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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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BLUE 2
こちらは、以前のHPで2001年10月21日にUPしたものです
 ※シリーズ小説はカップリング小説です。
(基本DxAですが、色々複雑です…スミマセン…/苦笑)
4話完結 act.2

拍手[1回]


◇◆◇

 ルークにゼノンの手当を任せ、エースはそのままゼノンの屋敷へとやって来ていた。そのドアを叩くと、見慣れた顔が現れる。
「エース長官…」
「久し振りだな、レプリカ」
 僅かに笑って見せたものの、直ぐに表情を引き締める。
「…御前に…ちょっと聞きたいことがあるんだが…良いか?」
 エースに尋ねられ、その声の相手…ゼノンの屋敷の中で一番の信用を得ている使用魔のレプリカは、無言で頷いてエースをドアの内側へと促した。
 リビングに通され、出された紅茶を目の前に、エースはその言葉を発した。
「ゼノンに…何か変わったことはなかったか?」
「……っ」
 口を閉ざしてはいるものの、顔色の変わったレプリカ。
「知ってるんだろう?彼奴に何があったのか…教えてくれ」
 エースはレプリカから視線を逸らせずにそう尋ねた。
「…ゼノン様に…何か?」
 その声は僅かに震えていた。
「さっき、血を吐いて倒れた。おまけに背中は傷が開いて血塗れだ。あの傷はどう見ても…刀傷って感じだったが…」
 低いトーンのエースの声に、レプリカはきつく目を閉じて、唇を噛み締める。双方の間に暫しの沈黙。やがて、レプリカは震える言葉を紡ぎ始めた。
「…夕べ帰っていらっしゃった時には、もう既に傷を負っておりました。帰宅途中に突然、刺客に襲われたそうで…しかも天界の者だったとか…」
「だろうな。あれは、聖呪がかなり体内に流れ込んでる。そうでなきゃ、一晩経っても傷が治らないなんてことはないだろうからな。余程身体が弱って、魔力が十分で無い限りは」
 やはり…と言う表情で、エースは腕を組んだ。
「襲われた時、『地球(ガイア)からは手を引け』と言われたそうです。恐らく、貴殿方への警告だったのでは…」
「見せしめってヤツか…しかし、どうしてゼノンはそんな大事なことを黙って…」
 敵の侵入に気付かなかったことも、その怪我に気付かなかったことも、酷く口惜しい。誰にもそれを気付かせない程、ゼノンは常の通りに振舞っていた。そして、見事にその姿に騙され、弱った魔力にすら気が付かないくらいに、皆の気が荒立っていたのだ。
 たった一名の、生命の為に。
「わたくしも、口止めされていたんです。このことはまだ誰にも話すなと。今日の会議も、本来ならば無茶をしない方がと申したのですが、どうしても抜け出せないからと言ってそのまま…」
 レプリカは、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「彼奴もライデンと同じでやたらな戦いは好まない。向こうはそれをわかってて彼奴を狙ったんだろうが…ったく…」
 エースは乱暴に頭を掻き、立ち上がる。
「あっ…あの、ゼノン様は…」
 焦ったようにそう言ったレプリカの頭の上に手を置き、エースは小さく笑う。
「心配いらない。今、ルークに任せて来たが…彼奴は鬼だし、生命力は強いからそう簡単には死なないから」
「そう、ですか…」
 やっと落ち着きの色を見せたレプリカの髪を軽く混ぜ、エースは再び別館へと向かった。

 別館の仮眠室のベッドは、ライデンとゼノンで埋まっていた。
「ゼノンの様子、どうだ?」
 帰って来たエースは、まず最初にルークにそう尋ねた。
「ウチの軍医に見て貰ったけど、生命に別状はなさそう。暫くは安静にしとけって。それよりも、何かわかった?」
 そう問い返したルークに、エースは先程レプリカから聞いたことを話して聞かせた。
「…ばっかだな、彼奴は…自分が黙ってりゃ、そのまま過ぎて行く問題だとでも思ったのか?」
 ルークは溜め息を一つ。その刹那。
「……そうかもね。だって、ゼノンだもん…」
 不意に聞こえた声に、エースとルークは振り返る。
「お、やっと御目覚めか」
 そこには、身を起こしたライデンの姿があった。ライデンはベッドから出ると、ゼノンの傍に歩み寄る。
「もう大丈夫なの?」
 足元のふらついているライデンに手を貸しながら、ルークは尋ねる。
「大丈夫。それよりも…」
 ライデンは小さく答え、眠っているゼノンを見つめた。
「…ホント…馬鹿なんだから…」
 つぶやいた拍子に零れた涙を拭い、キッと顔を上げる。
「泣かないよ。これ以上、あんたに心配はかけられないもんね。せめて…それぐらいはね…」
 ゼノンの表情は、まるでライデンの声が届いているかのように穏やかだった。
「他悪魔に散々心配かけときながら、こいつは…」
 くすっと笑ってルークはつぶやいた。
「ま、とにかく…だ。俺たちだけでやれることはやろう。早いとこ書類まとめて、ダミアン様の許可貰わないと」
「あぁ、そうだね」
 エースの声に、ルークもライデンも表情を引き締めていた。

◇◆◇

 目を開けたその視界に映ったのは、相も変わらず白い世界だった。しかし。
「…大丈夫ですか?」
「…ん…?」
 不意に声をかけられ、デーモンは身体を起こす。そこには見慣れぬ姿。まだ幼さを残す子供のようだが、どう見ても女性型のその姿は、デーモンの顔を見てにっこりと微笑んだ。
「良かった。気が付かれて」
「…御前は…一体…」
 人類が滅び、どんな小さな微生物の存在すら許さない現在の地球に、勿論人間がいるはずはない。かと言って天使でもなければ、悪魔でもない。怪訝な表情のデーモンに、彼女はにこやかに答えた。
「私は今の地球の中で唯一生きることを許された、大地の精(ノーム)です。因に、名前はジーナ。彼女が…ガイアが、付けてくれました」
「…ジーナ…か」
 不意に心が軽くなり、デーモンは小さく笑う。
 かつて、愛してやまなかったこの地球(ガイア)が許した唯一の生命体。
 デーモンはこの健気なジーナの姿の中に、青く透き通るような、かつてのガイアの姿を思い出していた。
「傷…痛みませんか?」
「ん…?」
 そう言われ、ふと我に返る。額に手を当てれば、何処から調達して来たのか包帯が巻かれている。勿論額だけではなく、彼が傷を負っていた個所全てに。
「…わざわざこれを?」
 尋ねたデーモンの声に、ジーナは微笑む。
「はい」
「…悪かったな、世話をかけてしまって」
 その声に、くすっと笑いを零したジーナ。その微笑みはとても素直で、純粋だった。デーモンはふと心が軋む感覚を覚えつつ、つぶやきを零した。
「この結界を張ったのは御前か?」
 神からの能力が感じられない空間は、明らかにジーナが作った空間だと言うことはわかっていた。
「はい。閣下が御辛くないように」
「…そう…か」
 軽く微笑んだデーモンに応えるかのように、ジーナは更ににっこりと微笑む。
----ずっと…待っていたのか?吾輩を…
 思わず胸の奥が痛くなる。デーモンが地球から離れて、もう随分時が過ぎているはずであるのに…ガイアも、そしてジーナも、変わらずに待っていてくれたのだと。
 それが、酷く不安に感じるのは、どうしてだろう。
 ふと脳裏を過ったのは、愛しい悪魔。
 この地球に再び踏み込んだ為に、何かが壊れるかも知れない。そう思いつつ、デーモンは少しでも気を紛らわせるかのようにその口を開いた。
「どうして…神は再びこの地に踏み込んだ?彼奴等は…何を、企んでいるんだ…?」
 デーモンがそう言った瞬間、ジーナの顔から微笑みは消えた。そしてその陰りの表情を隠すように、顔を伏せていた。
「訳なんて…知りません。神は勝手にやって来て、ガイアを捕えて…彼女の意志なんて、何も御構いなしです。オーラで地表を覆い尽くして、武装天使を地上に放して…また愚かな過ちを繰り返すつもりです。神の根本的なトコロは全く変わっていないのに…」
「…そうだな。やり方は昔と一緒だ。地球を束縛するところから始め、何れまた、第二の知的生物をのさばらせるつもりだろう。己が犯した罪を忘れてな。"アレ"は全て、悪魔がやったことだと、己の記憶をも変えてしまう。意識を洗脳することは、神の得意技だからな」
 かつてを思い出すように、デーモンはつぶやく。
 何度、それを阻止したことか。何度、神の手から零れ落ちた知的生物に警告をしたことか。その警告を無礙にした結果が今の地球の姿であると言うことは、他の誰でもなく神が一番良くわかっているはずなのに。
「ガイアもわたしも、頑なに神の存在を拒みました。ですがもうそれも限界です。ですから…閣下がやって来て下さることを待っていたんです。厚かましいと思われるかも知れません。でも…神に身を委ねるつもりはありません。助けて下さい、閣下の御能力で。地球を…わたしを」
 哀しげな光の宿った瞳。デーモンはその眼差しで見つめられ、口を噤んだ。勿論そのつもりで来たはずなのに…直ぐに答えの出せない自分自身をわかっていたのだ。
 もしも彼が地球を救うと結論を出し、それに手を貸したのなら、地球は彼の…そして魔界の所有物として、認められる。
『…御前は地球に拘わり過ぎてる。御前は魔界にいた方が良いんだ』
 そう言ったエースの言葉を、デーモンは不意に思い出した。いや、エースだけでなく…かつて、この地球上で任務を共にした仲魔なら、誰でもそう言うであろう。
----良いのか?本当に…これ以上、深入りしてしまっても……
 その先にあるモノが、デーモンに決断をさせなかった。
「…失ってしまうだろうな…恐らく」
 デーモンは小さくつぶやいた。それが指すのは勿論、魔界に残して来た大切な…赤き悪魔。彼を失うことは、多分明白である。
「…まだ、時間はあるだろう?悪いがもう少し…時間をくれないか?」
 デーモンは迷った末、とりあえずそう決断した。
「はい。待っています。時間の許す限り…」
 ジーナは小さく微笑んだ。

◇◆◇

 傷を負っているゼノンは屋敷に連れて行ってその看病をレプリカに任せ、エースにルーク、ライデンの三名は雷神界へと向かった。
 神殿の地下の一室に入り、ライデンはそのドアを堅く閉ざす。
「良い?んじゃ始めるよ」
 エースとルークが頷くのを見て、ライデンは右手を顔の高さに上げ、聞きなれない呪文を唱え始めた。
 光り始めた右手で大きな円を空中に描く。光は尾を引き、円はしっかりとした形を作る。そしてその描いた円の内部が輝き始め、やがては激しい光を放った。
「…っ!」
 エースもルークも腕を目の前にかざし、辛うじて光を遮る。ライデンの呪文の声は途切れることはなく、その間中円は光を放っていた。そしてその呪文が終わった時、光は薄れ始めた。
「…ほら、見えて来たよ」
 白い光の向こうに蒼黒の世界が見え始めた。宇宙の銀河系。その中に位置し、かつては銀河系第三惑星と呼ばれていた地球が、徐々に姿を現し始めた。
 形式的には現在は魔界も天界も手を引いた休惑星。その昔、青く美しかった地球に、もう昔の面影は全く残ってはいなかった。
 今は、全く色を持たない…どんな生物も植物も受け入れない、ただ真白な世界。
「…デーさん…まだ、忘れられないのかな…」
 蒼黒の空間に浮かぶ白い惑星を見つめ、ルークはつぶやく。
「…忘れるとか…忘れないとか…そう言う問題じゃないんだろう。地球は…ガイアは…どんな姿であろうとも…今も、デーモンを捉えて離さない…」
 エースは腕を組んだまま、ガイアの姿を見つめていた。
 一度だけ、デーモンに連れられて行った、あの真白な惑星。
 空を染める蒼色も、地を染める碧色もない世界。風が行き来する音だけが僅かに聞こえるだけで、他には何も聞こえない。そんな何にもない世界が、再びかつてと同じ者に侵されるなど、誰が考えただろう。
 何故、今更。それはデーモンにも言えることだった。
「…もしも…もしもさ、デーさんがあの地球を神の手から救ったとして、地球がデーさんの…魔界の所有物になったとしたら…どうなると思う?」
 つぶやくように、ライデンは問いかける。ホントは、聞かなくても答えはわかっていたのだろうが。
「どうなるって…」
 エースの様子を伺うように、ルークは言葉を零す。けれど…その先の言葉は、どうしても口にすることは出来ない。
----デーモンはきっと…帰って来ない…
 その言葉は、誰の胸の中にもあった。そして、エースは…誰よりも良く、それをわかっていたつもりだった。
「ねぇ…あれ、何だと思う?」
 エースが固く口を結んだままじっと地球を見つめていると、ルークが怪訝そうに問いかける。
「ん?どれだ?」
 ルークの問いかけに、エースはふと我に返る。するとルークはすっと地球を指差した。
「…あれ。ちょっと気になるんだけど…何か、オーラみたいな…」
 ルークの声に、エースはじっと地球の姿を見つめた。
 うっすらと霞のかかった"それ"は、確実に故意的な能力である。だとすれば、答えは当然、だった。
「…神の仕業…か。多分、間違いはないな。前はあんなモノなかった。だとすれば…デーモンが心配だな。無事だといいが…」
 100%それはないと思いながらも、エースは気休めにそう付け加える。
「急がないと駄目かな…手遅れになったら大変だよ」
 ルークはそうつぶやいた。眉を潜めたエースの心は、最早何処かに飛んでいた。
 その胸にあるのは、不安だけで。


 それから二日ばかりして、皇太子の執務室にエースが訪れた。
「どうも…」
 浮かない表情のエースに、ダミアンは小さく笑った。
「随分な顔、だな。この前の元気はどうした?」
「いえ…」
 その言葉に溜め息で曖昧に答えると、エースはその机の上に、報告書の束を置いた。
「御希望通りの報告書です」
「ほう…」
 ダミアンはその一番上の紙を手に取り、ざっと目を通していた。その様子を見ながら、エースは言葉で補う。
「先日、ゼノンが天界からの刺客に襲われました。幸い、生命には別状はないのですが、襲われた時に『地球(ガイア)からは手を引け』と言われたとか。天界から俺たちへの警告と…見せしめです」
 唇を噛み締めたエースの姿に、ダミアンはその表情を変えた。
「警告…?冗談じゃない」
 その言葉を受け、エースは小さく頷いた。
「刺客は、ウチの局員が追っていますが…時間が経ってしまったので、もう天界に戻ってしまっていると思われます。恐らく、もう手遅れかと。それから…神は既に地球に手を出し始めています。地球全体を、神特有のオーラで覆い尽くしています。それをデーモンが知らなかったとしたら…」
「…無傷…ではないだろうな。神が地球全域をオーラで覆い尽くしたのなら、その内側まではわかるまい。地上に天界人たちがのさばっているとも考えられるな…それからもう一つ。つい先程、連絡が入ってね。地球に、生命反応があるそうだ」
「生命反応?デーモンか、天界人ではなくて…?」
「あぁ。地球の生命反応と近いことから、姿を分けた自我か、分身ではないかとのことだがな」
 ダミアンの言葉に、エースの表情が曇る。
 もしも、ガイアがその姿をデーモンの前に表わしたのなら…デーモンはそれこそ帰って来ないような気がして。
 今も昔も、ガイアはデーモンを捕えて離さない。それが…事実である以上……どうするべきなのか、エースには答えが出せずにいた。
「…そんなに、デーモンが心配かい?」
 エースの表情に、ダミアンは興味深げにエースに尋ねる。
「デーモンでなくとも、御前なら恋悪魔の代わりは幾らでもいるだろう?」
 そう問いかけられ、胸の奥が軋んだ。
 代わりは、幾らでもいる。
 そんな簡単な言葉で断ち切られる絆だったのだろうか?
 御互いに…生命を預けたはずなのに。ずっと…共に生きて行くと、約束したはずなのに。
 エースは、大きな吐息を吐き出した。
「いえ…俺は…俺には…」
----彼奴(デーモン)だけです。
 小さくつぶやいたエースの声に、ダミアンは目を細めて小さな溜め息を吐き出した。
「…今、一瞬迷ったね?迷うと言うことは…何処かに、不安があるからだ。不安がなければ、迷う必要はあるまい?今の御前は…とても、不安そうに見える」
「…ダミアン様…」
 ダミアンが何処までエースの胸のうちを察しているかは、定かではないが…その幾許かは、感じているのだろう。
「自分が選んだ道に、後悔をするな。御前が構えていなくてどうする?デーモンは…何処へ、帰って来たら良いんだ?地球よりも…魔界へ…御前の傍へ、帰って来て貰わないとな。デーモンが地球にどんな気持ちを抱いていたとしても、御前への想いが変わると思うかい?だとしたら、御前はまだデーモンをわかっていないね。彼奴は…」
----誰よりも、一途だよ。
 ダミアンはそう言うと、小さく笑った。
「ま、魔界とてデーモンを失うことは大きな損失になるしな。許可を与えよう。但し、怪我魔のゼノンは駄目だ。まぁ、精々頑張っておいで」
「…御意に」
 エースは何処か複雑な表情を浮かべていた。
 けれど、いつまでもそんな表情をしている訳にも行かない。気持ちを切り替えなければ…自分にとっても、命取りになるのだから。
 大きく息を吐き出し、表情を引き締めたエース。その姿に、ダミアンは黙って見つめていた。
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趣味は妄想のおバカな物書きです。
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