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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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HIGHER SELF 3
こちらは、以前のHPで2002年8月17日にUPしたものです
 ※シリーズ小説はカップリング小説です。
(基本DxAですが、色々複雑です…スミマセン…/苦笑)
3話完結 act.3

拍手[2回]


◇◆◇

 時は既に夜。
「…くそっ…瞞しやがって」
 あれから半日近く経っても、ゼノンは一向に帰って来る気配を見せなかった。それどころか、文化局に連絡を取ってみれば、案の定脱走したとの無情の宣告。
 しかも俺は泊まって行けと言わんばかりに、テラスで繋がった副大魔王の隣の部屋を宛てがわれていた。ここまでやられれば、誰だって瞞されたってわかるか。
 呆れた溜め息を吐き、俺はテラスに出てその手摺りに凭れた。
 月の綺麗な晩だった。でも、俺の気分は優れない。
 瞞されたと言うことで、気が荒立っている訳でもないらしい。ただ、イライラするだけで。
「…どうしたんだろうか、俺は」
 自分の気持ちが理解出来なくて。俺はただ月を見つめつつ、溜め息を吐くばかりだった。
 と、その時。
「…そんな格好では、風邪を引くぞ」
「…っ」
 背後から、肩に何かをかけられた。それは、淡い色のシルクのショール。
「…迷惑かけたみたいだな。悪かったな」
 そう言葉を零すのは、副大魔王。
「…仕方ないだろう?第一発見者が、俺だったって話だ」
 俺はプイと横を向いた。何故か、その顔は熱くて。
「…自分こそ、病み上がりのクセに…風邪、引くぞ…」
 ぽつりとつぶやいた言葉。それに、副大魔王は小さな笑いを零している。
「心配するな。吾輩は、そんなに柔じゃない」
「…倒れたのは何処のどいつだ」
「……それとこれとは、話が別だ」
 重い、声。
「もう…御前に、迷惑はかけないから。吾輩の顔は…見たくないだろう…?だったら、帰ってくれても構わんぞ?」
 その言葉に思わず顔を向けると、副大魔王の顔に、先程の笑いはなかった。
 目を伏せ、俺の視線から逃れる。そこにあるのは…寂しそうな色。
「…ゼノンが来るまでいると、約束しちまったからな。勝手に帰る訳にもいかないんだ」
 溜め息と共に吐き出した俺の言葉に、その眼差しが少しだけ俺に向けられた。
 それは…いつか見た、切ない眼差しと同じ。
「…どうして…そんな目で俺を見る?」
 思わず問いかけてしまった言葉。
「俺は…御前にそんな目で見られる筋合いではないだろう?それに、俺が御前に手をあげた時だって…御前は俺を責める訳でもない。俺を突き放そうとしながら…そんな眼差しを向ける。一体、俺と御前の間に何があったんだ…?」
 その声に、副大魔王は一瞬、表情を変えた。切なげな…物言いたげな。
「聞かない方が良いと言うことも、あるだろう?今更…聞いてどうするって言うんだ?」
「…聞かなければ納まらない気持ちもあるだろう?」
 それが正直な気持ちであることに、何ら間違いはない。
 俺が俺である為に、必要な記憶。それを知らないままでは、俺はいつか…俺でなくなってしまうようにさえ感じていた。
 小さな吐息。彼の副大魔王さえ戸惑いの表情を浮かべている。だが、決して逸らすことのない眼差しだけは俺を見つめていた。
「それを聞いたら…御前は、納得するのか?」
「…それは、聞いてみないとわからないな」
「……そうか」
 小さな溜め息が零れる。
 そして…暫しの沈黙の後、その口が開かれた。
「…わかった。どうしても聞きたいと言うのなら…話してやる。御前と吾輩は……恋悪魔、だったんだ」
「…な…っ」
 突然の告白は、俺の心拍数を一気に高めるには十分過ぎる。
 けれど…そんな告白をしながらも、副大魔王の表情はとても苦しそうに見えた。
「…吾輩は…御前を、苦しめて、傷つけた。その、精神(ココロ)を、壊してしまうほどにまで。だから…殺したんだ。吾輩に対する想いを。御前を…助ける為に」
「…でも、御前はそれを覚えている。それはどうしてだ?御前の感情だって殺してしまえば良かったじゃないか…そうすれば、そんな顔をしなくても済む。苦しまなくても済むだろう…?」
 問いかけた言葉に、副大魔王は溜め息を一つ。
「…全てを殺してしまえば…確かに楽になっただろう。でも…吾輩は、覚えていたかったんだ。どんなに、御前に嫌われても…憎まれても…吾輩が、御前を愛していたと言う気持ちを…殺したくはなかった。だから、その械を背負った。今後、御前に迷惑はかけない。御前は自分の好きなように生きてくれて構わない。だから、今言ったことは忘れてくれ」
「………」
 それでわかった。副大魔王が…俺を見る眼差しが、寂しそうだったことが。
 彼奴が見ているのは…俺じゃない。俺の中の…殺してしまった"俺"だ。
 同じ姿をしていても、それは俺じゃない。だから…苦しいんだ。
 彼奴も…俺も。
「ダミアン様が、わざわざ御前に仕事を頼んでいることはわかっている。御前も迷惑しているだろうから、あれもやめて貰うように言って置くから。他の奴らも、もう余計なお節介はしない。だから…頼むから、今言ったことは忘れてくれ…」
 吐き出すようにそう良い残し、副大魔王は踵を返して自分の部屋へと戻って行った。
 その背中を見送った俺は…妙に、胸の奥が痛い。
 胸の痛みを少しでも吐き出したくて…俺は、大きく息を吐いた。
 思えば…みんな…好き勝手なことばかり言っていたな。素直になれだとか、前に進めだとか…理解しろ、だとか。でも…俺からしてみれば、どうしたって他悪魔事だ。
 結局、俺の気持ちは置き去りのまま、だ。俺の気持ちなんか…誰も、わかってやしない。
「…馬鹿か、俺は…」
 溜め息を、一つ。
 思い出すのは…青い、夢。そして…溢れる血潮。
 あれは…彼奴、だ。
 俺はずっと…彼奴の夢を、見ていたんだ。
「…馬鹿、だ…」
 再び、零れた言葉。
 進んだ先に、何がある?根本的に、彼奴は…俺を、見てはいないのに。
 俺に…どうしろと…?
 月の光は、変わらずに俺を照らしている。
 俺は…大きく息を吐き出すと、副大魔王が戻った部屋の窓を開ける。そして、その部屋に踏み込んだ。
「…どうした?」
 椅子に腰掛け、入って来た俺に視線を向けた副大魔王。その眼差しは…不思議そうに、俺を見つめていた。
「…みんな…勝手だ。御前の心配ばかりして…結局、俺の気持ちは置き去りだ。誰も…俺なんか、見ちゃいない。みんなが見ているのは…過去の、俺だ」
「…エース…」
「俺は…ここにいる。ここに、いるのに…」
 悔しい。それが…一番、妥当な感情かも知れなかった。
 一瞬戸惑った後…副大魔王は俺の傍へと歩み寄ると、その手を伸ばして優しく俺の頬に触れた。
「誰も…御前を否定している訳じゃない。今、エースと名の付く悪魔は御前しかいないんだ。だから…泣くな」
 泣いているつもりはなかった。でも…副大魔王の指先は、確かに俺の頬の涙を拭っていた。
 胸が、苦しい。
「…悪かったな…エース。吾輩は…また、御前を傷つけたな…」
 俺を宥めるかのように…俺の頭を、自分の肩口へと引き寄せると、そう耳元で囁かれた。
「…デーモン…」
 自然と…俺の口から零れた名前。
 前の俺は…どんな気持ちで、その名前を呼んでいたのだろう。それすらも、わからない。
 でも今は…とても、懐かしい響きだと感じた。
「…吾輩の気持ちは…さっき、伝えた。それが不満なのか?だったら…御前は…どうしたいんだ…?」
 頭を抱き寄せられた姿勢のまま…そう、問いかけられた。
 俺は…どうしたい?
 暫し、思いを巡らせてその答えを探す。
 半ば無意識に、俺は腕を伸ばして副大魔王の身体をそっと抱き寄せていた。
 その身体は痩せてはいたが…俺の腕に、すっぽりと丁度良く納まる。
 その体温が…その感覚が、とても心地良い。
 俺は…"それ"を、求めていたのだろうか…?
「…俺を…見てくれ。"ここ"に、いてくれ。俺を…独りにしないでくれ…」
 自分自身の声が、何処か遠くから聞こえている気がする。
「憎んで…いるんじゃないのか…?」
 その問いかけに、俺は小さく首を横に振る。
「…わからない。許せないと言う気持ちは、確かにあった。だが…俺を、見てくれないことが悔しかったのかも知れない…」
 そう言いながら…素直になれ、と言われたことは納得出来た気がした。
 言ってしまった方が…気持ちが楽になる。
 ふと、副大魔王の纏う気が柔らかくなったのは…気の所為か…?
「…御前が、そう望むのなら…吾輩は、"ここ"に…御前の傍に、いるぞ?その代わり…離れてもやらない。それでも…良いのか?」
 そう言われ…俺は、身体を離して、その眼差しを覗き込む。
 金色の眼差しは…真っ直ぐに、俺を見つめていた。今までの、寂しそうな色は…そこにはない。
 過去の俺がどんなだったかなんて、知らない。俺は…俺と言う存在は、ここにいる俺だけだと思って欲しい。
 好きだとは…愛しているとは、多分まだ言えない。俺自身、まだはっきり自覚してはいないのだから。
 ただ、独りになるのが恐くて。この温もりを、失うのが恐くて。
 傍に、いたいだけ。
 じっと見つめる俺の眼差しに、副大魔王は僅かに微笑んだ。そして、両の手で俺の髪を掻き上げた。
「…答えは?」
 小さく、問いかけられた。
「…あぁ…傍に、いてくれ…デーモン」
 その名前は…まるで、甘い囁きのように、口にするだけで胸が熱くなる。
「…デーモン…」
 もう一度、その名を呼ぶ。すると、その顔はにっこりと笑った。
「…エース…」
 俺の名を呼ぶ、甘い声。そして、そっと顔を寄せた。けれど唇には触れず、僅かに躊躇った後、そっと耳元に触れた。
 そして、囁かれた声。
「…月が…見てる」
 その声に、俺は窓の外に目を向けた。闇色の空には、柔らかな光を放つ三日月。その光の前では…正気を、失いそうで。
「それなら…見せつければ良いだろう?」
 俺は、再びの身体を抱き締めると、有無を言わさず唇を合わせる。深く、一時の温もりさえ、逃さぬように。
「エー……やめっ…」
 抵抗を見せる副大魔王を…デーモンを、きつく抱き締めて逃がさない。
 今、ここで離してしまったら…また、失うような気がして。その想いで一杯で…何故彼奴が抵抗したのかなんて言うことも、その時の俺には到底わかるはずもない。
 やがて諦めたのか、疲れたのか…デーモンは俺の背に、腕を回した。
 が、その直後。不意に、デーモンの身体から力が抜けた。
「っ…!?」
 突然…ホントに突然、デーモンは床に膝を落として俺の腕の中からするりと滑り落ちそうになり、慌てて抱き締めた。
「…デーモン?ちょっ…デーモンっ!?」
 閉じられたままの瞳。僅かに開いたまま、何も語らない唇。そして、僅かに震えている身体。
「デーモンっ!しっかりしろ、デーモンっ!!」
 訳がわからないこともあって、俺はただ、デーモンの身体を支えて名前を呼ぶことしか出来なかった。もし、この場に俺しかいなかったとしたら…考えるだけで、身の毛も弥立つ。
 しかし、その場に真に丁度良く…まるでそのタイミングを計っていたんじゃないかと思うくらいのタイミングの良さで現れたのは、戻って来たゼノンだった。
 そのドアを開けて入って来たゼノンは、俺とデーモンの姿を見て暫し茫然。
「…どしたの…?そのザマは…」
「良いから、手を貸せっ」
 俺は、ゼノンに手伝って貰って、デーモンをベッドの上に引き摺り上げる。そこでやっと一息。瞞されたことはともかく…こんな時に手を貸して貰った以上、文句は言えないよな…
 デーモンの様子を見ていたゼノンは、俺の取った行動を察したのか…呆れたような溜め息を一つ。
「…まぁね、俺は御前たちのことをとやかく言うつもりはないけど…でも、加減ぐらいしなきゃ」
「…あのなぁ…」
 確かに…そう言われてしまえば、それまでだが…だが、俺だってそんなに酷いことをした訳じゃあるまいし…
「拒まなかった?デーモン」
 俺の顔を見て、察したのだろうか…ゼノンに、そう問われる。
「…したな、確かに…」
 それを思い出した俺は、赤くなった顔を伏せた。
「あのねぇ…言ったはずだよ?デーモンは、エネルギーが不足してるんだって。今回は直接、魔力を貰っちゃったみたいだけど…とにかく、そんなことしたら拒絶反応を起こすのは当然でしょ?今まで、強い魔力が入ってなかったんだから」
「…ってことは…俺の所為でって…そう言う訳か?」
「当り前でしょ?何処の世界に、病魔に直接強い魔力を流し込む馬鹿が他にいる?しかも、煩悩に負けて。馬鹿らしいったら、ありゃしない」
 心底、呆れた溜め息を吐くゼノン。そんなこと言ったって、そこまで頭が回らなかったんだから仕方ないじゃないかっ。
 俺がムスッとした表情を浮かべて黙り込んでいると、ゼノンはちょっと間を置いて…それから、僅かに表情を変えた。小さな、微笑み。
「でも…こう言う状況になった、って言うことは…御互いに、納得出来たんだよね…?」
「……納得、って…」
 ゼノンの言わんとしていることがいまいち掴み切れず、眉を潜めた俺を、ゼノンは笑った。
「強引だとは思ったんだけど…御互いの気持ちをきちんと伝えることが、一番の近道でしょ?デーモンも、御前も…苦しかったのは良くわかってる。だからこそ、ちゃんと向き合う時間を取った方が良いと思ったんだ。その結果がこの状況なら、良かったね、って俺は言いたいけど…?」
「…ゼノン…」
 ゼノンの気持ちはわかった。でも…
「…御前のやり方は無茶苦茶だろうが…」
 溜め息と共に吐き出した言葉に、ゼノンはくすくすと笑いを零す。
「だって、こうでもしないと御前は絶対に逃げ出すと思ってね。でも、結果オーライでしょ?」
「…まぁ…」
 結果に関しては、否定はしない。まぁ…確かに、ちゃんと向き合えたことは向き合えたのだし。
 だが、それにしたって……と、未だやり方に納得のいかなかった俺の顔を見て、ゼノンはちょっと笑いを収める。そして、その碧色の眼差しを、真っ直ぐに俺に向けた。
「ねぇ、エース…デーモンのこと、好き?」
「…な…んだよ、急に…」
 思わず、赤面。でも、好きとか…そう言うことじゃないような気がする。
「…それは…正直、わからない。好きとか愛してるとか、そんな言葉じゃないんだと思う。俺を…見ていて欲しい。一番、傍で…」
 ただ、傍にいて欲しくて。それ以上の何もいらない。失わずに済めば、それで…
「御前たちなら、きっと大丈夫だよ。どんなことがあっても、簡単に切れる絆じゃないと、俺は思うよ」
 にっこりと微笑むゼノン。それが何よりも強い味方のようで。
 俺もやっと…小さく、笑いを零すことが出来た。

◇◆◇

 ゼノンはデーモンの診察を終えると、一足先に己の屋敷へと戻った。
 俺は結局屋敷へは戻れず…眠ったままのデーモンの傍らで、その寝顔を見つめていた。
 閉じられた眼差しにかかる睫が、意外と長いことに気が付いた。それに…その手の形も、思っていたよりも好みの手をしていたり…。今まで、じっくり見ていたことなどなかったのだから気付かなくても仕方なかったのだろうが…そんな些細な発見に、ちょっと嬉しく思ってみたりもする。
 そんなことを考えながらその寝顔を眺めていると、つと、涙が零れた。閉じられた瞳の、眦(まなじり)から耳許へ。そして首筋へ。僅かに開かれた唇は、切ない吐息を零して。
「……ス…」
 吐息と共に、零れる声。
「…エー…ス…」
 呼んでいるのは、俺の名前。手を延ばし、その指先で涙を拭ってやる。
「デーモン」
 そうつぶやいた時、瞼が僅かに震え、瞳が開く。暫し彷徨った視線は、直ぐに俺に注がれた。
「…ずっと…いたのか…?」
「あぁ。ずっといたよ」
 小さくつぶやき、差し出された手を握り締める。確かな温もりが伝わって来る。
「…御免…」
 俺はそうつぶやいた。何はともあれ、謝っておきたかった。
 訳がわからないらしく、デーモンは俺の声に困惑した眉を潜めながらその身体を起こすと、真っ直ぐに俺を見つめた。
 真っ直ぐな…金色の眼差し。
「…ゼノンに、怒られた。急に、強い魔力を入れるなって…」
「…あぁ、そのことか」
 くすっと笑ったデーモン。その表情は、今までと違って、何だかとても穏やかに見えた。
「御免な…」
 もう一度、小さくつぶやく。
「そんな顔、しないでくれ。倒れたのは吾輩もいけないんだし…御前の所為ではない。だから…もう少しの間は…ゆっくり、歩いて行かないか…?」
「…デーモン…」
 デーモンは小さく笑った。綺麗な…澄んだ眼差しで。
「多分…まだ、御互いの間に遠慮がある。でも…ちゃんと二名で、それを埋めて行こう。一緒に…前を見て行こう」
 その言葉だけで、胸が熱くなる。でも、何処かそれが心地好くて。
 少し前までは、到底考えられなかった感情が、そこにある。多分、この先ずっと…俺は、その想いを求め続けるんだろう。
 俺が、俺である為に。俺自身が…必要とされる為に。
「…有難う…」
 腕を伸ばし、そっと抱き寄せる。
「今度は…加減するからな」
「そうしてくれれば、有り難いな」
 くすっと笑いを零して、俺はデーモンに顔を寄せる。最初は軽く触れ、そして、少し強く触れてみる。あぁ、大丈夫だ。もう、抵抗は返って来ない。
 俺は、その抱き寄せる力を少し強くする。今は…この温もりが、一番大切だと思えた。失った過去は必要ない。
 俺たちは、再び歩き始めたのだから。
 それが、当然のことであるかのように。
 確かな温もりは…ずっと…"ここ"に、あって欲しい。
 その気持ちが、今の全てだった。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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非公開
自己紹介:
がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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