんだよ」
 そう問いかけても彼は何も答えずに、しまいにはエースからその眼差しを背ける始末だった。
 エースは、溜め息を吐くしかなかった。

 翌日。
「…それは、エースが悪いと思うけど?」
 デーモンを診察に来たゼノンに昨日のことを話したエースは、そのような答えをゼノンから受けた。
「俺の何処が、悪いって言うんだ?」
 問い返したエースの声に、ゼノンは溜め息を一つ。
「デーモンが悩んでたの、知ってるでしょ?言魂師であったデーモンには、最も辛い結果だと言うのに…御前が簡単に割り切ってしまったものだから…」
「俺が割り切らなくてどうする?確かに彼奴の声はもう戻らないかも知れないが、意識下での会話は出来るんだ。いつまでもくよくよしたところで、どうなる訳でもない。そうだろう?」
「そりゃ、確かにそうだけど…でも、それだけの問題じゃないんだよ」
「じゃあ、どう言うことだ」
 真面目に聞き返したエース。それ対してゼノンは真っ直ぐにエースを見つめた。
「…耐えられる?一言も、言葉が聞けないことに」
「…どう言う…」
 未だ、理解出来ていないエースに向け、ゼノンは溜め息を一つ。
「幾ら恋悪魔だって言ったってね…それぞれ、満たされたいモノは違うんだよ。ずっと傍にいて…幾ら身体を重ね合わせたとしても、埋められないモノがそこにはあると、俺は思うよ。御前が思う言葉と、デーモンが思う言葉は…比重が違うんだよ。デーモンは…御前の名前を、呼びたいんだよ。自分の声で」
「………」
「言葉って言うのは、色んな意味があると思うよ。ましてやデーモンは言魂師だよ?誰よりもその意味をわかっているし、その声に言魂が宿っていたのなら尚更その意味は深いよ。それが一つもなくなるんだ。意識下の声だけじゃ、その想いの全ては伝わらないんだよ」
「でもだからって…」
 確かに、ゼノンの言いたいことはわかっているつもりだった。
 デーモンの存在を必要としていたのは確かであるし、その声を求めていたのも事実である。
 けれど、だからと言って、エースの気持ちが変わると言う確証は何もない。
 溜め息を吐き出したエースの耳に、ゼノンの声が届く。
「…エースは知ってる?声を失くした言魂師の行く末」
 その問いかけに、思わずドキッとして顔を上げる。そこにいたのは、既にいつものゼノンではなかった。真っ直ぐに向けられたその碧色の眼差しは…もっと深い"何か"を、訴えているようで。
「言魂師の生命は、その声。声を失った言魂師は、生きてはいけないんだよ。残されるのは、死のみ。昔から、そう言われてる」
「……」
「これから先、御前が一生の伴侶としてデーモンの傍にいようと決めたのなら…それを第一に考えるべきだったんじゃないの?」
 切なく紡がれる言葉。ゼノンが言魂師ではなくとも、その言葉の威力にはエースも口を噤むしかない。
 ゼノンの言っていることは、確かに正当である。言魂師は声を持ってこそ、能力を得ることが出来るのだ。だから声を失った言魂師は、言魂師ではいられない。
 革命の最中、デーモンの声が潰されたと聞いて、目の前が真っ暗になったことは確かだった。二度と自分の名を呼んで貰えないことに、ショックを受けたことも確かだった。それが、こんな結末を案じていたなんて。
「まだ、時間はあるよ。ゆっくりと結論を出して」
 エースにそう言葉を送り、ゼノンは席を立つ。そして動くことを忘れたかのように固まったままのエースに背を向け、部屋を出て行く。
 完全に廊下と部屋とをドアが隔離すると、そこに出迎えた悪魔を前にゼノンは顔を伏せる。それは、悲痛さを隠して。
「…もう、二度とこんなことを言うのは御免だよ。御前の気持ちはわかるけど…」
 目の前の悪魔は、何も言わない。僅かに顔を上げたゼノンは、その真っ直な眼差しと向き合う。
「御免ね、俺は降りるよ。これ以上、エースを傷付けるのは嫌だもの。御前の声の代わりは、俺には重過ぎた。俺は癒しの言葉(ことのは)は持っていても、他を傷付ける言魂は持ってないもの。後は御前たち自身の問題だよ」
 小さくつぶやくと、ゼノンはその踵を返した。
「御大事に、デーモン」
 その言葉を残し、ゼノンは屋敷を去って行った。残された悪魔は…諦めとも思える、自嘲気味な笑みを僅かに覗かせていた。

◇◆◇

 星が降る夜に、見つめ合えば別れないって。
 薔薇の花弁を、咬めば恋が叶うなんて。
 そんなことは、迷信だ。
 満月の夜に、願いを込めれば叶うなんて…誰が、そんなことを信じるものか。
 そう、誰が……

 既に日は落ち、外は闇に閉ざされていた。闇色の空には上弦の月。
「…いるんだろう、デーモン」
 彼の部屋として宛がった一室のドアを叩き、エースはその声を発する。カチャリと鍵の開く音。そして静かにドアは開く。その隙間から姿を覗かせたデーモンは、真っ直にエースの視線を捕らえていた。
 逸らすことのない、一途な眼差し。それはまるで、エースの胸の内を全て見透かしているかのようで。
「話が、ある。良いか?」
 その問いかけに頷き、デーモンはエースを部屋の中へと促す。灯りを点さず、僅かな月の光だけが差し込む部屋は誘惑の園。
 その闇の中に、ぼんやりと浮かぶ映像は、かつての惑星。
「…また、見ていたのか?」
 そう問いかけたエースの声は低い。
 このところ…この映像をずっと見ていたことは知っていた。デーモンが未だ愛して止まないその惑星の色は今では伺えたものではないが、それでも尚、その想いは変わらないのだ。
 エース自身…失った想いがそこにはある。けれど、デーモンがその惑星を愛していた事実は、記憶の中に残っていた。
 そして…今また、それがきっかけになろうとは。
「忘れろよ」
 その胸の中に、僅かな嫉妬の炎を燃やしながら、エースはそうつぶやいていた。
----奪われてなるものか。
 昔のように、そこに躊躇いはない。それが、今のエースなのだ。だからこそ、デーモンがまたその想いを引き摺り出して来たとしても、迷うことはなかった。
 けれど…それは、単なる自身の思い込みなのだろうか?
 デーモンの言魂にかかった自身が、彼を愛していると思い込んでいるだけだったとしたら…?
 そんなことはないと思いながらも、その胸の奥には不安が絶えない。自分でさえもわからないその想いは、どうすれば見えるだろう。
「…御前は…俺を、どう思う?」
 不意に問いかけた、エースの声。しかしデーモンは答えない。
「俺が御前の声を求めていたのだとしたら…その言魂に、捕われているのだとしたら…俺は声を失った御前と言う存在を、いつまで愛していけると思う…?」
 再び、そう問いかける。すると、デーモンはくすっと小さな笑いを零した。
『ソレハ、御前ガ決メルコトダロウ?』
「…デー…」
 笑うことを止めたデーモンの表情はすっと戻り、真顔になってエースを見つめ返す。
『吾輩ノ声ニ宿ッタ言魂ダケガ、御前ヲ引キツケテイタノダトシタラ…御前ノ心ハ、疾ウニ離レテイルノカモ…ナ。コレカラ先ノコトヲ、吾輩ノ一存デ決メル必要ハナイ。御前ガ違ウト思ッタノナラ、吾輩ハココヲ出テ行クダケダ』
 デーモンは、再び微笑む。しかしそれは酷く自嘲的なモノで、エースの胸を鋭く突く。
「御前の声は確かに俺を引きつけた。だがそれだけじゃない。御前の全てが…俺が、御前を忘れることを許さない」
 胸の痛みを堪え、エースはその言葉を紡ぐ。そして。
「…抱かせてくれ」
 その声に、デーモンの微笑みが止まる。有無を言わさず、引き寄せられた身体。耳許に触れんばかりに寄せられた唇から零れた言葉。
「…愛してる、デーモン」
 その言葉の意味することは、問い返さなくてもわかっていた。だから、拒む必要性はなかった。それで、御互いの気持ちの確証が持てるのなら…
 躊躇うこともなく、深く接吻を交わす。今…敢えて、この獣に抱かれよう。真実を、見極める為に。
 闇に閉ざされた部屋。差し込むのは、僅かな月明かり。
 まるで何かに見せつけるかのように、エースはその温もりを欲していた。
「俺を…」
----見ていろ。
 それは、誰に言った言葉だろう。デーモンか…それとも、既にデーモンの記憶の中にしか存在していない地球(ガイア)に対してか。
 高まる想いとは裏腹に、何処か冷静な自分もいる。それでも…真実を、見つけたかった。
 震える吐息を吐き出すデーモンに口付け、その一筋さえも逃さない。
 重ね合った温もりの中、一夜の現実は…どんな答えを、見たのだろうか。

 日差しが眩しくて目を開けると、隣に寝ていたはずの姿がないことに気がつく。
「…デーモン?」
 名を呼んでみても、当然それに返って来る答えはなく、
起き上がって部屋の中を見回しても、その姿はなかった。
 ベッドから降りたところで、机の上の紙に目が留まった。それを手に取り、視線を巡らせたエースの表情は直ぐに凍り付く。

----エースへ
 暫く、逢わない方がいいと思う。
 御互いに、考える時間を作ろう。
 次の満月が来るまで、吾輩を捜さないでくれ。
                 デーモン----

 捜さないでくれと言われ、はいそうですかとそれに従う程、今のエースは冷静ではなかった。
 あんな状況で…あんな方法で、答えを見つけようとした自分が愚かだったのだろうか…?
 それにしても、納得はいかない。エース自身…何一つ、答えを、見つけていないのだから。
 素早く服を着替え、エースは情報局へと向かった。

◇◆◇

 雷神界にある、雷帝の神殿。多くの緑で囲まれているそこは、まさに戦いから離れた中立の名が相応しい。
 その雷神界に一名の男が現れた。黒の軍服を身に纏い、同色の長い髪を背中に垂らした白い顔に赤い紋様を戴く姿は、まさしくエースだった。
 その神殿に足を踏み入れた瞬間、まるでその行く手を阻むかのように、エースを出迎えた姿があった。それは、この雷神界の後取りであるライデンに他ならない。
「どうしたの、エース」
 平然と問いかけたつもりだったのだろうが、エースにその偽りは皆無であった。
「彼奴が、来てるだろ?」
「…彼奴って?」
 表情を変えず、冷静な声で、ライデンは何も知らないとばかりの答えを返す。
「デーモンのことだ。ここへ来ているだろう?足取りを辿るぐらい、朝飯前だ」
「…そう。だったらわかってるよね?」
 エースの三白眼にも負けずにそう言ったライデンは、まさに雷帝の血を引く者として相応しい程、気丈だった。
「デーさんの意思、わかってて来たんでしょ?俺が、ここから先へは進ませる気がないことも、全てわかってて」
「…わかってるつもりだ。だから、話を…」
「だったら、帰って」
 エースを睨み付けるように、ライデンは言葉を続ける。
「あんたの身勝手で、デーさんを傷付けるのはやめてよ。あんたは何にもわかってない。デーさんの気持ちなんか、何にも!」
「御前に何がわかる」
「わかるよっ!デーさんの気持ちは、あんたよりもずっと良くわかるよっ!俺はあんたよりもずっと前から、デーさんのこと知ってるんだからっ。これ以上デーさん追い詰めたらどうなるかってことぐらい、俺にだってわかる」
----その先にあるのは、破滅だもの…
 ライデンはそう零し、口を閉ざした。
 デーモンなら、自身を滅ぼすことさえやりかねない。言魂師としての能力が使えないのなら…これから一生、エースの保護下で暮らすことになるのなら…それは、彼のプライドが許さないだろう。
 自らの存在よりも必要とするモノがあるのなら、その生命すら惜しくないのだ。
 エースを見つめるライデンの眼差しは、とても悲しい色を浮かべていた。
「…声が…聞こえたよ。彼女(ガイア)の哀しそうな泣き声」
 ふと零した、ライデンの言葉。その言葉に、エースはドキッとして息を飲んだ。
「…俺は…あんただから言うんだ。あんたは…彼女に負けない。それがわかっているから、敢えて言うんだ。彼女は…まだ、生きてるんだよ。例え、眠り続けているとしても、彼女は今でもデーさんを慕ってる。だから、彼女にはデーさんの気持ちが良くわかるんだよ。デーさんが、苦しんでること」
「…苦しめようとした訳じゃない。俺は、自分の気持ちを確かめる為に…」
「それはわかってるよ。でも、何も、デーさんが精神的に一番敏感になってるこの時期じゃなくたって良かったじゃない。それは、あんたが自分の気持ちを正当化する為だけの言い訳じゃないか…っ」
 グサッと胸に突き刺さる言葉。
「これ以上…デーさんを追い詰めないでよ。あんたが、ホントにデーさんを必要としているのなら」
 ライデンがどれ程案じているのかと言うことは、エースにも良くわかっていた。しかし。
「…済まない、ライデン」
 敢えて、エースは奥に行くことを選んだ。デーモンの気持ちを確かめなければ。そんな想いで、エースはライデンの横をすり抜けて神殿の奥へと歩みを進めた。
「エースっ!!」
 ライデンの声が響いた瞬間、背後からエースに向けて雷撃が放たれる。
「…っ!」
 頬を掠めた雷撃に、エースは思わず息を飲んで歩みを止める。
「…今のは、あんたへの威嚇だよ。それ以上歩みを進めると言うのなら、今度は外さない。あんたを狙ってでも、俺はあんたの歩みを止める。デーさんと…あんたの為にも」
 振り返ったエースは、そこにライデンの本気を見た。
 エースが今以上に歩みを進めたのなら、ライデンは間違いなくエースを狙うだろう。それ程までに切なく純粋な気持ちだった。
「…苦しいのは、あんた一名じゃない。デーさんが御位を追われて、悲しかったのはあんた一名じゃない!声を失って悔しかったのは、あんた一名じゃないんだよ…っ!俺たちだって、デーさんが大切だよ。どうしてわかってくれないの?デーさんを、護ってくれるんじゃなかったの…?御願いだから…デーさんを追い詰めないで。少し、そっとしといてあげて」
 ライデンの純粋さ故に、それを口にすることが出来たのかも知れない。いつでも真っ直ぐなその想いに、何度救われたことか。何度、留められたことか。そして、また今度も。
 エースの胸に、後悔の念が過ぎる。
「全部…俺の所為、か…」
 つぶやいた声。デーモンを追い詰めていたのは、自身の身勝手な想い。誰よりも純粋なこの雷帝の子息は、それを察していたのだろう。それを吐き出したのはエースを想ってのこと。
 失いたくない、大切な仲魔だから。
 それは…デーモンに対しても、エースに対しても。
 エースは踵を返し、ライデンと擦れ違いざま、言葉を紡ぐ。
「…デーモンを…頼むな」
「…エース…御免ね…」
「いや…御免な」
 ライデンは悲痛そうな眼差しで、エースの背を見送った。その背中は、いつになく細く見えた。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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