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聖飢魔Ⅱです。(face to ace、RXもあり…) 完全妄想なので、興味のある方のみどうぞ。

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星彩 3

第四部"for CHILDREN" (略して第四部"C")

こちらは、以前のHPで2004年12月12日にUPしたものです。
第四部は徐々にオリキャラメインとなりますので、御注意ください。
興味のある方のみ、どうぞ。(^^;
4話完結 act.3

拍手[2回]


◇◆◇

 エースが皇太子の教育係を辞任して一ヵ月程経ったある日。大魔王から呼ばれたエースは、その執務室にいた。
「…シリウス様が…?」
 問いかけた声に、大魔王たるダミアンは苦渋顔である。
「そう。御前がいなくなった後、決まった教育係を悉くクビにしているんだよ。誰とも口を利かないからね、何が不満なのかもわからないのだか…」
 愚痴、なのだろうか。ダミアンは溜め息混じりにそう言葉を零す。
「…それで、俺に何をしろと…」
 まさか、もう一度教育係に戻れ、と言うのではないだろうか。
 そう思いながら問いかけると、ダミアンは再び小さな溜め息を吐き出した。
「御前が戻ってくれれば一番良いんだろうけれど、そうもいかないからね。御前から、シリウスに聞いてみてくれないか?御前になら…きっと、話してくれると思うんだが」
「…はぁ…」
 そう言われても、あの皇太子のこと。幾らエースに心を開いてくれたとは言え、この状況ですんなりエースに話すとは限らないのだ。
 だがしかし。その理由を知りたい気もする。
 シリウスがエースを受け入れた理由も。
「…わかりました。でも、答えを持って帰って来られると言う確証はありませんよ。それでも良いですね?」
 溜め息混じりに吐き出した言葉に、ダミアンはにっこりと笑う。
「大丈夫さ。御前なら…ね」
「…知りませんからね…」
 渋々、と言う表情で、エースは皇太子宮に向かうこととなった。

 それから数時間後。エースは皇太子宮の、シリウスの部屋にいた。
 シリウスは…と言うと、以前とまるで変わらない。部屋の隅の椅子に腰を掛け、本を読み耽っている。久し振りにエースの姿を見ても、何ら感情を表さない。
「…陛下が…父上様が、困っておいででしたよ」
 そう、声をかける。けれど、反応はない。
「クビにした教育係たちに、御不満でも…?」
 再び、そう問いかける。すると、シリウスは小さな溜め息と共に、読み耽っていた本をぱたりと閉じる。
「御茶を飲みに来たんじゃないの…?」
「………そうでした…」
 エースもうっかりしていた。確かに、次に来る時には一緒に御茶を飲もうと約束したのはエースの方。
 小さく息を吐き出したエースは、部屋の隅に用意してあったワゴンへと歩み寄ると、御茶を淹れ始めた。そして一つのカップを手にシリウスへと歩み寄ると、その机の上にカップの乗ったソーサーを置いた。
「どうぞ。情報局特製の御茶ですよ」
 ソーサーの端に一つ、御菓子を添える。そしてにっこりと笑ってそう言ってみるが、シリウスの表情は相変わらず。
「…御不満の理由を…教えていただけますか?」
 再び問いかけた声に、シリウスは溜め息を一つ。
「…つまらない」
「…はい?」
「みんな、課題を終わらせることに夢中になっているから。貴方みたいに、放って置いてくれないから」
「………はぁ…」
 どう、返事を返して良いのかわからなかった。けれど、まさかここまで会話が成立するとも思っていなかったのだ。
 すると、シリウスは再び小さな溜め息を吐き出し、ゆっくりとエースの方を向いた。
 長さこそ短いものの、ダミアン譲りの金髪の緩いウエーブが良く似合う。少し色白の肌色の頬に生気を感じることは出来ない。けれど、そのしっかりとした蒼の眼差しは、確かに皇太子の威厳を備えていた。
「親父は、俺の存在自体に興味はない。時々ここに来るのは、俺が生きているかどうか確認する為。必要なのは、"世継ぎ"たる生命、でしょう?そんなの最初からわかってるし…」
「…シリウス様…」
「全部がつまらない。だから…何もしない。それをわかってくれない教育係なんかいらないから」
 いつ覚えたのか…予想外にぞんざいな言葉遣い。だが、シリウスがエースに心を許した証なのだと思い、それは目を瞑ってスルーすることにした。そして、素直に吐き出したその言葉が、シリウスなりの自論らしかった。
 ただ、必要とされた"世継ぎ"と言う存在。それを、感じ取っていた幼い子供。その境遇が、シリウスを歪めたのかも知れない。
 誰よりも、純粋だったばかりに。
 小さな吐息を吐き出したエース。
「父上様は、シリウス様のことを心配しているのですよ。貴方様が世継ぎであることは事実です。だから、貴方様の生命を護ることは必須です。父上様も、同じように護られて来ました。貴方様の気持ちは、父上様も良くわかっていらっしゃるはずです」
 皇太子ならば、多分誰もが同じ思いをするのだろう。
 皇太子になど、生まれなければ良かった。確かに、ダミアンも昔そんなことを口にしたのだ。
「今は…色々と不服でしょう。貴方様が望んで生まれて来た訳ではないですから。ですが、いつか…父上様の気持ちを理解出来る日が来ると思います」
「…でもそれは、傍から見た貴方の思いでしかないでしょ?俺は…皇太子なんかになりたくない。どうして…そっとしといてくれないの…?」
 問いかける蒼の眼差しは、何処か寂しそうにも見えた。
「…そっとしておいてくれ。俺に構ってくれるな。そう、言いたい訳ですね。その気持ちは…わかりますよ。わたしも…そう思って過ごして来ましたから…」
「…何でエースが?」
 怪訝そうに問いかけたシリウスに、エースは小さく笑いを零す。そして、シリウスの分と一緒に淹れた御茶を、一口飲むと…ゆっくりと言葉を続けた。
「…わたしは、邪眼族の生き残り、です。希少な種族ですから、注目されるのは当然なのかも知れませんが…昔のわたしは、それが我慢出来なかった。自分自身を護る為には、自分の感情など外には出せない。ずっと冷静沈着の仮面を被り、感情を表に出すことは殆どありませんでした。ですから、シリウス様御気持ちはわかります。ですが、生きて行く間には色々なことがあります。せめて、話し相手ぐらいはいらした方が、感情をコントロールするのは楽になりますよ。教育係は、その役割も踏まえているはずです」
「…だから、エースに話してるじゃない…でも、どうせエースもここから足が遠退くでしょ?」
「…シリウス様…」
 シリウスも、御茶のカップに口を付ける。
「…オトナはずるいよね。結局、理屈で全てを抑えつける。子供だから…抑えつければ、大人しく、言うことを聞くと思ってる。それが、どんな酷いことなのか、見ない振りをしてさ。親父も…母様も…貴方だって、そうだ」
「……」
 その言葉に、ドキッとする。
 一身上の都合で辞任したとは言え、興味を抱いた相手を失ったことは、シリウスにとってそう簡単に納得出来ることではない。
 ただ…大魔王妃たる母親の存在が、そこに出て来るとは思わなかった。
 無条件に愛されていると思っていた。けれど、以前も感じた奇妙な感覚が…その正体。シリウスの心に巣食う"闇"が…そこにあるのだ。
 小さな吐息を吐き出すエース。
 今更後悔しても仕方がないことなのだが、申し訳ない気持ちで一杯だった。
「…申し訳ありませんでした…」
 目を伏せ、頭を下げるエース。けれど、シリウスはぷいと横を向いてしまった。
「貴方は謝らなくて良い。俺も了承したことだから、納得はしてる。貴方には、もっと大切なことがあるみたいだから、俺に構っている暇はないでしょう?」
「…シリウス様…」
「もう良いでしょ?帰って」
 シリウスからの言葉は、それ以上聞かれなかった。
 エースは、深い深い溜め息を吐き出していた。

◇◆◇

 重い足を引き摺るように大魔王の執務室に帰って来たエース。そこには、丁度報告に来ていたルークの姿もあった。
「どうだった?」
 問いかけられた声に、エースは溜め息を吐き出した。そして迷った末に、シリウスから聞いた言葉を、一つ残らずダミアンに告げる。
 勿論…ダミアンに対する想いも、母親たる大魔王妃に対する想いも、聞いたことを全て。
「…そう、か」
 聞き終わったダミアンも、溜め息を一つ。
「わたしも、子供の頃は親父を恨んだものだ。皇太子に生まれたことを恨み、自由を得られなかったことを恨んだものだ。母上を直ぐに亡くしてしまったから、母上からの無償の愛を受けた記憶も一切ないからね。まさか、シリウスが同じことを言い出すとは思っていなかったが…まぁ、何となく察してはいたよ。彼女とシリウスの関係は…どうやら、真っ当な母子関係ではないかも知れない…とね。何処で歪んでしまったのかはわからないが…我々が想像していない方向へと、向かっていたようだね」
 離れて暮らしていたものだから、その実体までは把握しきれていなかった。それはダミアンの失態だったのかも知れない。だからこそ…愛情に枯渇し、予想外に捻くれてしまったのだろう。
 けれど…それを救う手立ては、まだ見えていなかった。
「…皇太子として生きることが、どれだけ苦しいことか…勿論、わたしにもわかっているよ。わたしでさえ、それを納得するまで随分長い時間がかかったからね。けれど、唯一の救いだったのは、ルシフェルがいてくれたことだったね。それだけ、教育係の存在は大きいモノだったんだよ。御前も…たった数日間の間に、必要とされるまでになっていたんだね」
「…だからこそ、申し訳なくて…」
 視線を落とすエース。その心境が複雑なことは、ダミアンもルークもわかっていた。だから、エースの教育係への復職を誰も口にはしない。
 けれど、それだけでは終わらないのだ。
「…まぁ、シリウスの言いたいことはわかった。エースにも苦労をかけたが、対策を練ることは出来るからね」
----悪かったね。
 そう詫びるダミアンの声が、エースの胸の深いところに突き刺さっていた。
 そしてもう一名…黙って話を聞いていたルークにも。
 誰が悪い訳ではないことは、わかっていたはずなのに。それなのに…どうしても胸が痛い。その胸の痛みを癒す為には…逃げるだけではいけないのだ。
「…俺…シリウス様に、会っても良いですか…?」
 そう口を開いたのは、ルークだった。
「…会って、どうするつもりだい?」
 問いかけたダミアンの声に、ルークは視線を落とす。
「わかりません。でも…一度きちんと向かい合わなくてはいけないなら…今じゃないかと思うんです」
 そんな言葉を口にしたルークに、ダミアンは大きな溜め息を一つ吐き出した。
「御前が会って…何をするつもりだ?全てを、シリウスに話すとでも…?」
「………」
 改めて問いかけたその声は、とても重く感じられた。
 シリウスが入局すれば、顔を合わせる機会も増える。そして、ルークが副大魔王付きの参謀でいる以上、必然的にデーモンの執務室の隣がシリウスの執務室となる。最初からそれはわかっていたことであるが…いつまでも、逃げる訳にはいかない。誰かがシリウスの教育係に付かなければならないのなら…本来の役割である自分が、会うべきなのではないか。
 勿論…全てを話せるはずはない。けれど…今、会わなければ。
 ルークのそんな想いを察したダミアンとエースは、当然複雑な表情を浮かべていた。けれど、大きく息を吐き出したルークは、真っ直ぐにダミアンへと視線を向けていた。
「…結局のところ…俺は、シリウス様から逃げることは出来ないでしょう?今逃げたところで、遅かれ早かれ出会うことになるんです。だったら…無意味に引き伸ばすよりも、今会ってしまった方が良いかと…勿論、全てを話すことは出来ませんけど…」
 勿論、まだ迷うところは沢山ある。
 すんなりと教育係を引き受けるべきなのかどうかもそうだが…これから先、シリウスと関わることが多くなればなるほど、ダミアンとの関係を悟られるのではないか、との不安が常に付き纏う。それは重々承知なのだが…いざ目の前にその現実が見え始めた今…改めて、考えなければならない。
 自分と、ダミアンのこと。そして…シリウスのこと。大魔王妃のこと。その全てを…どう、考えていけば良いか。
「…御前が、何を考えているか…大体は想像が付くよ。シリウスがこれから進むべき道の先には、御前たちがいる。そこまでの間で今と何かが変わるかと言えば、多分状況は何も変わらないはずだ。その中で、御前が何処まで自分を変えていける?考えそのものを変えるか…現状を変えるか。それは、簡単に決められることではあるまい…?」
 ルークの様子を見つめながらそう問いかける声に、ルークは吐息を一つ吐き出す。
「確かに、簡単には決められません。勿論、俺は…ダミ様と別れるつもりはないですから…考え方そのものを変えていくしかない。だからこそ、今がシリウス様と会う良いチャンスなんだろうと思います」
 ここまで来たら、ルークもすんなりと引かない。それはダミアンも良くわかっていた。
 溜め息を一つ吐き出したダミアン。そして、ゆっくりと吐き出された言葉。
「…わかった。最終的な判断は、御前に任せよう。シリウスと会って…これからどうしたいか、良く考えてみると良い。わたしは何も言わないから…御前の気の済むようにしてごらん」
「ダミアン様…」
 困惑しているのは、エース一名。勿論、その想いはダミアンもルークも、良くわかっていた。
「…御免ね、エース」
 一言そう言葉を零すと、ルークは頭を下げて踵を返す。
「…おい、ルーク…」
 思わず呼びかけたエースの声。けれど、ルークは立ち止まることなく執務室を後にした。
「諦めろ、エース。あぁなったら、ルークは話を聞かないから。一度…思うようにしてみれば、答えは出るだろう」
「ですが…」
「…良いんだよ。それで」
 小さく微笑んで見せたダミアン。けれど、その微笑みの半分は諦め。もう半分は……未来への希望、だろうか。
「さて、シリウスはどう出るか…」
 吐き出したその言葉を、エースは困惑の表情で聞いていたのだった。


 ダミアンの執務室を出たエースは、そのまま軍事局のルークの執務室を訪れていた。
 明かりを灯さず、薄暗い執務室の中。座り慣れた自分の椅子に収まり、窓からぼんやりと漆黒の夜空を眺めていたルーク。その姿は…酷く、儚く見えた。
「…悪いな。迷惑…かけて」
 そう口を切ったエースに、ルークは執務室の椅子に深く凭れたまま、くすくすと笑った。
「別に、あんたに迷惑はかけられてないけど…?」
「…ルーク…」
 くるりと椅子の向きを変え、入り口に立つエースへと視線を向ける。
「まぁ、座りなよ」
 机の傍の明かりを灯すと、エースをソファーへと促す。そしてその向かいに腰を下ろしたルーク。
「まぁ…自分でも、迷走してるとは思うよ」
 そう言ったルーク。その表情は…うっすらと微笑んでいた。
「別にね、ダミ様とのことを後悔している訳でもないし、別れるつもりもないから。それはさっきも言ったけど…そうするとさ、自分の考えを変えていかなきゃいけないじゃない?でも、何にもないところからは変えられないから…だから、一度シリウス様に会ってみようと思ったんだよね」
「…だからって、すんなり納得するシリウス様じゃないぞ?」
「…まぁね。それは百も承知。あんたからの話はずっと聞いてたからね、覚悟はしてる」
 ソファーに深く背を凭れ、持て余した両手で傍のクッションを抱き締める。
「シリウス様…言ってたんでしょ?オトナはずるい、って。理屈で全てを抑えつけて…見て見ぬ振りをする。確かにね、俺も昔そんなこと言ったな、って…ふと思い出してさ」
 それは、過去の記憶。望んだ訳ではない運命に振り回された、子供の頃。誰よりも苦しかったその想いは、今も忘れた訳ではない。
 だがしかし。
「…ヤダね。いつの間にか、俺たち自身がそのオトナになってさ…今度は、子供たちを振り回してる。ホント…嫌になる。でも…漸く、オトナの言い分も見えて来たような気がするんだ」
「…言い分?」
 首を傾げるエースに、ルークは大きく息を吐き出す。
「そう。オトナの言い訳。結局のところ…文句を言ったところで、同じレールの上を進むしかない。俺は、オトナたちに振り回されて…辛い思い一杯して…やっと、倖せの尻尾を捕まえた。でも、昔のことを教訓にして、倖せになれるだなんて…有り得ないんだよ。刷り込まれた記憶は、オトナになってもそれが当然の記憶になる。自分が経験した通りにしか動けない。オトナに振り回された子供は…オトナになっても、子供を振り回す。それが…見えちゃったんだよね…」
「…ルーク…」
 抱えたクッションに顔を埋め…エースから、その表情を隠す。
「…馬鹿だよね、ホント…わかってるはずなのに…結局、同じ道しか歩けない。シリウス様が何を考えて、どうしたいのか…俺にはまだわからないけど…せめてもの償いにね、俺が出来ることはやらなきゃいけないと思った。多分……父様も、同じ気持ちだったのかも知れない…」
 それは…たった一度だけ会った…既にルークの中で微かな記憶でしかない、父親の姿。
「前にさ…"ソウェル"を捜してた時に、ダミ様の隠密使を集めたのは父様だった、って話があったじゃない?」
「…あぁ…」
 突然そんな話が始まり、エースはルークの思考を捕らえられずにいた。だが、困惑気味のエースを置いて、ルークの言葉は続く。
「あの時…言ってたじゃない?父様は…ダミ様を護ることに必死だった、って。勿論、言葉の意味はわかってたよ。相手は皇太子だし、父様はその教育係だし…受け入れてくれた大魔王陛下に恩返しの気持ちもあっただろうし、自分が育てて来たダミ様を守る為に必死だったのはわかってた。でももしかしたら…それは、俺に対しての償いもあったのかな、って…。勿論、都合の良い思考だとは思うよ。でも、もし俺が父様の立場になったら…って思ったらさ…そんな思いもあるのかも知れない、ってね…」
 いつか、魔界へ降りて来るであろう我が子へ。せめて…安息の場所を、用意出来るように。その為に、丹精込めて…心根の優しい、皇太子に育つように。その為なら…どんな手段を取ってでも、護り切らなければ。
 そんな父の想いが…今やっと、ルークに届いたのかも知れなかった。そして…エースにも。
「俺…シリウス様の教育係になれるかな…」
 クッションから僅かに顔を上げ、エースを見つめた眼差し。潤んだ黒曜石を前に…エースは、小さく微笑んだ。
「あぁ。きっと…御前の想いは、届くと思う。まぁ…時間はかかるだろうけれどな」
「ま、その辺は覚悟してるから」
 くすっと笑ったルーク。潤んだ瞳を掌で拭うと、やっと顔を上げた。
 そして。
「…デーさんのこと…頼むね」
「…あぁ」
 先のことは、まだわからない。けれど…みんなが、笑顔でいられるように。
 ルークもエースも、その不確かな未来を…ただ、信じるしかなかった。
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如月藍砂(きさらぎ・あいざ)
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がっつりA宗です。(笑)
趣味は妄想のおバカな物書きです。
筋金入りのオジコンです…(^^;
但し愛らしいおっさんに限る!(笑)
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